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岐阜県

「高賀山」の清流と「瓢ヶ岳」のアカヤシオから、道の駅「ラステンほらど」へ(トイレ○仮眠○休憩○景観○食事○設備△立地○) 

旅は岐阜県に入っている。 東海環状自動車道の関広見ICから国道418号線を北西に10キロ、その後国道256号線に入ると今度は北東へ7キロ。 国道256号線に入って桜も美しい森林風景を眺めながら車を北に走らせていくと、有名な2つの山にアクセスできる。 一つは、古くから山岳信仰の修験道が栄えた高賀山。もう一つは、「うなぎ伝説」が残る郡上の名峰、瓢ヶ岳である。 高賀街道は、長良川を利用した舟運の湊があっ […]

夏から秋はワイルドな「大白山天然露天風呂」、冬から春は「しらみずの湯」へ。道の駅「飛騨白山」から(トイレ○仮眠○休憩○景観○食事○設備○立地○) 

東海北陸自動車道の白川郷ICから国道156号線を南に13km、 或いは東海北陸自動車道の荘川ICから国道158号線→国道156号線を通って北に22km、 岐阜県北西部の白川村に平瀬温泉郷と道の駅「飛騨白山」がある。 この平瀬温泉郷から県道白山公園線を約13km行った先の白山国立公園大白川園地には、野趣あふれすぎる天然露天風呂(かけ流し)がある。 ただし年中楽しめるわけではなく、ここの営業期間は例年 […]

「ダイナランド」と「高鷲」でのスキー長期滞在は、小さな道の駅「大日岳」での車中泊が必須(トイレ◎仮眠○休憩○景観△食事△設備△立地○) 

15年ぶりにスキー再開を決めた私は、以前とは違う楽しみ方として、毎日温泉を楽しみながらの長期滞在ができる場所を探している。 「ゲレンデ以外にオフピステでの山スキーができる」「ゲレンデのそばに露天風呂付きの安い宿があって長く滞在できる」「空いていること」という3条件を全て満たす場所を探しているのだが、なかなか見つからない。志賀高原や白馬などは、インバウンドを含めて人気がありすぎて明らかに対象外なのだ […]

白山への登拝道の一つである「美濃禅定道」の起点、道の駅「白山文化の里 長滝」にて(トイレ◎仮眠○休憩○景観△食事◎設備○立地○) 

日本三霊山の1つに数えられる白山(はくさん)だが、白山の名をもつ山頂はなく、最高峰の御前峰(ごぜんがみね・2702m)を中心に、大汝峰(おおなんじみね・2684m)、剣ヶ峰(けんがみね・2677m)、別山(べつざん・2399m)を主峰とする峰々の総称である。 石川、福井、岐阜、富山の4県にまたがり、面積47700haにも及ぶ白山国立公園として大勢の登山者に親しまれている。 昭和37(1962)年に […]

「ひるがの高原」の「遅い桜」と「ミズバショウ」を楽しみたくて、道の駅「白尾ふれあいパーク」から(トイレ○仮眠○休憩△景観○食事○設備○立地◎) 

ひるがの高原は、岐阜県郡上市高鷲町の最北に位置し、標高は約900m。 夏場でも気温が30度Cを超えることは少なく、夜は20度C近くまで下がるため非常に過ごしやすい環境で有名だ。ひるがの高原の魅力は何といっても豊かな自然。開拓時代から酪農がさかんで、のどかで広々とした牧草地が至るところに広がっている。また動植物にも恵まれ、水芭蕉やわたすげの群生地、東海圏では珍しいオオジシギの繁殖地などもあるし、野鳥 […]

日本一の「和良鮎」を育む清流「和良川」へ、道の駅「和良」から(トイレ○仮眠○休憩△景観○食事○設備○立地◎) 

ゴールデンウイークのお約束「名探偵コナン」の新作映画が封切られ、映画館を出てきた子どもたちがコナンの決め台詞「真実はいつも一つ!」と叫んでいる。 コナンが言わなくても、真実でなくても、日本広しといえども、どんな分野でも、「日本一」はただ一つ、ただ一人であり、日本一の鮎焼き名人、そして日本一の鮎は、和良村にいるという。 その美しい姿から「清流の女王」と呼ばれてきた鮎だが、なかでも和良鮎は、姿、香り、 […]

下呂市金山町の「夏草や 兵どもが夢の跡」を、道の駅「飛騨金山ぬく森の里温泉」で考える(トイレ○仮眠○休憩△景観○食事○設備◎立地○) 

東海環状自動車道の美濃加茂ICから国道41号線沿いに北に42キロ、さらに国道256号線に入り1キロ進んだ所は、岐阜県のほぼ中央部の旧金山町(現下呂市金山町)。 日本三名泉の一つ下呂温泉からは車で30分ほどだが、ここに道の駅「飛騨金山ぬく森の里温泉」があり、その向かいにはもうひとつ、別の温泉施設「ゆったり館」がかつてあった。 「ゆったり館」は旧金山町が町民向けに整備し、1992年にオープンした。当時 […]

