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長野県

史上最強なのになぜか横綱になれなかった謎の「無類力士 雷電為右衛門」。道の駅「雷電くるみの里」へ(トイレ○仮眠○休憩○景観△食事○設備○立地○) 

早いもので、大相撲はもう「九月場所」である。今日から15日間の熱戦が繰り広げられる国技館の熱気とは真逆で、ほど近いがひっそりとした「富岡八幡宮」の境内には、「横綱力士碑」がポツンと建っている。 碑は明治33(1900)年に建立されたもので、ここには歴代横綱と新横綱の名が刻まれている。 もちろん横綱ではない力士が、この横綱碑に刻まれることはありえない。本来は。 しかし、ここになぜか一人だけ、横綱にな […]

「島崎藤村」や「永六輔」の素晴らしい詩を生んだ「小諸なる古城のほとり」へ。道の駅「みまき」から(トイレ○仮眠△休憩○景観○食事○設備○立地○) 

「小諸なる古城のほとり 雲白く遊子悲しむ…」 日本語とは、かくも美しいものかと感嘆させられた島崎藤村の「千曲川旅情のうた」の冒頭だ。中学校の修学旅行で最初に接してから半世紀以上、ずっと頭にあって、時折誦じてもいた。藤村は、小諸城址・懐古園をよく訪れていた。 『千曲川のスケッチ』には、小諸義塾の同僚たちと連れ立ってここに弓を引きに行ったことを書いている。当時園内には十五間ほどの矢場があって、藤村は弓 […]

長野北東部から「中山道」旅。数ある名所を通って江戸時代の面影残す南西部へ。 道の駅「ほっとぱーく・浅科」から(トイレ○仮眠△休憩○景観○食事○設備△立地○) 

「中山道」は、江戸時代に整備された五街道のひとつで、江戸と京都を結ぶ街道である。江戸幕府が1602年から時間をかけて他の五街道とともに整備していく過程では、「東参道」・「木曽街道」・「中山路」・「中仙道」など、地域ごとに様々な名称で呼ばれていたが、1716年に学者・新井白石の進言により「中山道」という名前に統一して、定着していく。 全長約530kmの険しい街道には69もの宿場町が点在し、交通と文化 […]

年末の「全国高校駅伝」も新年2日3日の「箱根駅伝」も注目は「佐久長聖」。道の駅「ヘルシーテラス・佐久南」から(トイレ◎仮眠△休憩○景観○食事○設備○立地○) 

何を隠そうハゲを隠そう、私は「駅伝好き」である。 高校駅伝では故郷兵庫の「小野工業」が強いこともあるし、箱根駅伝では瀬古利彦の時代から、渡辺康幸、大迫傑の時代までずっと「早稲田大学」のファンであることもあるし。先日は、高校駅伝11回の最多優勝(男子)を誇る、通算「最強」の「世羅高校」を訪ねたほど。それほど熱心なファンである。ちなみに来年早々の箱根駅伝では、ずっと青学、駒澤の後陣を配してきた早稲田の […]

減税求めた庶民28人うち子ども10人を磔にして処刑した松本の悪政。道の駅「女神の里たてしな」から(トイレ○仮眠○休憩△景観○食事○設備○立地○) 

多田(中萱)加助という人物をご存知だろうか? 水野忠直が松本藩主を務めていた頃の、地元の庄屋である。 貞享元年(1684)、凶作が続いて、農民の生活は困窮をきわめていた。 農民の悲願を受けた庄屋の加助は年貢の軽減を長尾組の組手代に申し出るが受け入れられず、松本藩に直接陳情した。この行動を問題視された加助は、庄屋の身分を取り上げられた。 その2年後の貞享3年(1686)、今度は凶作の上に疫病が同時に […]

「真田」「仙石」「松平」のそれぞれの時代に姿と役割を大きく変えた上田城へ。道の駅「あおき」から(トイレ○仮眠○休憩◎景観◎食事◎設備○立地○) 

上田城は、天正11年(1583)、真田昌幸によって築かれた平城で、上田盆地のほぼ中央に位置している。堀と土塁で囲まれ、虎口(出入口)に石垣を使った簡素な城なのに、第一次、第二次上田合戦で徳川の大軍を撃退し、天下にその名を轟かせた。 数ある城郭のなかでも、2度もの実戦経験をもち、輝かしい戦果をあげた城は全国広しといえどもなかなか他に例を見ない。しかし、上田城は関ヶ原の合戦後に壊され、藩主であった真田 […]

武田信玄の初敗戦「上田原の戦い」古戦場から連敗喫した「砥石崩れ」へ。道の駅「上田道と川の駅」から(トイレ◎仮眠△休憩◎景観◎食事○設備△立地◎) 

