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道の駅から名所絶景へ

主君信長が没した本能寺の変の前日に、織田に攻められ落城した魚津城から、落陽を眺めながら道の駅「ウエーブパークなめりかわ」へ(トイレ△仮眠○休憩◎景観◎食事○設備○立地○)

仲良く富山湾に沈む夕陽を眺める見知らぬお二人を後方から撮らせていただいたが、443年前の春は、織田軍と上杉軍の「魚津城で戦い」の真っ最中。 いよいよ落城と察して自害した上杉の武将たちは、魚津城の天守からこの夕陽をどのような気持ちで見たのだろうか。 1582年3月11日から6月3日の約3ヶ月の間、上杉軍と織田軍とが魚津城を巡って攻防戦を繰り返した。 1582年の日本は、畿内(現在の京都、大阪、奈良) […]

武田信玄が小笠原長時に圧勝した塩尻峠の戦いの勝敗の分かれ目を確かめに。道の駅「小坂田公園」から(トイレ○仮眠△休憩◎景観○食事○設備◎立地△)

塩尻峠と勝弦峠の間からは、諏訪湖と八ヶ岳、蓼科山が見える。また、その場所からは北アルプスの穂高岳、槍ヶ岳、常念岳を眺めることもできる。 塩尻峠、勝弦峠とは、武田信玄が信濃国制覇に大きく歩を進めた戦場である。 天文年間、信濃侵略をめざす武田信玄は、信濃の武将たちと幾度となく合戦をくり返していた。順調に信濃国に勢力を拡大していた甲斐国の戦国大名・武田信玄だったが、天文17年(1548)2月、信濃国の覇 […]

織田信長・信忠・信孝ら三人の安堵状が保管されている武芸八幡宮へ、現代社会の見本のような道の駅「むげ川」から(トイレ○仮眠○休憩○景観○食事◎設備◎立地○)

岐阜市街地から北にある関市武芸川町に鎮座する武芸(むげ)八幡宮神社は、織田信長と非常に関わりの深い神社だ。岐阜城から鬼門の位置にあることから、信長はじめ長男信忠や三男信孝も、主君が家臣の所有権等を許可・保証(安堵)する文書である「安堵状」を送るなど、武芸八幡宮神社は織田家から非常に大切にされてきた。 現在でも馬の背中に縁起のいい花をのせ参加者で奪い合い、手に入れた花を家の屋根に上げる(上げると「落 […]

水鳥の大群を夜襲と勘違いして敗走した平氏が見ていた同じ景色を、道の駅「富士川楽座」から(トイレ◎仮眠✖️休憩○景観◎食事○設備○立地○)

「富士川の瀬々の岩越す水よりも早くも落つる伊勢平氏かな」(鴨 長明『方丈記』)長明は、東西の雌雄を決する戦いとなった「源平富士川の合戦」を日本三大急流富士川に見立てて、平氏方の敗走ぶりをこう詠んだ。1180年10月20日夜、甲斐源氏武田信義一隊が動いたのに驚いた水鳥の大群が、一斉に飛び立った。平氏方侍大将上総守忠清の先陣はこれを夜襲と勘違いし、鎧をすてて京に逃げ帰った、その様である。 ここ富士川町 […]

比較的気軽に年中食べられるベニズワイガニを食べに、道の駅「能生」へ(トイレ○仮眠△休憩◎景観○食事◎設備○立地○)

糸魚川市の能生は、ベニズワイガニの産地として有名だ。新潟県のベニズワイガニ禁漁期間は1月から2月末。1月に入ると禁漁期間に入るため、年末に食べ損ねると翌年春までしばらく食べられない。と言うことで、カニ大好きな私は、花見を兼ねて能生にやってきた。 ベニズワイガニのいいところは、「ズワイガニ」「タラバガニ」「毛ガニ」など高級食材とされているカニの中でも、比較的手軽に購入できることだ。回転寿司のネタやカ […]

天竜川河岸段丘の西岸にある「西岸寺」のしだれ桜を見に、道の駅「花の里いいじま」から(トイレ◎仮眠○休憩◎景観◎食事○設備○立地○)

飯島村は、中央アルプスと南アルプスの間を流れる天竜川を持つ長野県南部の伊那谷にあり、現在は飯島町となっている。 飯島城の近くにある臨済宗の古刹西岸寺は弘長元(1261)年、北條時頼が帰依した中国から来朝の大覚禅師によって開山された。 中世に飯島為光らが、寺領の寄進を行って寺を保護したが、以来飯島城との深い関係が続く。 「尊卑分脈」(内閣文庫所蔵)によれば、飯島氏は、清和天皇を祖とする源経基の弟満快 […]

道の駅「なるさわ」から、「西湖」「精進湖」「本栖湖」を一気に巡る(トイレ◎仮眠◎休憩◎景観◎食事○設備○立地○)

