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名所絶景、いい湯、いい食、いい人、道の駅から。

道の駅「富士」から、山部赤人が歌を詠んだ「田子の浦」へうち出てみた(トイレ○仮眠△休憩○景観◎食事○設備○立地○)  

「田子の浦ゆ うち出てみれば真白にぞ 不尽(ふじ)の高嶺に雪はふりける」 万葉の歌人、山部赤人が富士を詠んだあまりにも有名な歌で、上記は万葉集の原歌である。 赤人は生没年、経歴ともに不詳だが、奈良時代の下級官人だったことは確かなようで、聖武天皇の紀伊、吉野、播磨などの行幸にお供して歌を詠んでおり、宮廷歌人として活躍。叙景歌に優れ、「万葉集」には彼の歌が長歌十三首、短歌三十六首が入っている。 さて  […]

露天風呂から大井川鐵道のSLが見える!絶景温泉をもつ人気の道の駅「川根温泉」へ(トイレ○仮眠△休憩◎景観◎食事○設備◎立地○) 

絶景で有名な温泉は数あれど、SLが通るのを間近に眺めながら露天風呂を楽しめる温泉となると、おそらくここ「岩根温泉」だけかもしれない。 鉄道ファンにはお馴染みだが、SLが走る大井川鐡道が道の駅の裏を走っているのだ。 そして道の駅付近に鉄橋があって、SLが大井川を渡る姿を見ることができるのである。 シーズンごとに運転本数が変わり、運休日もあるが、春のSL列車通過は12:39頃、15:15頃。また、ジジ […]

道の駅「風のマルシェ御前崎」から、151歳にして現役バリバリの「御前崎灯台」の夕景へ(トイレ○仮眠○休憩◎景観○食事○設備◎立地○) 

駿河湾と遠州灘を二分して、太平洋に突出した岬の先端に立つ白亜の洋式灯台。「御前埼灯台」は、1874年にイギリス人技師の監督のもとに誕生して以来、150年を超える長きにわたって強風や地震等の被害にも屈せず、美しい姿を保ち今なお現役として海の安全を見守り続けている。 この御前埼灯台は、日本の登れる灯台16基のひとつである。 らせん階段を上って踊り場に出ると、大海原が広がる絶景を見ることができ、天気が良 […]

開通することなく終わった「幻の鉄道」の遺構を使った道の駅「天龍相津 花桃の里」へ(トイレ○仮眠△休憩△景観○食事○設備△立地△) 

鉄道が廃止されたのちに、線路を剝がされた路盤や用途を失った橋脚、トンネル、駅などが遺構となって残っている例は、全国各地でみられる。こうした“廃線跡”ではなく、開業が計画され途中まで実際に建設工事が行われたが完成に至らず、その実現に至らなかった鉄道すなわち“未成線”において、一度も使われることがなかった鉄道の構造物が遺構となって残っている例がある。 その一つが、二俣線の遠江二俣駅(現在の天竜浜名湖線 […]

「熊」と書いて「くんま」と呼ぶ、ローカル度日本一?「道の駅「くんま水車の里」へ(トイレ○仮眠◎休憩◎景観○食事◎設備△立地△)

浜松市天竜区の北西部に、「熊」と書いて「くんま」と読む地区がある。そして、そこに「回る水車も止まる」ほど静かで、「時間も止まっている」かのような古い道の駅があるという。 「くんま水車の里」だ。店内で接客を担当しているのは、地元・熊地区のかあさんたち。その接客の温かさや雰囲気等から、2022年9月に「所JAPANローカルな道の駅グランプリ」で見事?優勝した道の駅が、「くんま水車の里」である。 だいた […]

しらすしらすのうちにまるで獲れなくなったしらす、困惑の道の駅「潮見坂」へ(トイレ○仮眠×休憩△景観○食事△設備○立地○)

魚類の稚魚のことを「しらす」と呼ぶ。 一般的に「しらす」として直売所やスーパーなどで売られているものはイワシの稚魚であり、河口周辺に集まって日中群れをなしてえさを食べているため、そこを狙って、船で網をひいて漁獲する。「船びき網」と呼ばれる漁法で、「根こそぎさらう」というやり方だ。そして、人間一人が、たった一食で。この丼の上に乗せられたおびただしい数の「魚の子ども」を食ってしまうのだ。 「ご飯が見え […]

内藤昌秀が晩年に守っていた箕輪城から彼が散った長篠へ。道の駅「もっくる新城」で仮眠(トイレ○仮眠○休憩○景観○食事◎設備○立地○)