諏訪、伊那、佐久地方をほぼ平定し、北信濃への進出を目指した武田晴信(信玄、以下信玄)だったが、北信地方への関門といえる坂城には村上義清がいた。 信濃全土の攻略に意欲満々の信玄にとって、東信濃の勇将・村上義清は、避けては通ることができない、どうしても打ち倒さなければならない存在だった。 信玄は村上氏への攻撃を企て、天文17年(1548)2月、諏訪から大軍を率いて大門峠を越え、小県郡に攻め込んだ。 対 […]

道の駅「マルメロの里ながと」に併設された「やすらぎの湯」で知ったこと(トイレ○仮眠○休憩○景観△食事○設備◎立地○) 

マルメロ?なんそれ? カリメロの兄弟?ナツメロなら好きだよ、なんて私のような人間もいるぐらいだから。 果物らしいが、食べたことがないな、食べ方が分からないという人も多いのではなかろうか。カリンなら知っているよという人は、それとよく似ているというと、その大体の姿形は思い浮かべられるだろう。マルメロはカリンと近縁で「西洋カリン」ともよばれ、カリンとして流通していることもあるのだとか。 マルメロとカリン […]

理不尽と言えばあまりの理不尽、「あゝ野麦峠」。道の駅「風穴の里」で涙に暮れて(トイレ○仮眠◎休憩◎景観○食事○設備△立地○)  

明治の初めから大正・昭和初期にかけて。「殖産興業」の国策のもと、当時の主力輸出産業であった生糸工業で大きく発展していた諏訪地方・岡谷へ、現金収入の乏しい飛騨の村々から大勢の女性たちが、工女として出稼ぎのために野麦峠を越えていた。その多くは13歳くらいの少女であった。 少女たちは一年間稼いだ賃金を持って故郷へと帰るために、年の暮れに雪深い野麦峠を越えて飛騨で正月を迎えようとしたが、遭難して命を落とし […]

雲海覆う「美ヶ原高原」へ。ビーナスラインを駆け上がり、道の駅「美ヶ原高原」で夜明けを待った(トイレ○仮眠○休憩◎景観◎食事○設備◎立地◎)

『ビーナスライン』は、長野県茅野市街から松本市の美ヶ原高原までを結ぶ、全長75.2kmの山岳ドライブルートだ。森林や高原地帯を走る開放的な、まさに日本屈指のロング&ワインディングロードは、たびたび車のCMに登場する。 道路は綺麗に舗装されており、無料で通行が可能である。 天空にのぼるビーナスのように美しい曲線を描きながら標高を上げていくドライブコースということでこの名がつけられというが、ビーナスを […]

画に狂った暴走老人「葛飾北斎」のパワーに圧倒され、道の駅「オアシスおぶせ」へ(トイレ○仮眠△休憩◎景観◎食事○設備◎立地○)  

葛飾北斎(1760~1849年)は、江戸時代後期の絵師にして、その画業がゴッホやセザンヌをも魅了した、日本が世界に誇るアーティストである。 北斎が北信州の小さなまち、小布施町を初めて訪れたのは1842年のこと。当時としては珍しく89歳まで生きた北斎だが、人生80路に入ってからの北信州への初旅だった。 北斎は、小布施町の豪農にして文化人だった髙井鴻山(たかいこうざん/1806~1883年)の居宅を訪 […]

「超」をつけたいほどの穴場、「天然温泉ひまわりの湯」が併設されている道の駅「信州平谷」へ(トイレ△仮眠△休憩○景観○食事○設備◎立地○)

道の駅に「併設」というと、温泉でも何やら格下感を勝手に感じてしまうが、道の駅「信州平谷」の日帰り入浴施設「ひまわりの湯」は、まさに本格派。 旅の楽しみの一つとして温泉めぐりもしている私だが、全国の有名な重曹泉と比較しても全く遜色ない天然温泉だ。 トロトロのお湯は肌をツルツルにする効果があるというナトリウム炭酸水素塩温泉(重曹泉)で、湯量も豊富。この泉質は神経痛、筋肉痛、疲労回復、健康増進などに効用 […]

奇岩断崖の名勝「天龍峡」から、桜を楽しみながら道の駅「信濃路下條」へ(トイレ○仮眠△休憩○景観○食事○設備○立地○)

名勝「天龍峡」。天竜川の浸食によって造りだされた、南北約2kmにわたる峡谷の美しい景観だ。 とにかく奇岩断崖がすごいが、アカマツやカエデ、サクラなど峡谷を彩る木々、天竜川の流れと川下り舟などが、まさに水墨画のような峡谷美を織りなす。 ここに来て桜を楽しみ始めた早々に、思ったことがある。それは、天龍峡という場所は冠雪が始まる初冬に訪れると、きっと今の桜の季節、あるいは紅葉の季節にも勝る究極の絶景を楽 […]