36年前と7年前に2度フィーバーした「へなり」は今? 道の駅「平成」へ(トイレ○仮眠◎休憩◎景観○食事○設備△立地○) 

「新しい元号は『へいせい』であります」。 1989年1月7日、14時36分、小渕恵三官房長官が記者会見室で、「平成」と墨で書かれたばかりの、生乾きの2文字を掲げた。 テレビを見ていたその地域の住民9世帯35人は、その瞬間、「平成(へなり)やないか!」と叫んで飛び上がった。 翌8日朝、記者団から平成元年を迎えた心境を問われた竹下首相は「平静です」と語ったが、岐阜県の現関市、旧武儀町のたった9戸の小さ […]

3つもの「世界遺産」がある「美濃町」の春を満喫し、道の駅「美濃にわか茶屋」へ(トイレ○仮眠○休憩○景観○食事○設備○立地◎) 

驚くべきことに、美濃市には、なんと3つの「世界遺産」がある。本美濃紙の手すき技術、世界農業遺産「清流長良川の鮎」、そして世界かんがい施設遺産「曽代用水」である。まず「本美濃紙の手すき技術」とは、岐阜県美濃市で古くから伝わる和紙の製造技術。 楮の繊維を使い、特別な道具と製法で、薄くても丈夫で、ムラのない美しい和紙を漉き上げるこの技術が2014年に「ユネスコ無形文化遺産」に登録された。このことはちゃん […]

JR高山本線を走る特急「ひだ」を眺めながら、飛騨川畔の道の駅「美濃白川」へ(トイレ○仮眠○休憩○景観○食事△設備◎立地○) 

高山本線は、岐阜県岐阜市の岐阜駅から富山県富山市の富山駅に至る、総延長225.8 kmの鉄道路線(地方交通線)である。 高山本線は、飛騨高地の山間を通って中京と北陸を結んでいる(岐阜-猪谷間はJR東海、猪谷-富山間はJR西日本の管轄)が、実は中京から北陸へのアクセスは北陸本線の方が速い。なので、高山本線はもっぱら中京もしくは北陸から「飛騨地方」へのアクセス路線として利用されているようだ。 […]

「東濃ひのき」の主産地「東白川村」から清流「白川」を下流に走って、道の駅「クオーレふれあいの里」へ(トイレ○仮眠○休憩○景観○食事△設備◎立地△) 

朝もやを切り裂くように東の尾根から朝日が差し込み、山にはシカ、サル、イノシシ、リスが、川にはアユ、アマゴ、イワナなどの水生生物たちが豊かに棲む東白川村。 岐阜県の東部の深い山林の中にある人口2,000人余りの小さな村だ。 明治初年、新政府による神仏分離令に端を発した廃仏毀釈運動で仏教建造物のほとんどが破壊されて以降、この村においてはなんらの再建がなされなかったために、全国でも珍しい「お寺のない村」 […]

道の駅「美並」から、「円空館」「弥勒寺」に「円空」の足跡を訪ねて(トイレ○仮眠○休憩△景観○食事○設備○立地◎) 

江戸時代の山林修行僧・円空は、愛知、岐阜を中心に関東、北陸、さらに北海道までを巡り、各地に木彫の神仏像いわゆる「円空仏」を多数残してきた。 修行の旅に生涯を捧げ、人々のために祈りを込めて仏を彫った円空は生涯に12万体の神仏を彫る誓願を立てたといわれ、飛神の剣のようにノミを振るい、神仏を彫り続けたというから、その生き様は私のような凡人には理解不能だ。 円空の彫刻は、材となる「樹木」に樹神の姿を求めて […]

「甌穴」の数や大きさにおいて日本を代表する「飛水峡」から、道の駅「ロックガーデンしちそう」」へ(トイレ○仮眠○休憩△景観○食事○設備○立地◎) 

飛騨川において白川町白川口から七宗町上麻生までの約12kmにわたり作る峡谷は飛水峡と呼ばれ、美濃帯堆積岩類のチャートと砂岩層からなる岩盤が深く削り込まれている。 その下流部約2kmの間は“ロックガーデン”と呼ばれ、通常の流路が深く削り込むことでその両側に硬いチャート層の岩盤が段丘状に広がっている。その岩盤上に大小さまざまな「甌穴(ポットホール)」群が形成されているが、その数は直径1m以上のものだけ […]

三十条を超す竪堀(臼の目堀)を構えていた「篠脇城」から、道の駅「古今伝授の里やまと」へ(トイレ○仮眠○△休憩○景観○食事◎設備◎立地△) 

