人間はなんで働くの?-19 世の中を、日本を、よりよくしたいから②
ファイナルステージのたった二人。 その二人目は、江副浩正(えぞえ・ひろまさ)氏です(私にとっては、私を社会人として育ててくださった恩人でもあるので、以下「江副さん」と表記させていただきます)。 Amazon.comの共同創設者、取締役会長のジェフ・ベゾス氏はAmazonの成功で世界最大級の資産家となった人ですが、かつて彼をも「部下」にもち、アマゾンの「AWS(アマゾン・ウェブ・サービス)」やグーグ […]
ファイナルステージのたった二人。 その二人目は、江副浩正(えぞえ・ひろまさ)氏です(私にとっては、私を社会人として育ててくださった恩人でもあるので、以下「江副さん」と表記させていただきます)。 Amazon.comの共同創設者、取締役会長のジェフ・ベゾス氏はAmazonの成功で世界最大級の資産家となった人ですが、かつて彼をも「部下」にもち、アマゾンの「AWS(アマゾン・ウェブ・サービス)」やグーグ […]
ファイナルステージのたった二人。そのうちのお一人が、中西宏明氏です。 前経団連会長で、日立製作所の社長、会長を務めた中西宏明(なかにし・ひろあき)氏がこの世を去ったのは2021年6月27日、75歳でした。 日立製作所トップの重積を担い、2018年5月には経団連会長に就任、実力派会長として就職活動ルールの廃止を主導するなど、周りに流されない「改革路線」で「財界総理」の異名をとって存在感を示した人で、 […]
「五方よし」というのが「三方よし」を「現代の企業経営」に当てはめて発展させた考えであり、具体的にはステークホルダーを顧客、従業員、取引先、地域社会、株主・投資家の5者とした上で、この5者に対して「等しく分配すべき」とすることを目指す経営であると言うことを確認しました。そして、関西経済連合会が、この「五方よし」すなわちマルチステークホルダー資本主義を唱えていると言うことで、その加盟企業を列挙しておき […]
前回の記事では、「売り手」「買い手」「世間への貢献」ができていること、という三方よしの選考基準と、それができている方の典型例を示しました。 「五方よし」というのは「三方よし」を「現代の企業経営」に当てはめて発展させた考え。ステークホルダーを顧客、従業員、取引先、地域社会、株主・投資家の5者とした上で、この5者に対して「等しく分配すべき」とする考え方です。 ビッグモーターが自店舗前の公道の樹木を除草 […]
自分の仕事も、事業を成し遂げた結果も、世の中にとって「ナイス」でありたい。そして、次世代にも貢献したいという目的で仕事に邁進する人がいらっしゃいます。 そんな人たちを私は「Nice worker(ナイスワーカー)と呼び、彼らの働く目的を「Nice work(ナイスワーク)」と名付け、ビジネスマンの最高ステージと位置付けています。 ただ、サンプルを見直していると、この最高ステージを一括りにするには、 […]
私が玄秀盛氏(以下・玄さん)に会ったのは、彼が当時「」(後の新宿駆け込み寺、現・公益社団法人日本駆け込み寺)という小さな事務所を新宿歌舞伎町の雑居ビルの一室に構えたばかりの頃です。 コーチングの勉強でご縁をいただいた浮世麻里子さんにご紹介いただき、Light Workの実例を研究するために、2002年の秋、直接お話を聞きに開いたばかりの事務所を訪ねたのでした。 雑居ビルの階段を上がってドアをノック […]
Lite WorkをAIに聞けば、何かに光(light)を持たせる力を持つ仕事、またはその仕事に従事する人という答えが返ってくるが、私は少し具体的に、「弱っている人や絶望している人の心に光を灯す目的、あるいは社会の一隅を照らすという目的を持って取り組む仕事」と定義しています。 ネットで「ライトワーカー」検索すれば、「光の仕事をする人」という直訳の答えも存在します。 光の仕事って何さ?照明屋か?との […]
前略 黒田裕子さん。あなたはすごい人でした。 私もその一人ですが、どれだけ多くの被災者が、あなたに助けられたことでしょうか。 あれから今年で30年が経ちました。あなたに学び、あなたの遺志を継いだ人たちは、今日も頑張っていますよ。 2024年のお正月には、能登で大震災が起こってしまいました。その時、あなたの「教え子」たちがたくさん能登に入って、黒田さんから教わった大切な観点から、被災者の皆さんの支援 […]
美輪明宏さんが「ヨイトマケの唄」をつくったのは、高速道路が地方に造られ始めた1966年のことです。ヨシオの家は貧しかったし、国民の多くがまだまだ貧しさから脱したわけではなかったですが、日本経済は敗戦からにわかに復興、「高度成長」の只中にありました。 その時代からおよそ60年。 今の日本は、「相対的貧困率」が米国や韓国にも抜かれ、先進国で最悪の数値となっています。 相対的貧困率とは、等価可処分所得の […]