国内線5本うち神戸方面に2本の直通季節便が出ている「松本空港」から、道の駅「今井 恵みの里」へ(トイレ○仮眠◎休憩○景観◎食事○設備○立地○)

松本空港(信州まつもと空港)は60年も前、1965年7月16日に開港した、長野県が保有・管理する歴史ある地方空港で、日本の空港では最も標高の高い場所(標高657.5m)にあって、「着陸が日本一難しい」ともいわれる。  空港の話などは、極度の高所恐怖症による大の飛行機嫌いの私には無縁なはずだが、私とて現代人の端くれ。 海外に行く時、そしてビジネスでどうしても乗らねばならぬ時は、決死の思いで飛行機に乗 […]

「サイモンとガーファンクル」と「いしだあゆみ」のイメージは「ハーブ」。道の駅「池田」へ(トイレ○仮眠◎休憩○景観○食事△設備○立地○)

私にとって初めてのギター「YAMAHA」の16,000円也のフォークギターを買ったのは中学2年生の冬だったか。 サイモンとガーファンクルが歌う「スカボローフェア」を何度も聞き、原風景(写真)を妄想しながら、一生懸命「アルペジオ奏法」の習得に取り組んだ日々を思い出す。スカボローフェアは、中世から歌い継がれてきた民謡で、たくさんのバージョンがあるらしい。 サイモンとガーファンクルが歌ったスカボロフェア […]

道の駅「さかきた」から、秘境「差切峡」そして名勝「山清路」へ(トイレ○仮眠◎休憩○景観△食事○設備△立地○)

松本盆地を南から北に向かって流れる長野県の「犀川(さいがわ)」は、日本一の長さを誇る大河・信濃川の支流である。小さなダムが連続しているためゆったりとして、流れが殆どないようにさえ見える。この水量豊富な川は、昔からニジマス、ブラウントラウト、ヤマメ、イワナなど多くのトラウトたちを育んできた。しかし、その犀川支流の麻績川(おみがわ)は、犀川とは全く異なった表情である。 奇岩と、それを 刻んだ清水の競演 […]

「生坂ダム殺人事件」と「松本サリン事件」に共通する長野県警の闇の源泉が、道の駅「いくさかの郷」から見えた(トイレ○仮眠✖️休憩○景観△食事○設備△立地△)

生坂(いくさか)ダムは、犀川水系5ダムの最上流域、長野県東筑摩郡生坂村にある重力式コンクリートダムである。 45年前の1980年(昭和55年)3月29日、このダムの湖底から、ビニール製のロープで体を縛られた男性の遺体が発見された。 遺体は長野県麻績(おみ)村に住む会社員、小山福来(よしき=当時21歳)のものと判明。彼は数日前に友人の女性と出かけてから女性を残して行方不明になっており、母親から捜索願 […]

幻のそば産地「左右高原」を訪ね、憧れの「そば信」で「3タテ」を喰らい、道の駅「長野市大岡特産センター」へ(トイレ○仮眠◎休憩○景観△食事○設備△立地○)

今年(2025)のプロ野球セ・リーグのペナントレースは、阪神と巨人が強い。かつて東京ドームでコテンパンにやられていた阪神だが、今年は東京ドームでのカード初戦からなんと巨人を「3タテ」。さらに東京ドームで2勝して5タテとしたが、惜しくも「3タテ」の2セットとはいかなかった。私は大の阪神ファンであるが、大のそば好きでもある。 1988年創業以来『挽きたて』『打ちたて』『茹でたて』の「3タテ」を貫く「そ […]

昭和生まれの「ジンギスカン街道」を走って、道の駅「信州新町」へ(トイレ○仮眠△休憩○景観○食事◎設備△立地○)

上信越自動車道の長野ICから県道35号線、国道19号線を使って西に18km。 前半の9キロは長野市中心街の都会、トンネルを抜けた後の後半9キロは大自然の中のドライブでメリハリ抜群だ。 そして、走っている国道19号が信州新町地域に入るとそこはもう「ジンギスカン街道」である。というのも、この「ジンギスカン街道」には、地元で育てたサフォーク種のジンギスカンを食べられる専門飲食店が「街道沿い」に6店舗も並 […]

道の駅「 おがわ」を拠点に、日本一美しい村の一つ「小川村」の春を堪能(トイレ◎仮眠◎休憩○景観◎食事△設備○立地○) 

小川村は、長野県の北部、長野市と白馬村のほぼ中間に位置する本当に美しい村である。村そのものも美しいのだが、村内各所から雄大な北アルプス連峰を眺めることができ、その景観は、「日本の里100選」、「信州の自然百選(景観選)」、「信州サンセットポイント百選」にも選ばれている。 「日本で最も美しい村」連合に加盟しているが、私的にはその代表格として「日本一」に推したいほどである。 というのも、小川村の総面積 […]