篠脇城は、岐阜県郡上市大和町にあった山城である。 下総国の名門・千葉氏の一族であった東(とう)胤行は、承久の乱(1221)の戦功により郡上郡山田荘を加領され、阿千葉城を築いた。 鎌倉時代末期(1310年頃)、四代目・氏村が篠脇城に本拠を移し、その後、東氏は8代二百数十年にわたりここで領地を治めた。 東氏は代々歌道に優れていたが、中でも九代・常縁は古今集研究の第一人者だった。ご存知「古今和歌集」は日 […]

樹齢450年超。奇跡の移植を経て今なお生きる2本の「荘川桜」を拝みに、道の駅「桜の郷 荘川」から(トイレ△仮眠◎休憩○景観○食事△設備○立地○) 

岐阜県高山市荘川町。ここに、二本の老いた桜が、450年を超えて生きている。四方を山に囲まれた御母衣湖畔にたたずむこの2本の老桜には、奇跡のものがたりがある。昭和35年、電源開発株式会社による「御母衣(みぼろ)ダム」建設によって、荘川村(現荘川町)中野地区が水没することになったが、同地区の光輪寺と照蓮寺の境内にあった老桜も同じ運命になることとなった。春になると村人の眼を楽しませていたのが、二本の老桜 […]

郡上の豊かな森林の最高にうまい空気を吸いながら、雪解けの道の駅「清流の里しろとり」へ(トイレ△仮眠○休憩○景観△食事○設備○立地△)

400年の伝統を持つ「郡上おどり」、名水と清流が育んだ工芸品「郡上本染」「郡上紬」、江戸時代の人々の暮らしを彷彿とさせる郡上八幡の「城下町」等々、豊かな文化が受け継がれてきた郡上が大好きな私は今回、白山信仰の息づく白鳥町を訪れた。白鳥町を前回訪れたのは、たしか1999年。高原にスキーをしにきて以来、2度目だ。 写真のように、郡上市の総面積の90%に当たる92,398haは森林である。 ここに、市の […]

主君信長が没した本能寺の変の前日に、織田に攻められ落城した魚津城から、落陽を眺めながら道の駅「ウエーブパークなめりかわ」へ(トイレ△仮眠○休憩◎景観◎食事○設備○立地○)

仲良く富山湾に沈む夕陽を眺める見知らぬお二人を後方から撮らせていただいたが、443年前の春は、織田軍と上杉軍の「魚津城で戦い」の真っ最中。 いよいよ落城と察して自害した上杉の武将たちは、魚津城の天守からこの夕陽をどのような気持ちで見たのだろうか。 1582年3月11日から6月3日の約3ヶ月の間、上杉軍と織田軍とが魚津城を巡って攻防戦を繰り返した。 1582年の日本は、畿内(現在の京都、大阪、奈良) […]

織田信長・信忠・信孝ら三人の安堵状が保管されている武芸八幡宮へ、現代社会の見本のような道の駅「むげ川」から(トイレ○仮眠○休憩○景観○食事◎設備◎立地○)

岐阜市街地から北にある関市武芸川町に鎮座する武芸(むげ)八幡宮神社は、織田信長と非常に関わりの深い神社だ。岐阜城から鬼門の位置にあることから、信長はじめ長男信忠や三男信孝も、主君が家臣の所有権等を許可・保証(安堵)する文書である「安堵状」を送るなど、武芸八幡宮神社は織田家から非常に大切にされてきた。 現在でも馬の背中に縁起のいい花をのせ参加者で奪い合い、手に入れた花を家の屋根に上げる(上げると「落 […]

白川郷へは雪の季節か桜の季節か。「二兎を追って一兎も得ず」とは、4月上旬に道の駅「白川郷」からアクセスした私のこと(トイレ○仮眠△休憩○景観○食事○設備△立地△)

白川郷は、1995年に「人類の歴史上重要な時代を例証するある形式の建造物、建築物群技術の集積、または、景観の顕著な例」として世界文化遺産に登録されている。 写真は国指定重要文化財に指定されている旧遠山家住宅だが、現在これらの合掌造りの家屋があるのは、この荻町地区のある庄川上流域の岐阜県にある白川郷と、そこから約30km離れた庄川中流域にある富山県南砺市の五箇山の2カ所である。 庄川は高山市の飛騨高 […]

根尾谷淡墨桜の満開にジャストミート、道の駅「うすずみ桜の里ねお」から(トイレ△仮眠○休憩○景観◎食事△設備△立地△)  

岐阜県本巣市にある根尾谷淡墨桜は、山梨県の「山高神代桜」、福島県「三春滝桜」と並んで日本三大桜のひとつに数えられ国の天然記念物に指定されている誇る孤高の桜である。 継体天皇お手植えの桜と伝えられ、樹齢は1500余年。 薄いピンクのつぼみが、満開になれば白に、そして散り際には淡い墨色になることから淡墨桜と名付けられたと言われている。 毎年満開を狙っていたがこれまではジャストミートできず、例年より1週 […]