五大老にまで出世した「加賀百万石」前田利家の原点「金沢城」跡へ。道の駅「内灘サンセットパーク」から(トイレ△仮眠△休憩○景観○食事○設備○立地○)  

金沢城は、加賀一向一揆で支配権を握った本願寺が天文15(1546)年に金沢御堂(尾山御坊)を建てた地に、佐久間盛政が天正8(1580)年に築城を開始した城である。 尾山御坊は寺院でありながら加賀一向一揆の拠点でもあったため、堀や柵、土塁などを備えた城としての性格も持ち合わせていたのである。賤ケ岳の戦いでいち早く柴田勝家を裏切って戦線を離脱し秀吉に降伏した姑息な前田利家は、その功?により能登一国に加 […]

織田信長の部下でよきライバルだった二人が敵として戦った「末森城」へ。道の駅「高松」へ(トイレ◎仮眠△休憩◎景観○食事○設備○立地◎) 

織田信長の側近で豊臣秀吉の五大老の1人として政権を運営し、加賀百万石を築いた前田利家。 そんな利家はうまく出世したが、一世一代の危機に陥った戦いは一度だけ、天正12年(1584年)9月9日に起こった「末森城の戦い」だろう。かつて一緒に織田信長のもとで働いたライバル佐々成政が前田家にとって重要な拠点だった能登国(現在の石川県)の末森城を奇襲。 末森城は落城寸前となる。 この奇襲は「小牧・長久手の戦い […]

「ひょっこり能登島」で、もっとも早く完全復活している水族館にひょっこりと。工事中の道の駅「のとじま」から(トイレ△仮眠✖️休憩✖️景観△食事✖️設備△立地○)  

“能登島” は、石川県の七尾湾に浮かぶ小さな島だが、その形が私の子どもの頃にNHKでやっていた「人形劇 “ひょっこりひょうたん島” 」に似ていることから、“ひょっこり能登島” の異名を持つ。 連続人形劇『ひょっこりひょうたん島』は、無名の若手作家だった井上ひさしの名前を一躍有名にしたNHKの元祖「お化け番組」だ。 最初の東京オリンピックと同じ1964(昭和3 […]

羽柴秀吉が「鳥取城攻め」の際に陣を張った「お城山」、そこにできた模擬天守へ。道の駅「清流茶屋かわはら」から(トイレ○仮眠✖️休憩○景観○食事△設備○立地◎)

南北朝時代以降、因幡地方(現在の鳥取県東部)は山名時氏の支配下にあった。 戦国時代になると子孫・山名豊国が守護となり、その重臣・武田高信 が大振袖山城(おおふりそでやまじょう)を護ったが、その出城砦が「お城山」にあった丸山城だった。織田信長に中国攻めを命じられた羽柴秀吉が、天正8年(1580)に因幡の国を攻略しようと「鳥取城攻め」をした際、この「お城山」に陣を張って鳥取城に出陣したと伝えられる。 […]

銃で撃たれた狸が傷を癒した?あわくら温泉の「湯~とぴあ黄金泉」へ。道の駅「あわくらんど」から(トイレ○仮眠◎休憩○景観○食事○設備○立地○)

「湯~とぴあ 黄金泉」は、鳥取県との県境、岡山県西粟倉村に位置する中国地方有数のラジウム含有量を誇る天然温泉。 あわくら温泉「湯~とぴあ黄金泉」は西粟倉村の公共温泉で、日帰り入浴での利用ができる。 近くの道の駅「あわくらんど」で買い物をして割引券がもらえたので利用させてもらったのだが、大人800円の入館料が200円値引きされて600円。ラッキー!道の駅からいったん国道に出て少しだけ北に上がり、左折 […]

大きく「美」の字を発光する「三星山」の頂上付近が気になって。道の駅「彩菜茶屋」から(トイレ◎仮眠○休憩○景観△食事○設備○立地○)

かつて美作のゴルフ場に熱心に通っていたことがあって、帰りが遅くなった夜間に、梶並川と滝川の合流点の西側の三星山に「美」という文字が点灯していたことを覚えていて。 おそらく京都の「五山送り火」とか、神戸の「市章」や「錨」を真似てのことだろうが。 岡山県北東部の美作市が、遠くから「美」の字に見えるように点灯させてアピールしているつもりなのだろうが、言っちゃ悪いがこれが悲しいぐらいしょぼい。しょぼ過ぎて […]

廃城令で壊されなければ姫路城に勝るとも劣らない美しさが残ったはずの津山城へ。道の駅「久米の里」から(トイレ○仮眠△休憩○景観○食事○設備○立地◎)

