息絶えるまで14回も刺された国定忠治の死に様を訪ねて。道の駅「ぐりーんふらわー牧場・大胡」から(トイレ○仮眠○休憩◎景観◎食事△ 設備○立地○)

旅は群馬県に入っているが、この群馬県の認知度はとても低い。 私の知る限り、47都道府県の中で過去魅力度評価で確か40位以上になったことはないはずだ。ただ、群馬県は知らないけれど、赤城山と国定忠治を知らない者は、今の若い人にはたくさんいるだろうが私の世代にはいなかった。 反論は多いだろうが、「国定忠治こそ群馬をPRした第一人者である」とする向きはかなりある。 「男ごころに 男が惚れて 意気がとけ合う […]

茶臼山から標高を下げて那須高原へ。青木周蔵の別邸がある道の駅「明治の森」から(トイレ○仮眠△休憩◎景観◎食事○設備○立地○)

那須周辺の観光エリアは標高が高く、例年、茶臼岳などは色づき始めが9月中旬、最盛期は10月中旬だ。 標高の高いエリアを代表するのが、那須岳の主峰のひとつである茶臼岳(標高1,915m)の山頂付近(9合目)。ここまで一気に辿り着ける那須ロープウェイは、スキー場の一部を使った夏季営業とは違って、純粋な観光登山向けロープウェイなので、乗車中の眼下の景色も手付かずの自然で、圧巻の紅葉を楽しむことができる。 […]

紅葉ビーナスラインのドライブへ。蓼科復活の起爆剤・道の駅「蓼科湖」から(トイレ◎仮眠△休憩○景観◎食事△設備○立地○)

長野県茅野市の蓼科(たてしな)高原を通る道路「ビーナスライン」の紅葉・黄葉はまだ見頃だが、そろそろ落葉が始まっていた。ビーナスラインは長野県茅野市街と美ヶ原高原をつなぐ観光山岳道路で、元々は有料道路だったが、現在は無料開放されている。ビーナスラインという名前は、の愛称。沿道から見える蓼科山の山容を女神に例えたことに由来するもので、1968年に公募で決まっている。 ちょうどその頃、オランダのロックグ […]

水蒸気爆発を中心とした活動期にある恐怖の「御嶽山」へ。道の駅「三岳」から(トイレ○仮眠○休憩◎景観◎食事○設備○立地○)

2014年に死者・行方不明者合わせて63名を出した大噴火から11年。 事故の記憶がまだ私の脳裏に鮮明に残っている「御嶽山」の標高は3,067m。単独峰としては、富士山に次ぐ高さがある。乗鞍火山列の南端に位置する成層火山で、現在、水蒸気爆発を中心にした活動期にある。直近2014年の大惨事の前は、1979年の噴火以降、白色の噴煙が続き、2007年3月及び2014年9月には小規模な水蒸気噴火が発生してい […]

穴場紅葉スポット自治体全国第二位に選ばれた駒ヶ根の紅葉へ。道の駅「木曽福島」から(トイレ○仮眠○休憩◎景観◎食事○設備○立地○)

絶景紅葉はココで決まり!という場所は、もちろんみなさんそれぞれにおありだろう。 お前はどうなんだと言われれば、海外旅行・国内旅行のツアーやホテル予約アプリ「NEWT(ニュート)」による「2025年・穴場紅葉スポット自治体ランキング」にて、全国1,741の自治体の中から2位に選ばれた長野県駒ヶ根市をイチオシしたい。 駒ヶ根市の紅葉は、9月下旬から見頃を迎える標高2,612mの中央アルプス・宝剣岳の山 […]

甲府盆地の北東方向にそびえる標高1716mの「鶏冠山」、標高2057mの「大菩薩嶺」を迂回する「大菩薩ライン」を走って、秘湯「裂石温泉」へ。

国道411号は、山梨県甲府市から奥多摩を経て東京都八王子市に至る道路だが、このうち山梨側、笛吹市から東京との都県境までの区間は「大菩薩ライン」と呼ばれる。 この愛称は、甲府盆地の北東方向にそびえる標高2057mの大菩薩嶺を迂回するように西麓を駆け上がることに由来するが、大菩薩嶺の北側には標高1716mの鶏冠山も鎮座するため、道はこれも避けるように北麓へとさらに迂回する。この区間はタイトターンの連続 […]

紅葉が見頃を迎えた東京、奥多摩湖へ。道の駅「たばやま」の「のめこい湯」から(トイレ○仮眠○休憩◎景観◎食事○設備○立地○)   

東京西部にある奥多摩には、古里村、氷川町、小河内村の三町村があった(合併して奥多摩と総称されている)。 多摩川を小河内ダムによってせき止めて造られた奥多摩湖は、周囲が45kmあり、貯水量は1億8,540万立方メートルもあって、都民が利用する水の約20%を供給しているという。 冒頭写真は奥多摩湖の水上に浮かぶ、全長220mの「ドラム缶橋」。今はドラム缶状の樹脂を使っているが、昔は本物のドラム缶を利用 […]