「ヨイトマケの唄」をご存じでしょうか。 この楽曲の作者・美輪明宏さんには、小学生時代の忘れられない記憶があったそうです。美輪さんは長崎県に生まれ、長崎市本石灰町の家から小学校に通うようになりました。 当時の名前は丸山臣吾だったので、以下、敬称略で「ゴロウ」と表記させていただきます。小学生低学年の頃、当時まだ「父兄会」という言い方でしたが、そこに着飾った服を着ている母親たちの中に一人、野良着にモンペ […]
ロシアと同盟関係にあるベラルーシの大統領選挙で、中央選挙管理委員会は、現職のルカシェンコ大統領が得票率およそ87%で当選が決まったと発表しました。反対勢力を弾圧してきた強権的な統治が、なんと7期続くことになります。 しかし、いよいよ彼の末路は悲惨なことになることも確実になったと言えます。 なぜそう言えるのか。政治に起こることは企業にも起こると言われますが、政治の歴史が証明している権力者の末路はただ […]
1億人近い党員がいる中国共産党。「ヒラ党員」から総書記までのピラミッド組織ですが、党員たちはそこをどんな風に上っていくのでしょうか。 中国共産党の出世の仕組みは、日本の会社の出世レースとよく似ています。違うのは規模だけ。どちらもリーダーは密室で決まり、部下は実績を上司にアピール。昇進には権力者とのコネがものを言い、時に派閥争いや権力闘争が繰り広げられるという点は全く同じです。 なぜ中国共産党の話を […]
このセリフの後には、「お主も悪ようのう、ゲヘヘヘ」と続くわけですが、ハッキリ言って、お金が度を超えて大好きな人には「ワル」が多いですね。 中小零細企業の「お金目的」による消費者への裏切り行為は、これはもう無数に近いです。 私が直接被害を被ったケースで忘れられないのは、交雑種の牛肉約100キロを「和牛」と虚偽表示して「焼肉六甲」元町店などの焼き肉店に卸したとして、食肉卸会社「神戸サカヱ屋」(現・神戸 […]
この人は巨大企業グループの総帥だが、企業経営者、とりわけ中小企業のオーナー社長に多く見られるこの目的意識は、彼らに「金が大好き、手段選ばず富にまっしぐらと」いった表現がピッタリな人物が多いため、私はこれを「Wealth Work=ウェルス(富)ワーク」と呼んでいます。 このWealth Workという働き方、というか仕事の目的には、一つ、際立った特徴があります。それは、その人自身がこの目的で突っ走 […]
前回の記事では、LIke workという、自分の好きなことを仕事にできるケースを紹介し、それをいいことに無茶苦茶な経営をする人たちの実例を挙げました。 ただ、好きなことを仕事にしたいと多くの学生たちが考えていることなのに、それがうまくいかないのには社会に送り出す教育機関の問題も指摘する必要があります。 例えば専門学校は、高校生に人気があるジャンルな、就職先のあるなしに関係なくコースを新設して、何も […]
好きなことを仕事にしている人、私はこれを「Like Worker(ライクワーカー)」と呼んで、彼らがしている仕事を「Like Work(ライクワーク)」と定義しています。 この目的意識で働いている人の印象を一言で申し上げると、「笑顔」ですかね。 私の手元の2,000人のサンプルの、2割に当たるおよそ400人がLike Workerです。私自身は、本当は「ギター」でLike Workerになりたかっ […]
私の元にある2,000のサンプルの中で、「貧困」「困窮」の中にあって、メシを食うのが大変という状況にあった経験がある人はおよそ600人もいます。程度の差はあるでしょうし、過去の体験を含めた数字ではありますすが、なんとサンプル全体の3割を占めています。私も学生時代は貧困の中にありました。本当のピンチの時に助けてくださったのが、写真の井上さんでした。 世界比較に使われる「相対的貧困率は、日本の場合およ […]
人は、誰もが、それぞれの幸せ観によって幸せのゴールを描き、そのために働くのです。このことがわかったのですが、残念ながら、私は「幸せ」というものを定義する力量、能力、知見を持ち合わせておりません。 受け売りの知識で言えば、幸せのメカニズムとしては、脳内でドーパミン、セロトニン、オキシトシンなどの幸福物質が十分に分泌されている状態が幸せであると言われていること。 そして、幸せになる方法としては、「良好 […]
いきなりですが、仕事をなさっている方に質問です。 「あなたは、いったい何を目的として働いているのですか?」 あるいは現役を退いた方など現在は仕事しておられない方には「あなたは、いったい何を目的として働いてきましたか?」という問いにはなりますが。 この質問に「正答」はありません。 ただ、あなたの中には必ず「答え」があるはずで、おそらく下記の14分類の中の一つ、もしくは幾つかに、きっと当てはまっている […]