初代藩主・森忠政が江戸時代の始めに13年の歳月をかけて築いた津山城は、立派な城郭と石垣、70以上の櫓、そして当時最新式だった5層5階の天守を特徴とし、姫路城にも劣らぬ白亜の城と評された。 しかし明治時代に廃城令によって取り壊され、現在の津山城は築城400年を記念して復元された備中櫓以外に建物はなく、在りし日の姿は想像のするのみとなっている。 冒頭の写真は、想像の産物「ガンダム」を実際につくった方が […]

明治生まれの超レトロな駅舎「建部駅」からの「八幡温泉郷」。道の駅「くめなん」から(トイレ◎仮眠△休憩○景観○食事○設備○立地△)

かつて備前国と美作国の国境を流れる旭川を舟で渡した「八幡の渡し」。そこからすぐ下流、昭和で時間が泊まったようなJR「建部駅」との間、旭川の清流のほとりに八幡温泉郷「たけべ八幡温泉」がある。 温泉に行く前に、まず、「建部駅」である。 中国鉄道(現在のJR津山線)岡山ー津山間が開通したのは明治31年(1898)のこと。以来、県北と県南を結ぶ鉄道として120年以上の長きにわたって重要な役割を果たしてきた […]

吉備津彦命に退治された百済の王子:温羅(うら)が住んでいた「温羅伝説」の地へ。道の駅「かよう」から(トイレ○仮眠◎休憩○景観○食事○設備○立地○)

岡山県総社市。 総社平野の北にそびえる標高約400mの鬼城山山頂付近に、謎の?古代山城「鬼ノ城」がある。 鬼ノ城は、『日本書紀』など古代の正規の歴史書にその名がみられないことから築造時期が不明な謎の城だったが、発掘調査成果から7世紀後半に造られた可能性が高くなっている。 後世の文献である鬼ノ城縁起などによると。 「異国の鬼神が吉備国にやって来た。彼は百済の王子で名を温羅(うら)という。彼はやがて備 […]

平敦盛の許嫁者「玉織姫」が隠れ住んだ庄原市に伝わる民謡「敦盛さん」。道の駅「リストアステーション」から(トイレ○仮眠△休憩○景観○食事○設備○立地△)

冒頭画像は、『清書七伊呂波 いちの谷熊谷敦盛』(歌川豊国画/国立国会図書館デジタルより)。 一の谷の合戦で源氏の侍・熊谷次郎直実の刃に倒れた平家の若武者「平敦盛(たいらのあつもり)」。 彼の許婚者・玉織姫は永江の里(庄原)に隠れ住み、敦盛を想い続けて平家の再興を待ちわびたと伝えられる。 「敦盛さん」 はその姿をうたった庄原市無形民俗文化財の民謡。庄原市でお座敷歌、門付歌として歌い継がれてきたが、昭 […]

私が0歳から6歳まで住んでいた「故郷」の町へ。道の駅「クロスロードみつぎ」から(トイレ○仮眠◎休憩○景観○食事○設備○立地○)

広島県福山市の東部に位置する蔵王地域(蔵王町,南蔵王町)は、昭和30年代まではのどかな田園風景が広がる、当時は「深安郡市村」と呼ばれた人口約2,250人、450戸の村だった。私が生まれる1年半、昭和31年(1956)9月に2町8村が福山市に合併されたとき、この地域で昔から地元のシンボルであり信仰の山として崇められた蔵王山の名前をとって福山市蔵王町となったその街に、私は0歳から小学校1年生の1学期ま […]

天守が残る日本で唯一の山城「備中松山城」へ。道の駅「さんわ182ステーション」から(トイレ○仮眠◎休憩○景観○食事○設備○立地○)

「備中松山城」は、天守が残る日本で唯一の山城で、江戸時代から残る現存天守12城のひとつである。 臥牛山頂上付近に建つ天守は国の重要文化財で、現存天守を持つ山城としては最も高い所にある。 臥牛山の標高は480m。 北から大松山・天神の丸・小松山・前山と呼ばれる四つの峰から成っており、西から見た形が牛が伏せた姿に見えることから、その名前が付いたと言われている。 城の歴史は、鎌倉時代に有漢郷(現高梁市有 […]

本当にウォータースライダーやっててびっくりした「三郎の滝」へ。道の駅「びんご府中」から(トイレ○仮眠✖️休憩△景観△食事○設備○立地◎)

リクルート後輩で友人の宮崎秀敏くんは広島の出身。 「広島の夏の風物詩は「三郎の滝」だよ、広島にいるなら行ってみたら?」と勧めてくれた。彼が教えてくれたサイトを見ると、長い歳月をかけて生まれた、長さ30mの天然すべり台とのこと。 二匹の大蛇が遊んでなめらかな岩になったという伝説、「まあロマンチックな」という人がいるけど、私ゃ蛇大嫌いですから〜、残念! 楽しそうに滝すべりをしている子供たちの動画もネッ […]