道の駅「なるさわ」の北側に位置する「西湖」へ。 北西岸の「根場浜(ねんばはま)」は西湖と樹海越しの富士山を望める絶景地だ。 そこで、まず私が目が奪われたのは、湖面にきらきらとした水紋の輝き、そして湖底まで透けて見えそうな水の美しさだった。ちょうど正面にそびえる富士山から、樹海の森の下を伝って水があふれてきているように見える。 この清らかな湖水の深みで四半世紀前に起きた現代の奇跡は、この西湖から、9 […]

「白糸の滝」そして「産屋ヶ崎の桜」咲く「河口湖」へ、道の駅「かつやま」から(トイレ◎仮眠◎休憩◎景観◎食事○設備○立地○)

白糸ノ滝は、富士山の雪解け水が、上部の水を通す地層である新富士火山層と下部の水を通さない地層である古富士火山層の境の絶壁から湧き出して形成された。年間を通じて水温は11℃、毎秒1.5トンもの湧水が、高さ20m・幅150mの湾曲した絶壁から大小数百の滝になって流れ落ちてくる。 その姿はまさに「白糸」の名にふさわしく、幾筋もの絹糸をさらしているよう。滝壺近くに立つと、三方が水のアーチとなってとても幻想 […]

富士山にもっとも近い湖「山中湖」へ、道の駅「富士吉田」から(トイレ◎仮眠◎休憩◎景観◎食事○設備○立地○)

富士山周辺の湖「富士五湖」の中で最も富士山に近く、湖越しに臨む富士山の姿は圧巻だ。 この日の山中湖周辺は生憎天気があまり良くなかったので、景色を楽しむのは程々にして、山中湖情報創造館で読書を楽しむ時間をもった。 山中湖情報創造館は、雄大な富士山を間近に望む自然豊かな山中湖畔にある。山中湖の自然を楽しんだあと、ここに寄ったが、素晴らしい施設だった。 とにかく富士山に関する資料が豊富で、Wi-Fiを完 […]

伊豆の最南端「石廊崎」の断崖絶壁「伊豆七不思議」の伝説へ、道の駅「下賀茂温泉 湯の花」から(トイレ◎仮眠○休憩◎景観○食事△設備○立地○)

伊豆の最南端「石廊崎」の断崖絶壁に、突如現れる神社が二つある。石室神社と、熊野神社だ。 特に石室神社は、写真のように、切り立った断崖の岩と岩の間にすっぽりと収まっているような不思議な造りで、よくこんなところに建てられたものだと驚くほかない。 今から1300年以上前に建てられた歴史のある神社で、現在の社殿は明治34年(1901年)に再建されたものだ。祀られている神様は「伊波例命(いわれのみこと)」。 […]

10種類以上の桜が五月雨式に咲く花の寺「松月院」へ、道の駅「マリンピア伊東」から(トイレ○仮眠○休憩◎景観○食事○設備○立地◎)

桃源山松月院は、静岡県伊東市湯川に境内を構えている曹洞宗の寺院である。 道の駅「マリンピア伊東」のすぐ裏(西)、標高700mほどまで駆け上がったところに位置する。 松月院は山の中腹にあるので、伊東市街を一望できるほどの眺望を誇る。珍しい早咲きのヒガンザクラやオオカンザクラ、コヒガンザクラなど10種類以上の桜が庭園に植えられており、通称「桜寺」「花の寺」として有名だ。遅咲きのショウゲツザクラも、花見 […]

小諸なる古城のほとり、千曲川旅情の歌へ、道の駅「花の駅 千曲川」から(トイレ○仮眠○休憩◎景観○食事○設備○立地◎)

小諸なる古城のほとり 雲白く遊子悲しむ  緑なすはこべは萌えず 若草も藉くによしなししろがねの衾の岡辺 日に溶けて淡雪流るあたゝかき光はあれど 野に満つる香も知らず  浅くのみ春は霞みて 麦の色わづかに青し旅人の群はいくつか 畠中の道を急ぎぬ暮行けば浅間も見えず 歌哀し佐久の草笛  千曲川いざよふ波の 岸近き宿にのぼりつ濁り酒濁れる飲みて 草枕しばし慰む  島崎藤村の傑作は、二つを一つに。 島崎藤 […]

37年前の大切な思い出が詰まった伊良湖へ、道の駅「伊良湖クリスタルポルト」から(トイレ△仮眠△休憩○景観◎食事○設備◎立地◎)

もう37年前のこと。バブル真っ只中で、夜中まで頑張っても次から次に降ってくる仕事を、死ぬ思いで一緒に頑張った仲間たちと一緒に、伊良湖岬に疲れた心身を癒しにきた。太平洋から伊勢湾・三河湾までを一望できる、渥美半島先端の伊良湖岬に、津波が来たらまともにそれを受けてひとたまりもないだろう形のホテルに泊まり、テニスやホテル隣接のゴルフ場で、本当に楽しい時間を過ごした。 夜の宴会後に砂浜で遊んでいたら、メン […]