内藤昌秀は、戦国時代の武田家臣団において「不死身の鬼美濃」こと馬場晴信とともに「武田四天王」と称される。 彼は4度にわたる川中島の激戦を潜り抜け、信玄亡き後は勝頼を支え、最期は長篠の戦いで散った「忠義の武将」としてその名を後世に残した。 昌秀は信玄の代表的な戦には全て参加し、常に武功を立てていたが、信玄からは一度として感状をもらうことがなかった。このことについて信玄は、「修理亮ほどの弓取りともなれ […]

グルメを極めた愛知県最大級の道の駅「とよはし」から、三河国の「一宮」と「総社」へ(トイレ○仮眠△休憩△景観△食事◎設備◎立地○)

一宮 (いちのみや、一之宮)とは、今の都道府県規模の、昔の地域区分旧国の地域内で最も格式が高いとされる神社である。 醜い争いは侵略戦争だけでたくさん。あまり見たくはないが、神社の社格を示す格式を「我こそは一番」と互いに譲らず、旧国地域内に複数の一宮がある場合もままあるようだ。 また、総社 (そうじゃ)とされる神社がある。 こちらは、旧国地域内の主要神社の神々を全て集めて祀る神社 […]

幻のトマトと言われる名倉高原の「ルネッサンストマト」を求めて、道の駅「アグリステーションなぐら」へ(トイレ○仮眠○休憩○景観○食事◎設備△立地△)

「ルネッサ〜ンス!」といえば、15年ほど前だったかテレビでよく見かけた髭男爵のギャグでしょ?お笑い好きの人はそうおっしゃるかもしれないが、本来は古期のフランス語で「再び生まれること」を意味する。そんなん知っとるわ、というご仁。もし、「ルネッサンストマト」という、キュートなハート型が特徴の「ルネッサンストマト」というすごいトマトがあって、その「誕生の地」が三河名倉高原であることを知っていたら、おそら […]

大地震時の避難経路を確認しつつ、赤羽漁港のある道の駅「あかばねロコステーション」へ(トイレ○仮眠△休憩△景観○食事○設備△立地△) 

赤羽根漁港は、渥美半島中央部の太平洋に面した田原海岸の中にある。 この地の沖合は昔から良好な漁場であるが、太平洋の荒波をまともに受ける厳しい自然条件にあることから漁船の遭難事故が相次ぎ、避難港建設の要望が高まったため、昭和27年11月11日に県内唯一の第4種漁港に指定された。 それ以降、赤羽根漁港は、「漁港整備長期計画」による工事が何度も行われてきたが、現在急ピッチで行われているのは整備のための工 […]

大久保彦左衛門が生まれ育った場所にできた藤川宿、現在の道の駅「藤川の宿」へ(トイレ△仮眠△休憩△景観△食事○設備△立地◎) 

東海道「藤川宿」は、慶長 6年(1601)、東海道五十三次品川から数えて 37 番目の宿場町として誕生した。 この地で生まれた大久保忠教、通称・彦左衛門は徳川3代に仕えた「天下のご意見番」として、講談などにしばしば登場する人物であるが、80歳まで生きた彼は、自らの故郷に藤川宿ができ、繁栄する様をしっかり見届けている。しかしまた、戦乱期と江戸時代の天下泰平にわたって生きたゆえ、彼の人生は、目まぐるし […]

なんと16種類もの湯が楽しめる天然温泉が評判の、道の駅「どんぐりの里いなぶ」へ(トイレ○仮眠○休憩○景観○食事○設備◎立地△)

愛知県を旅しているが、温泉は旅の楽しみの一つ、日々欠かせない。この県の温泉をあまり知らないので、「併設している天然温泉が人気の愛知県にある道の駅」をググったところ、道の駅「どんぐりの里いなぶ」に隣接する天然温泉「どんぐりの湯」がヒットして、ここの評価がとても高かったので行ってみた。 場所は、愛知県北東部の旧稲武(いなぶ)町(現豊田市)。 愛知県は名古屋市など有名な都市があるからだろう都会というイメ […]

道の駅「豊根グリーンポート宮嶋(とよねグリーンポートみやじま)」で目の当たりにした「豊根村政の無能」(トイレ△仮眠△休憩○景観△食事△設備△立地△)

道の駅は、車中泊の旅を続ける「渡り鳥」にとって「止まり木」である。 羽を休めるための場所として、本当に貴重なものだ。 だから、頑張って営業されている道の駅の運営スタッフを見るにつけ、いつも感謝の気持ちをお伝えしつつ、旅を続けさせていただいている。 しかし、たまに。 この道の駅ってどうなんだろう?と思うことも正直ある。 需要と供給のバランスがすっかり崩れ、長年赤字が続いている施設。 従業員が活力もホ […]

「超」をつけたいほどの穴場、「天然温泉ひまわりの湯」が併設されている道の駅「信州平谷」へ(トイレ△仮眠△休憩○景観○食事○設備◎立地○)