連載第5話「血が繋がっていない私を育ててくれた人」 四葉のクローバーを探して・第2章<たかが血縁されど血縁>  

私は今、「介護の季節」に生きている。その前の「子育ての季節」も大変ではあったが、私の人生にとって、最も幸せを感じた時代でもあったろう。それに比べて「介護の季節」は大変だが、幸せを感じる機会というものは、「子育ての季節」ほどたくさんあるわけではない。その代わりにあるのは「義務感」というより「役割意識」。その「役割」を果たす充実感のようなものだけが私を支えているのを強く感じる毎日だ。その「役割意識」と […]

温泉成分が湯船の淵に堆積してエライことになっている「柿木温泉」へ。道の駅「かきのきむら」から(トイレ○仮眠◎休憩◎景観○食事○設備△立地○)

清流・高津川や豊かな緑に恵まれた島根県の西の端っこ吉賀町柿木村は、美しい自然と、有機栽培など自然農法が盛んなことで密かに知られている。 この村にある「柿木温泉」は、隣住民だけでなく遠方からもディープな温泉ファンが訪れる湯治場で、「はとのゆ」は気軽に使える日帰り温泉として嬉しい存在だ。 泉質は二酸化炭素ガスを1124.2mg/kg含む炭酸泉で、オレンジ色と柿色の中間のような色をした濁り湯。源泉温度3 […]

道の駅「シルクウェイにしはら」から日本有数の「日原天文台」へ。そしてまた仮眠に戻って(トイレ◎仮眠◎休憩◎景観○食事○設備○立地○)

島根県の西の端、あの有名な津和野の隣の地味な日原町だが、ここには知る人ぞ知る「日原天文台」という、すごい公開天文台がある。日本の公開天文台のさきがけであり、これまた有名な奈良県大塔村の天文台よりほんの少し早くオープンしたそうだ。 何を隠そうハゲを隠そう、明石で育った私は、東経135度に位置して日本標準時を刻む明石市立天文科学館のプラネタリウムに興味を持って夏休みなどは頻繁にここに通い、帰り道には夜 […]

神の宿る巨大石、邑南町にある天然記念物「志都の岩屋」へ。道の駅「瑞穂」から(トイレ○仮眠○休憩◎景観◎食事○設備◎立地◎)

邑南町「道の駅瑞穂」から県道6号線を東方に向かい、案内看板に沿って進むと「志都の岩屋神社」がある。 弥山(みせん=606m)は、大国主命(大汝:おおなむち)と少彦名命(すくなひこなのみこと)の2神が国土経営と地方開発のため出雲国を巡るときにしばし仮宮を営んだと伝承される山で、『万葉集』には「大汝(おおなむち)少彦名のいましけむ、志都の岩屋は幾世経ぬらむ」と生石村主真人(おおいしのすぐりまびと)の詠 […]

中国地方最大「江の川」が創り出す様々な景観とその成り立ちの旅へ。道の駅「グリーンロード大和」から(トイレ○仮眠◎休憩◎景観○食事△設備△立地○)

「江の川」は中国地方で最大の河川で、流域面積約3,900km2、全長約190km。 その源を広島県と島根県の県境近くにある広島県山県郡北広島町阿佐山(標高1,218m)に発した支流・可愛川が、三次盆地で西城川・馬洗川・神野瀬川と合流する。その後、小さい蛇行を繰り返しながら脊梁山地を横切って、邑智郡邑智町粕淵より大きく南西方向に向きを転じ、因原付近から西流して江津で日本海に注ぐ。 山陽側に端を発し、 […]

石見銀山をめぐっての攻防があった「温湯城」へ。道の駅「インフォメーションセンターかわもと」から(トイレ○仮眠◎休憩◎景観○食事△設備△立地○)

現在の島根県川本町市井原、江の川沿いにある川本の町から南東方向、江の川の支流・会下川を見下ろす急峻な山に築かれていた「温湯城(ぬくゆじょう)」は、石見東部の国人領主・小笠原氏の居城跡(下写真)。現在は土塁・石垣・堀切・畝状竪堀群が残っている。 この地は、平安時代には、石見国衙領として国司の益田氏が開発して領有していた地域であったが、甲斐源氏の一族小笠原氏の支族が北条政権の時代に守護代としてこの地に […]

「寂地峡」に落差約200mを連続して流れ落ちる「五竜の滝」へ。道の駅「ピュアラインにしき」から(トイレ○仮眠○休憩◎景観◎食事○設備○立地○)

山口県の東部を流れる錦川は、日本三名橋のひとつである岩国市の「錦帯橋」で知られる川だ。 その上流部は山口県下最高峰の寂地山(1,337m)に源を発し、源流にはブナ林が広がる。 そこからおよそ110km、川は山地を縫う峡谷を経て、瀬戸内海の広島湾に注いでいる。 支流には「日本名水100選」に選ばれた宇佐川などの清流があり、宇佐川は5つの滝からなる竜ヶ岳峡と18の滝からなる犬房峡を合わせた山口県屈指の […]