オウム真理教の痕跡が消えた富士ヶ嶺公園へ、サティアン群跡地にもっとも近い道の駅「朝霧高原」から(トイレ◎仮眠△休憩◎景観◎食事○設備○立地○)

今から30年前の1995年5月16日、山梨県上九一色村にあったオウム真理教の施設「第6サティアン」に警視庁が踏み込み、中にいた教祖・麻原彰晃こと松本智津夫死刑囚を、地下鉄サリン事件の実行を指示した疑いで逮捕、連行した。麻原は鉄骨3階建てで2階と3階の間の隠し小部屋に金を持って寝ころんでいた。 オウム真理教は、今はその名称も消えた山梨県の「上九一色村」を中心に、「サティアン」と呼ばれる教団の施設を多 […]

フォッサマグナとヒスイの里「姫川」で花見。道の駅「親不知ピアパーク」から(トイレ△仮眠✖️休憩○景観○食事○設備○立地△)

フォッサマグナ(Fossa Magna)とはラテン語で「大きな溝」を意味し、日本列島を横切る地質学的な溝のこと。日本列島がアジア大陸から離れる際にできたと考えられており、中央地溝帯とも呼ばれる。姫川は、このフォッサマグナの西縁である「糸魚川・静岡構造線」に沿って、まさに日本列島を東西に分割する大断層に沿って、白馬から糸魚川まで流れている。つまり姫川流域は、北アメリカプレートがユーラシアプレートとぶ […]

道の駅「開国下田港」にて、170年前の「開国」を想う(トイレ○仮眠✖️休憩△景観○食事○設備○立地△)

日本が鎖国政策をとっている間、欧米諸国は近代国家への歩みを急ピッチで進めていた。イギリスにおける18世紀から19世紀前半にかけての産業革命は他のヨーロッパ諸国やアメリカにも及び、列強各国は植民地の獲得競争に乗り出し、その矛先はアジアにも向けられていた。18世紀末から19世紀はじめにかけて、ロシア船やイギリス船が、日本近海に来航し、鎖国の扉を叩こうとしたが、幕府は頑なに鎖国政策を堅持した。 しかし、 […]

♪あな〜たと〜、越え〜たい〜!「天城〜越〜え〜」♪は、道の駅「天城越え」から(トイレ○仮眠△休憩◎景観○食事○設備○立地◎)

私の弾き語りの十八番として愛してやまない、石川さゆりの“天城越え”。 伊豆半島の中心に位置する観光地・天城は、浄蓮の滝を始めとする数々の滝や、ワサビ、いのしし等でお馴染みだ。またこの天城は、伊豆半島の南北を結ぶ難所としても有名。さらに、川端康成の「伊豆の踊り子」でも、主人公の学生と踊り子が出会ったのも天城越えの最中だった。 “天城越え”とは、温泉街・湯ヶ島をスタートし、“浄蓮の滝”を経て、標高70 […]

明治時代の「伊豆三聖人」を訪ねて、「道の駅 花の三聖苑伊豆松崎」へ(トイレ○仮眠△休憩○景観○食事○設備○立地△)

道の駅「花の三聖苑伊豆松崎」は、伊豆半島の松崎町にあり、明治時代の建物が遺された貴重な場所だ。明治当時の雰囲気が味わえるだけでなく、美しく整えられた花が楽しめるという魅力もある。 地元の人曰く交通の便が悪いところがこの道の駅の最大の特徴らしい。 確かに、一番近い高速道路のインターチェンジ(東名高速道路の沼津IC)から、 どんなルートを使っても下道を70キロ以上走る必要がある。 私は伊豆半島の真ん中 […]

日本一深い湾「駿河湾」の絶景と深海グルメ。深海魚の聖地・道の駅「戸田(へだ)」へ(トイレ◎仮眠△休憩○景観○食事○設備◎立地○)

日本列島のほぼ中心、静岡県の中部に位置する「駿河湾」。 伊豆半島南端の石廊崎と西側の御前崎の端と端を線で結んだ海域が湾口になっていて、開口部は約56キロメートル、奥行きは約60キロメートル、表面積は約2300平方キロメートルにおよぶ。湾内はフィリピン海プレートとユーラシアプレートの境界「駿河トラフ」に位置していることから、最深部は水深2500メートルにも達し、“日本一深い湾”として知られている。 […]

西伊豆スカイラインの桜、走りながら淡い色で見える富士山。アクセスは道の駅「伊豆月ヶ瀬」から(トイレ◎仮眠△休憩○景観◎食事○設備○立地○)

賑やかな東伊豆に比べ、少し落ち着いた風情のある西伊豆エリア。 蒼く澄んだ海と夕陽が美しい西伊豆の地には、一度は見に行きたい景色が数多くあると言う。 そんな素晴らしい景色が連続して現れるのが西伊豆スカイライン。伊豆市土肥峠から達磨山・伽藍山を通り抜け、戸田峠まで標高800~900メートルの稜線上を走る総延長約10・8キロの山岳観光道路だ。 全長は約10.8km。標高900m前後を走る比較的アップダウ […]