道の駅に「併設」というと、温泉でも何やら格下感を勝手に感じてしまうが、道の駅「信州平谷」の日帰り入浴施設「ひまわりの湯」は、まさに本格派。 旅の楽しみの一つとして温泉めぐりもしている私だが、全国の有名な重曹泉と比較しても全く遜色ない天然温泉だ。 トロトロのお湯は肌をツルツルにする効果があるというナトリウム炭酸水素塩温泉(重曹泉)で、湯量も豊富。この泉質は神経痛、筋肉痛、疲労回復、健康増進などに効用 […]

奇岩断崖の名勝「天龍峡」から、桜を楽しみながら道の駅「信濃路下條」へ(トイレ○仮眠△休憩○景観○食事○設備○立地○)

名勝「天龍峡」。天竜川の浸食によって造りだされた、南北約2kmにわたる峡谷の美しい景観だ。 とにかく奇岩断崖がすごいが、アカマツやカエデ、サクラなど峡谷を彩る木々、天竜川の流れと川下り舟などが、まさに水墨画のような峡谷美を織りなす。 ここに来て桜を楽しみ始めた早々に、思ったことがある。それは、天龍峡という場所は冠雪が始まる初冬に訪れると、きっと今の桜の季節、あるいは紅葉の季節にも勝る究極の絶景を楽 […]

国内線5本うち神戸方面に2本の直通季節便が出ている「松本空港」から、道の駅「今井 恵みの里」へ(トイレ○仮眠◎休憩○景観◎食事○設備○立地○)

松本空港(信州まつもと空港)は60年も前、1965年7月16日に開港した、長野県が保有・管理する歴史ある地方空港で、日本の空港では最も標高の高い場所(標高657.5m)にあって、「着陸が日本一難しい」ともいわれる。  空港の話などは、極度の高所恐怖症による大の飛行機嫌いの私には無縁なはずだが、私とて現代人の端くれ。 海外に行く時、そしてビジネスでどうしても乗らねばならぬ時は、決死の思いで飛行機に乗 […]

「サイモンとガーファンクル」と「いしだあゆみ」のイメージは「ハーブ」。道の駅「池田」へ(トイレ○仮眠◎休憩○景観○食事△設備○立地○)

私にとって初めてのギター「YAMAHA」の16,000円也のフォークギターを買ったのは中学2年生の冬だったか。 サイモンとガーファンクルが歌う「スカボローフェア」を何度も聞き、原風景(写真)を妄想しながら、一生懸命「アルペジオ奏法」の習得に取り組んだ日々を思い出す。スカボローフェアは、中世から歌い継がれてきた民謡で、たくさんのバージョンがあるらしい。 サイモンとガーファンクルが歌ったスカボロフェア […]

道の駅「さかきた」から、秘境「差切峡」そして名勝「山清路」へ(トイレ○仮眠◎休憩○景観△食事○設備△立地○)

松本盆地を南から北に向かって流れる長野県の「犀川(さいがわ)」は、日本一の長さを誇る大河・信濃川の支流である。小さなダムが連続しているためゆったりとして、流れが殆どないようにさえ見える。この水量豊富な川は、昔からニジマス、ブラウントラウト、ヤマメ、イワナなど多くのトラウトたちを育んできた。しかし、その犀川支流の麻績川(おみがわ)は、犀川とは全く異なった表情である。 奇岩と、それを 刻んだ清水の競演 […]

「生坂ダム殺人事件」と「松本サリン事件」に共通する長野県警の闇の源泉が、道の駅「いくさかの郷」から見えた(トイレ○仮眠✖️休憩○景観△食事○設備△立地△)

生坂(いくさか)ダムは、犀川水系5ダムの最上流域、長野県東筑摩郡生坂村にある重力式コンクリートダムである。 45年前の1980年(昭和55年)3月29日、このダムの湖底から、ビニール製のロープで体を縛られた男性の遺体が発見された。 遺体は長野県麻績(おみ)村に住む会社員、小山福来(よしき=当時21歳)のものと判明。彼は数日前に友人の女性と出かけてから女性を残して行方不明になっており、母親から捜索願 […]

幻のそば産地「左右高原」を訪ね、憧れの「そば信」で「3タテ」を喰らい、道の駅「長野市大岡特産センター」へ(トイレ○仮眠◎休憩○景観△食事○設備△立地○)

今年(2025)のプロ野球セ・リーグのペナントレースは、阪神と巨人が強い。かつて東京ドームでコテンパンにやられていた阪神だが、今年は東京ドームでのカード初戦からなんと巨人を「3タテ」。さらに東京ドームで2勝して5タテとしたが、惜しくも「3タテ」の2セットとはいかなかった。私は大の阪神ファンであるが、大のそば好きでもある。 1988年創業以来『挽きたて』『打ちたて』『茹でたて』の「3タテ」を貫く「そ […]