那須与一ロボ主演の「扇の的の物語」を観に、道の駅「那須与一の郷」へ(トイレ○仮眠○休憩◎景観○食事◎設備◎立地○)   

平安最強の弓使い「那須与一」こと那須与一宗隆(「平家物語」では宗高)のことはご存知かと。 鎌倉初期の武士で、下野国(しもつけのくに=栃木県)の豪族那須資隆の11番目の子として生まれ、源平合戦の際には源義経に仕えて源氏の勝利に貢献した英雄だ。 彼を語る上で欠かせないのが平家物語にも描かれた源平合戦、中でも文治元年(1185)2月の「屋島の戦い」だ(屋島の戦いについては昨年の四国旅の際に詳しく書いてい […]

幕末の社会的・政治的混乱の象徴「下仁田の戦い」から161年。道の駅「しもにた」へ(トイレ○仮眠◎休憩◎景観○食事○設備○立地○)   

慶長8(1603)年から慶応3(1867)年にかけて260年以上も日本を統治していた徳川幕府の時代は、かっただけにその衰退期の社会的、政治的混乱も大きかった。 アメリカの海軍大佐ペリーが軍艦4隻を率いて浦賀の沖に姿を見せたのは、今から172年前、嘉永6年(1853)のことだった。 船体は真っ黒で、黒い煙をあげる蒸気船「黒船」の姿に、人々はたちまちパニックに陥った。 もしペリーが江戸に向かってきたら […]

秩父の山奥、道の駅「大滝温泉」でガッツリ仮眠。のち「三峰神社」と関係深い名湯で湯浴み(トイレ○仮眠◎休憩◎景観◎食事○設備◎立地△)   

「大滝温泉」は埼玉県の秩父地方の温泉だが、温泉街をなしているところではなく、道の駅併設の日帰り温泉施設・大滝温泉「遊湯館」として、開設されている。 別名を「三峯神の湯」と言うが、これは、この「大滝温泉」の近くにある「三峯神社」とゆかりが深いからである。 三峰山は秩父山系の山で、荒川の最上流部にあたる。 古くからの山岳信仰の霊場で、江戸時代には神奈川県の大山などと同様に、山詣りの講が頻繁に行われ、関 […]

「八ヶ岳連峰」の麓に展開する山梨県北杜市が誇る紅葉名所へ。道の駅「きよさと」から(トイレ○仮眠○休憩◎景観◎食事○設備○立地○)   

八ヶ岳南麓を含む北杜市は、標高400mから1,900mの高低差を活かした多彩な紅葉景観が10月中旬から11月上旬にかけて長期間堪能できるが、その紅葉は「渓谷美」「高原の大パノラマ」「湖面への映り込み」という3つの異なる紅葉タイプに大別される。 具体的には八ヶ岳南麓、そして茅ヶ岳、南アルプスの3つに大別され、それぞれ異なる地形的特徴により色づきのタイミングが変化するということだ。 そのすべてを欲張っ […]

富士山に次ぐ、日本第二の標高を持つ「北岳」で紅葉狩り。道の駅「しらね」から(トイレ○仮眠○休憩○景観△食事ー設備△立地○)   

10月、特に後半は、各地一斉に紅葉シーズンとなる。 特に山梨県には、渓谷が色づく甲府市の昇仙峡や山梨市の西沢渓谷等々、紅葉の名所はそれこそたくさんある。 「南アルプス連峰」だけに絞っても、何日もかけて楽しめるわけで(実際、私はどこを選ぼうが見頃である10月下旬を選んで、山梨は南アルプス連峰の「個人的トップ3」の紅葉狩りへ行ってきたが、ガッツリ登ったりはしない私でも、しっかり3日間かけた)。 それに […]

おそらくもっともいい時期と天気とに恵まれた「栂池自然園」の紅葉世界は、半世紀以上の紅葉狩り体験を通じて「別格」だった!

