
瀬戸内海に浮かぶ小豆島は、オリーブ畑と海が織りなす異国情緒あふれる側面と、昔ながらの醤油蔵や小豆島八十八ヶ所霊場など日本の原風景的側面が混在している。
風景としては、海の中に砂浜の道が現れる「エンジェルロード」、ロープウエイからの絶景が素晴らしい「寒霞渓(かんかけい)」、島のど真ん中に広がる「中山千枚田」が私的トップ3だ。
春夏秋冬それぞれの美しさがある小豆島だが、多くの人は「秋」、特に10月から11月がベストシーズンだと言う。
この時期は寒霞渓の紅葉が見頃だし、オリーブの収穫シーズンでもあり、11月でもここは気候が穏やかで過ごしやすいからだが。
今回は真夏の小豆島だったが、十分楽しめた。
寒霞渓と「八日目の蝉」
寒霞渓は、日本三大渓谷美のひとつに数えられ、瀬戸内海国立公園を代表する景勝地だ。
風雨の浸食によってつくられた奇岩、垂直にそそり立つ大岩壁などが深い森の中にひしめいており、200万年もの歳月が創りだしたと言われる日本屈指の渓谷美をロープウェイから眺めることができる。

山麓の紅雲亭駅から山頂駅まで片道約5分でつなぐロープウェイからは、高所が苦手な私はあまりの高さに卒倒しそうになったかと思うと、すぐそばに岩肌が迫ってドキッとしたり。
たった5分の間に実に多彩な景色変化を見せます。
山頂駅周辺は、大渓谷の下に広がる風光明媚な瀬戸内海を望める絶景ポイントだ。

映画「八日目の蝉」を観たことがある人なら、ここ寒霞渓が小豆島を最後の逃亡先に選んだ希和子が薫を連れて行った場所ということはご存知だろう。
特に薫にとっては生まれて初めて出合った大自然の景色であり、彼女が小豆島に寄せる郷愁の原点ともなったこの景色を眺めれば、ただ美しいだけではない深い味わいがあるだろう。

エンジェルロード
小豆島南側の小さな4つの島(弁天島-中余島―小余島-大余島)を総称して「余島」と呼ぶが、手前の弁天島を登ると「約束の丘展望台」があり、ここからエンジェルロードを見渡すことができる。
エンジェルロードは、潮の満ち干きで現れたり消えたりする砂の道だ。

1日2回、干潮時間の前後に3時間ほど道が現れ、島に歩いて渡ることができる。
中山の千枚田
小豆島の真ん中その名も「中山地区」には、「日本の棚田百選」にも選ばれている約800枚の大小の田んぼがある。

棚田は標高150〜250mの斜面に波形模様をなしていて、「湯船の名水」が棚田を潤し、島の人々が農作業を行う情景は、日本の原風景そのものだ。
小豆島を取り巻く小さな島々の美しさ
小豆島の周りには、小さな島がたくさんあって、海岸線を走っていると、海にぽっかりと浮かぶかわいらしい島々を眺めることができる。








夏の小豆島は、道の駅「小豆島ふるさと村」を起点に





道の駅「小豆島ふるさと村」は、小豆島の南部、三都(みと)半島の付け根に位置する道の駅だ。
手延そうめん館、オートキャンプ場、ファミリープール、テニスコート、運動場、体育館、海のレジャー関連施設など、多彩な滞在型・参加型の観光レクリエーション施設がたくさんあって、夏の小豆島を満喫する拠点としては最高だと思う。