CATEGORY

徳島県

「郡里廃寺跡」「段の塚穴」を見学した後、リニューアルした道の駅「みまの里」へ(トイレ◎仮眠△休憩○景観△食事◎設備○立地○) 

道の駅「みまの里」すぐ南にある郡里廃寺跡は、白鳳時代(約1300年前)に創建された県内最古の寺院跡です。これまでの発掘調査で、塔跡、金堂跡や寺域が判明しており、塔と金堂を東西に並べた法起寺式伽藍配置であることが明らかとなっています。特に塔跡は、心礎が基壇下におかれる地下式の構造であり、これは古代寺院跡などでも古いタイプのものにみられる特徴です。 遺跡としての重要性は、創建年代の古さのみでなく、段の […]

「御所 社乃森温泉」は廃業、道の駅「どなり」も心配、どなりなっとんねん(トイレ○仮眠△休憩○景観○食事✖️設備△立地△) 

徳島県阿波市土成町の旅館「御所 社乃森」が、令和6年4月20日をもってついに閉館しました。 言っちゃ悪いのですが、当然の結末です。なぜって、嘘まみれの宣伝文句で客を集めて、一室一人55,800円もとっていたのですから。歴史に疎い、人の良い、言われたことは鵜呑みにしてしまう、そんな、「人を疑うことを知らない素直な人」ばかりを「騙して」何とかやってきたのだしょうが、そんな人はこの国に、そんなにたくさん […]

日本三大酷道の一角「ヨサク国道」を走って、道の駅「大杉」へ(トイレ○仮眠◎休憩○景観○食事△設備△立地○) 

およそ国道とは思えない、あまりに通行困難な国道には、「酷道」という漢字が当てられます。中でも走った誰もが何度か身の危険を感じる通行困難を極める3つの国道が、いつしか「日本三大酷道」に登り詰め?これらの存在は、マニアックなドライバーなら知らぬものはいないでしょう。 その一つは国道425号(三重県尾鷲市から和歌山県御坊市に至る一般国道)、二つ目が国道418号(福井県大野市から長野県飯田市に至る一般国道 […]

道の駅「しおのえ」から「イクサ酷道」を南下して宍喰温泉へ(トイレ○仮眠◎休憩○景観○食事○設備△立地◎) 

全国にはおよそ「国道」という名称にそぐわないような、細くて狭い、そして荒れた国道が稀に存在します。このような酷い状態の国道は「酷道」と漢字を当てられ、私のようにそれを好んで走る変わり者も一定数いるのですが、四国の内陸部はその“宝庫”です。 四国の酷道として最も有名なのは、徳島県から四国山地を横断し高知県に至る総延長約350kmの国道439号、通称「ヨサク」。路線が恐ろしく長いのに酷道区間多すぎ、2 […]

道の駅「日和佐」にもウミガメの「大浜海岸」にも南海トラフ来るな(トイレ○仮眠△休憩○景観○食事○設備△立地○) 

2025年、明けまして、日本に大地震が起こりませんように。 日本周辺で発生する地震は「海溝型地震」と「陸域の浅い地震」に大別され、前者は「プレート境界の地震」と「沈み込むプレート内の地震(スラブ内地震)に、後者は「活断層による地震」と「活断層以外の地震」とに分かれ、これら4種類の地震が繰り返し起こってきました。 1年前の元旦に起こった能登半島地震は、内陸の活断層が上下方向に動いた「逆断層型の内陸地 […]

道の駅「貞光ゆうゆう館」からうだつの街並みを歩いて「貞光劇場」へ(トイレ○仮眠○休憩○景観○食事○設備△立地◎) 

成人映画館、あるいはポルノ映画館、かつては大人の娯楽の殿堂だったが、今や絶滅危惧種、日本各地で風前の灯火となっています。四国で頑張っていた「貞光劇場」も、ついに力尽きて2011年に閉館しました。貞光劇場は1932年に建てられ、のちに映画館に転じて、徳島県最古の現役の映画館として活躍しました。窓やエントランスなど凝った造りで、閉館して13年が経ちますが、今でも廃墟マニアが訪れているようです。 私は歴 […]

道の駅「三野」から、信長に先んじた天下人「三好長慶」生誕の地へ(トイレ○仮眠◎休憩◎景観○食事◎設備△立地○) 