もっとも見たくない日本シリーズなるものを見てしまった2025年10月下旬だった。 このシリーズが始まった次の日、私はもっとも美しい時期の「ザ・紅葉」ともいうべきものも見ていたのだが、その日の夜の第二戦大敗によってあまりのモチベーション低下でとてもそのことを書ける状態ではなくなった。そして今日、ようやくリセット。再び生きていこうと思い直し、なのでほぼ1週間遅れの記事アップになった。私が1週間前にいた […]

5日間の悪夢から「一富士」の夢で覚めて人生やり直し。道の駅「みのぶ富士川観光センター」から(トイレ○仮眠◎休憩◎景観○食事ー設備○立地○)   

10月25日の夜には、何か忘れてしまったがとてもいいことがあったようなのだ。それで大酒を喰らったのだが、実はその後、5日間というもの記憶がまるでない。というか、生きていたのか死んでいたのか、どうもわからないのだ。幽体離脱というのはこういうことなのだろうか?夢の中で、片手に大きな手袋をはめた男が玉を投げて、それをヘルメットを被った男が棒でしばいていたような、そんなものを見たような気がしないでもないが […]

「剣ヶ峰」など23峰、7湖、8平原からなる火山群「乗鞍岳」へ。村の駅「アルプスの郷」から(トイレ○仮眠○休憩○景観○食事○設備△立地○) 

比較的初心者でも登れる3000m級の北アルプスといえば、乗鞍岳だろう。 乗鞍岳は3,026mの主峰「剣ヶ峰」をはじめとする23の峰に7つの湖、8つの平原からなる火山群。 もちろん日本百名山の一角だ。 そんな乗鞍岳の中でも、畳平から剣ヶ峰へのルートは一番人気。そして富士見岳・魔王岳・大黒岳といった、もっと気軽に登山できるルートもあり、特に紅葉の時期には多くの観光客が訪れる。 乗鞍岳は、北アルプス随一 […]

北陸、関東、東北への大動脈が交わる道の駅「新潟ふるさと村」で次の訪問先をゆっくり検討(トイレ○仮眠△休憩◎景観◎食事◎設備◎立地◎)

道の駅「新潟ふるさと村」は、北陸自動車道の新潟西ICから国道116号線→国道8号線を通って東に3km、 新潟県中央部の旧黒崎町(現新潟市西区)にある、とても素晴らしい道の駅だ。 この道の駅が素晴らしいと思う点は、大きく3つある。第一は立地。インターからはたった3キロで、隣の新潟中央JCTが、北陸方面に向かう北陸自動車道、関東方面へと向かう関越自動車道、そして東北に向かう日本海東北自動車道という3つ […]

「白山白川郷ホワイトロード」を走って秋の絶景群を楽しむ。道の駅「一向一揆の里」から(トイレ○仮眠◎休憩◎景観○食事△設備△立地○) 

「白山白川郷ホワイトロード」は、白山国立公園内を走っており、石川県白山市尾添から岐阜県大野郡白川村鳩谷へと続く、延長33kmの有料山岳道路である。 たった33kmというと普通なら30分もあれば走りきれてしまうが、何せ大きく曲がりくねって上り下りが繰り返され、故に最高速度ほぼ20キロに規制されていて2時間ほどのドライブをゆっくり楽しむことができる(笑)。 昭和52年(1977)、当時の森林開発公団が […]

道の駅から11kmほど続く「笹川流れ」。「透明感」と「荒波」のメリハリにびっくり(トイレ○仮眠○休憩○景観○食事△設備△立地○) 

「笹川流れ」って、これまでは船舶振興会競艇のレースが無効やり直しになったのかと思っていたらさにあらず。「笹川流れ」とは、新潟県北部の村上市にある美しい海岸線の名称だった。透明度の高い澄み切った海は非常に美しく、11kmほど続く海岸沿いには、日本海の荒波の浸食によりできた奇岩、岩礁や洞窟など、変化に富んだ風景が広がっていて、その豪壮な景観は国指定の名勝および天然記念物となっている。 日本には、奇岩、 […]

第104代内閣総理大臣が決まった日、第64代の元総理に会いに。道の駅「西山ふるさと公苑」から(トイレ○仮眠○休憩◎景観○食事○設備◎立地○) 

今日、日本国第104代の内閣総理大臣が決まった。高市早苗氏。 女性初の総理が、憲政史上104代目にしてようやく誕生した。神戸大学の女子学生のグループがたいそう感激して大はしゃぎしていたが、私の少年時代は総理大臣といえば田中角榮氏であった。 思えば田中氏が日本の第64代内閣総理大臣だったということだから、彼が総理の座を降りた1974年12月から今日まで、ほぼ50年の間に実に40回、総理が変わってきた […]

信長を2度にわたって逃した朝倉義景の運が尽きた「一乗谷の戦い」へ。道の駅「一乗谷あさくら水の駅」から(トイレ△仮眠△休憩◎景観○食事○設備○立地○) 

越前朝倉氏は、5代約103年間に渡り「一乗谷」を治めた。 当時の一乗谷には、応仁の乱で荒廃していた京から文化人が多数来訪。 人口は1万人を超え、城下町は越前の中心地に。そこで華やかな「一乗谷文化」が開花した。 しかし戦国の世はその永続を許さなかった。5代義景は織田信長を討つチャンスを2度にわたって逃したあと結局彼に敗れ、火を放たれて町は消滅する(冒頭の写真は現在復元されている街並み)。 主を失った […]