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広島県

道の駅「舞ロードIC千代田」はかつて「有田中井手の戦い」があった場所だが(トイレ○仮眠△休憩○景観△食事○設備○立地○)

のちに中国の覇者となった毛利元就の初陣は、永正14年(1517)の有田中井手の戦い(有田合戦)。時に元就21歳でした。この戦いは、圧倒的な大軍を少数で破った戦いとして、織田信長と今川義元が戦った「桶狭間の戦い」になぞらえて「西の桶狭間」などと言われることがあり、元就の指揮を絶賛する向きがありますが、実は元就が全軍の指揮をとっていたわけではありません。 毛利の当主である幸松丸は幼く、もちろん出陣はし […]

三原と言えば「三原城」、三原城と言えば「小早川隆景」。道の駅「みはら神明の里」で地方都市の未来を考えた(トイレ○仮眠△休憩◎景観○食事○設備○立地○)

小早川隆景は、毛利元就の三男として生まれました。隆景はわずか12歳で竹原小早川氏を相続し、天文19年には本家となる沼田小早川氏を相続。天文20年に沼田小早川家の高山城に入り、翌21年には沼田川を挟んだ向かいの新高山城へ。 そして、永禄10年に、海の交通に直結する三原城の築城を始めたと伝わります。沼田東町納所には小早川家の菩提寺である米山寺があり、初代実平から17代隆景までの宝篋印塔(国の重要文化財 […]

道の駅「たけはら」で、竹原市の行政無能と期待することの無理とを確信(トイレ✖️仮眠△休憩✖️景観✖️食事✖️設備✖️立地△)

広島県竹原市の人口は昭和55年の約3万7千人をピークに減少に転じ、令和2年度の国勢調査では約2万4千人。40年間で約1万3千人が減少しています。年齢構成でみるとやはり高齢人口の増加が著しく令和2年度の高齢化率は42.1%で、昭和55年から約19%増加。逆に進学期,就職期に若い世代(10代後半から20代前半)の年齢層が大幅な転出超過となっていて、少子高齢化が急速に進んでいるのです。 竹原市ではこの少 […]

道の駅「湖畔の里福富」で、湖面に映り込んだ紅葉狩りを堪能(トイレ○仮眠○休憩◎景観○食事○設備◎立地○)

福富ダムは、広島県の沼田川総合開発事業により建設されたもので、流域の洪水調整、既得取水の安定化、河川環境保全のための流量確保、水道用水の確保を担う、流域2つ目の多目的ダムです。ちなみに1つ目は、沼田川支流の椋梨川に建設された椋梨ダム。集水域160㎢を有し、昭和44年に完成しています。このダムも多目的ですが、水力発電用水の役割も担っています。 福富だむは、1968(昭和43)年の予備調査着手から20 […]

道の駅「よがんす白竜」から、椋梨ダム55年ぶりの常時満水位を見物(トイレ○仮眠○休憩◎景観○食事◎設備○立地○)

「椋梨ダム」は、山陽自動車道の河内ICから国道432号線を北に20km弱、 もしくは山陽自動車道の三原久井ICから国道486号線→国道432号線を北西にこれも20km弱走って到着する、 広島県南部の旧大和町(現三原市大和町)に昭和44年に完成した多目的ダムで、「白竜湖」はこのダムによって出来た湖です。 椋梨ダムでは現在、水力発電設備の試験運転のため、一時的に貯水位が「常時満水位」と呼ばれる最高水位 […]

道の駅「豊平どんぐり村」のトップシーズンは、やはり秋(トイレ○仮眠○休憩◎景観○食事○設備○立地○)

私もかつてそうでしたが、落ちているどんぐりを見つけては、その木を無邪気に「ドングリの木だ」などと言っていました。しかし「ドングリ」とは、実の形状を表しているに過ぎず ドングリという名前の木はありません。 たとえば、これは「コナラ」の木です。 ドングリがなるのはブナ科の樹木で、ブナ科はさらにブナ属、コナラ属、シイノキ属、マテバシイ属、クリ属に分かれます。落葉樹だろうと決めつけていましたが、常緑樹もあ […]

「郡山合戦」と「郡山城」を道の駅「北の関宿安芸高田」から高みの見物!(トイレ○仮眠○休憩◎景観○食事◎設備○立地○) 

尼子晴久が三万の大軍を率いて吉田郡山に侵攻してきたのは、天文九年(1540)のことです。最初、尼子軍は「風越山」というところに本陣を置きました。風越山は郡山城からやや遠い上、標高も555メートルと高く、大軍の収容には向かないところでした。ここを本拠に郡山攻撃をするつもりというよりは、ここは単なる「着陣地」。「後方兵站基地」のような役割と多少の「防御機能」を整えるためだったようです。 尼子軍はほどな […]

「毛利元就」の「謀略に明け暮れた処世術」について、道の駅「三矢の里あきたかた」で考える(トイレ◎仮眠△休憩○景観○食事○設備◎立地○) 

サッカーJ-1サンフレッチェ広島は、1992年4月24日に広島市をホームタウンとして誕生したプロサッカーチームで、言わずと知れたJリーグ創設期からの「オリジナル10」のひとつ、名門中の名門です。今シーズンも非常に強く、最終節で惜しくも優勝は逃したものの、J−1最多得点の攻撃力は本当に素晴らしいものでした。 私は、幼少期の数年、広島県(福山市)で育ったということから、このチームのファンであってもおか […]

「三段峡」へ。道の駅「来夢とごうち」から(トイレ○仮眠△休憩○景観◎食事○設備△立地○)

「三段峡」とは、広島県の北西部に位置する安芸太田町を流れる柴木川の上流にあり、1953年(昭和28年)には国の特別名勝に指定された由緒ある峡谷です。全長16kmにもおよび峡内には、100mもある絶壁に囲まれた「黒淵」や、切り立った断崖の上を猿が飛び交ったことに由来する「猿飛」など数多くの名所が存在します(写真は猿飛に向かう道中の絶壁)。 また、三段峡には非常に多くの植生物が生息しているので、危険な […]

「鞆の浦」へ。最寄りの道の駅は「アリストぬまくま」(トイレ◎仮眠○休憩◎景観○食事◎設備◎立地○) 

我妹子が見し鞆の浦のむろの木は常世にあれど見し人ぞなき 鞆の浦の磯のむろの木見むごとに相見し妹は忘らえめやも 海人小舟帆かも張れると見るまでに鞆の浦廻に波立てり見ゆ ま辛くてまたかへり見む大夫の手に巻き持てる鞆の浦廻を 万葉集には、なんと鞆の浦(とものうら)を詠んだ歌が4首も詠まれています。いずれも旅の途中で詠まれた歌ですが、すでに730年の万葉集に詠まれていることからもこの港町の長い歴史が伺えま […]