「三好長慶」(みよしながよし)は、1522年(大永2年)から1564年(永禄7年)まで43年間を生きた戦国武将です。短い人生でしたが、織田信長よりも先に、「天下人」に近づきました。畿内(大阪・京都・奈良を中心とする関西地域)全域の実権を手中に収め、管領(将軍の補佐役)であった細川晴元と室町幕府第13代将軍・足利義輝を京都から追放するという鮮烈な下剋上をやってのけ、実質上の最高権力者へと登り詰めたの […]

「脇城」と「脇町」の歴史を、道の駅「藍ランドうだつ」で振り返る(トイレ○仮眠◎休憩◎景観◎食事○設備△立地○) 

「脇城」は、徳島県美馬市にあった城郭です。地形が虎が伏せているように見えることから虎伏城とも呼ばれます。『異本阿波志』によると、戦国時代初期に、脇権守という人物が居館を構えたのが脇城の始まりであるとのことです。 その後、三好長慶は父・元長が堺の顕本寺で一向一揆に攻め殺されて、領国阿波に雌伏していましたが、天文二年(1533)に脇城を築城し、三河守兼則に守らせました。『脇町誌』によれば、この三河守兼 […]

「牛岐城址」も道の駅もしょぼいが「青色ダイオード騒動」は超エキサイティング!(トイレ○仮眠○休憩○景観△食事△設備△立地◎) 

牛岐城は、徳島県阿南市富岡町殿町にあった平山城。築城年代は定かではありませんが、至徳年間に阿波国守護の細川氏に従属していた「新開実重」が築城したと考えられています。中世からの歴史のある城郭が蜂須賀氏入国後も改修されて、阿波9城の1つに数えられています。 私も「阿波9城」の一角をなすということで、牛岐城址を訪ねました。城址公園の東側には古墳のような規模の高台が1つあり、それが城の中心部であったらしい […]

「第九大好き日本人」の謎を解明したく、道の駅「第九の里」へ(トイレ○仮眠○休憩○景観△食事△設備△立地○) 

今年も、聞こえ始めましたよ。毎年年末になると聞こえてくる、あの「第九」が(笑)。 ベートーヴェンの交響曲第9番「第九」は、日本でも国民的楽曲と言えるほど親しまれており、特に年末になると商店街にも楽曲が流れ、全国各地で演奏されています。 ドイツの作曲家、ベートーベンが作曲した交響曲第9番の第4楽章にあるドイツ語の合唱部分は、おそらく誰もが一度は耳にしたことがあるでしょう。私も中学の音楽の時間に何故か […]

好天の道の駅「いたの」にて。青は藍より出でて藍より青し!(トイレ◎仮眠△休憩◎景観△食事○設備◎立地◎) 

「青は藍より出でて藍より青し」。よく使う言葉ですね。教えを受けた人がやがて教えた人よりも優れるということを言いたいときに使いますが、この言葉の由来は、青色の染料である藍から取る青色が、原料の藍よりも青くなる、ということにあります。この言葉を使って伝えたいことは「学問は中断しなければすぐれた効果を上げる」「今君を教えている私を君は超えていけ」ということですよね。 「紺屋の白袴」という言葉もよく聞きま […]

百名山「剣山」へ、道の駅「にしいや」から向かう!(トイレ○仮眠○休憩○景観◎食事△設備△立地○)

剣山は、徳島県西部に位置する山で、標高は1,955m。西日本で2番目の高さを誇ります。 “剣”という名前からすると北アルプス剣岳のような姿形を想起してしまいますし、私も登山など困難だろうと思っていました。ところが登山家の友人に聞くと、剣山の「剣」はあまりになだらかで、我々登山家が登高意欲を高められるような鋭さには欠けていると言います。また、四国の山岳はかなり稜線に近い地点まで舗装された車道が走って […]

秘境「祖谷」へ、道の駅「大歩危」から向かう!(トイレ○仮眠△休憩◎景観◎食事○設備○立地◎)

祖谷(いや)。そこは、岐阜県白川郷、宮崎県椎葉村と並んで、日本三大秘境の一つとされる地域です。四国のほぼ真ん中、徳島県三好市奥地の秘境・祖谷は、三大秘境の中でも「秘境」と言う呼称がもっともピッタリくるのではないかと思える、秘境の中の秘境です。 日本は国土の70%以上が山地ですが、祖谷のある徳島県三好市は森林率がなんと86%。地域のほとんどが山、市全体がほぼ山。祖谷は特に平野というものが皆無。急峻な […]