パターを含めて6本のクラブをクラブホルダで束ね、それを片手にぶら下げて歩いてラウンドする「ギロッポンゴルフ」。実はそれが、私が最終的に到達したいゴルフスタイルです。
ギロッポンの「ギ」は「技」のことで、ロッポンは「6本」のクラブ数です。ちなみに、2本だけ多い計8本のクラブでプレーするスタイルを、「タコハチスタイル」と呼んでいます。
あ、どちらも、私の造語です(笑)。ググっても出てきません、悪しからず。
高齢ゴルフの目的
目標はあくまでもエージシュートの達成なので、ルールとして認められている14本のクラブを駆使してエージシュートを目指す方がいいに決まっている。なので私も、エージシュートという大目標達成までは、14本のクラブをフルに使うということを決めている。
しかし、もし初めてエージシュートを達成することができたら、次からその達成は、8本、そして6本と、クラブ数を減らしてエージシュート達成を重ねていきたいと考えている。
それはなぜか。
目標は目標として。私という高齢者がゴルフを続けていくその目的は、健康寿命の獲得にあるからだ。私は心筋梗塞と脊柱管狭窄症という、ゴルフをするにはもともと相当のハンデを負っている。だから、心臓冠動脈の狭窄を抑えつつ、脊柱管狭窄による腰痛を抑えつつ、寄る年並みに抗ってベストパフォーマンスを長く続けたいのである。
そのためには、「できるだけ歩く」こと。
世の中には、散歩やウォーキングやジョギングなどを習慣としておられる方がいらっしゃるが、横着者の私は、恥ずかしながらどうしてもそうした習慣を身つけることができない。
でも、大好きなゴルフなら夢中で歩ける。フカフカの緑の絨毯の上なら、退屈や苦痛を感じずにウキウキと歩けるのである。
14本持っては歩けない
私が設定しているエージシュートの達成は早くて7年後、年齢は72歳である。この年齢での達成が無理な場合、70代後半、あるいは80歳へとずれ込んでいく可能性も多分にあるだろう。(達成できないことだけは全く頭にない)
達成ありきなので、それまでは14本のクラブを使うが、そんなもの(フルセット)を持ち歩いてプレーするなんてとんでもない。70歳を超えてプレーをピークを持っていくためには、足腰、そして心臓などフィジカルの衰えをいかにして緩やかにするか、という観点から、カートに乗らずに歩く距離を増やすのが一番でも、とにかく達成するまでは重いキャディバッグはカートに積んでもらうほかない。
しかし、いったん達成したそのあとは、14本からまず8本のクラブをチョイス。それぞれの技を徹底的に磨いて、14本でのプレーとスコア的に遜色のないプレースタイルを確立し、歩く距離を稼いで体力の衰えを防ぐことを優先した方が私の健康寿命のためにはなる。これが、最初に目指す合計8本のクラブによる「タコハチスタイル」である。
最終的には「ギロッポン」
少ない本数でプレーすることについては、色々調べてみた。
プロゴルファーなら、ウッドを捨ててアイアンだけでも軽く70台では回るようだし、中にはアイアン一本とパターの2本だけでも70台が出せるというプロもいるようだ。
私の場合は、エージシュートすることとクラブ本数を減らすことの両方を満たすギリギリの線が、クラブ6本のベストチョイスであり、一本一本の技を磨く「ギ(技)ロッポンゴルフ」に落ち着くと考えている
ということで。まだまだ先の話だが、14本のクラブからチョイスする究極の6本とはこれらである。
パターとドライバーは外せない
まず、パターは必須である。
72のパープレーができたとすると、3パット無しのオール2パットで36回も打つ、それがパターである。このように50%近いパターの使用頻度は、他の5本を圧倒する。もちろん、飛距離が衰えていく中でのエージシュートへの挑戦だから、いわゆる「寄せワン」の名人になっていかねばならない。つまり、ワンパットで上がれるホール数を増やすことが課題となるのだが、それでも1ラウンドに30回前後、パターを使うはずである。
では、2本目はどうするか?
やはりドライバーは外せないというのが結論だ。
衰えを緩やかにする努力をしたとしても、どうしても飛距離は落ちていく。寄せワンスタイルを磨くにしても、第一打でドライバーを使わなければ、ほとんどのミドルホールでのパーオンを諦めることになってしまうだろう。
エージシュートが認められるのは、6,000ヤード以上の(普通の)ゴルフ場である。400ヤード程度のミドルホールでパーオンできなくて、そのすべてを「寄せワン」でパーセーブするのはさすがに厳しいと思われる。
というわけで、普通のミドルホールでパーオンの可能性を残すだけの飛距離はティーショットで稼がないといけない、つまりドライバーは外せないという結論に達したわけである。
残り4本をどうするか?
すると3本目から6本目までの4本をどうするか。これが問題となる。
結論は、フルショットで80ヤード、120ヤード、160ヤード、200ヤードを打てるクラブを4本選び、それぞれのクラブで10ヤード刻みを打てるようにするということである。
まず、80ヤード以内は52度のウエッジで、バンカー含めてほとんどの寄せをカバーしたい。
ウエッジを一本に絞るのは悩ましいが、力んで引っ掛けてしまう可能性が低く、フェースを開き気味に打ってラインを出しやすいロフト52度をチョイスしたい。バンカーなどは56度以上が欲しいとも思うが、まあバンカーには入れなければいい(笑)。また、フェースを開いて打つことには慣れている。こうしたことから、上げる、転がす、いろんな寄せ方にも対応できるウエッジの代表として、52度をセレクトしている。
90ードから120ヤードまでの10ヤード刻みのショット、そしてランニングアプローチには9番アイアンを使う。
130ヤードから160ヤードまで10ヤード刻みのショットは、7番アイアンで打ち分ける。
そして170ヤードから200ヤードまでは、10ヤード刻みのショットをロフト19度のウッドで打ち分けるということで6本のクラブチョイスをおこなった。
これらの打ち分けによって方向性を担保しながら正確な距離を打つことができれば、14本でのプレート同じスコアが出せるという考えである。
距離打ち分けの正確性を磨く
こうして選択した6本だが、もちろん、そう簡単にいくわけがないのである(笑)
私は、練習も楽しくしたいし予算も時間も限られているので(プロではないのだから、ゴルフで苦しみたくはない)、ゴルフレンジでの練習は一回70球と決めている。
その70球を、下記の4種類のショットを3球ずつ打つ。レンジではパターは打たないので、5本のクラブで一本12球ずつ打つことになり、これだけで60球。あとの10球は、アプローチの練習をして、それで1回の練習は終わりと決めている。
- クラブを普通に持ってフルショットする。これを、そのクラブの基準飛距離とする。
- クラブを短く持ってフルショットすることで、通常のフルショットの飛距離を10ヤード落とす。
- 短く持ったクラブのフェースを少し開いてフェードをかけることで、さらに10ヤード距離を落とす。
- 最後に、そのクラブの持ち方で、クオーターショットをして、さらに10ヤード落とす。
上記の4種類のショットによって、一本のクラブで40ヤードの範囲をカバーすることができる。あとは、それがコースで再現できるよう腕を磨くのみである。
今後、この「ギロッポンゴルフ」を磨いていく過程についても、練習で気づいたことやラウンドの反省、課題などをブログに連載していきたいと考えている。そしてみなさんからのご指導ご鞭撻は大変ありがたく、色々教えていただきたいとも思う。
末長く、よろしくお願いいたします。