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名所絶景、いい湯、いい食、いい人、道の駅から。

明治生まれの超レトロな駅舎「建部駅」からの「八幡温泉郷」。道の駅「くめなん」から(トイレ◎仮眠△休憩○景観○食事○設備○立地△)

かつて備前国と美作国の国境を流れる旭川を舟で渡した「八幡の渡し」。そこからすぐ下流、昭和で時間が泊まったようなJR「建部駅」との間、旭川の清流のほとりに八幡温泉郷「たけべ八幡温泉」がある。 温泉に行く前に、まず、「建部駅」である。 中国鉄道(現在のJR津山線)岡山ー津山間が開通したのは明治31年(1898)のこと。以来、県北と県南を結ぶ鉄道として120年以上の長きにわたって重要な役割を果たしてきた […]

吉備津彦命に退治された百済の王子:温羅(うら)が住んでいた「温羅伝説」の地へ。道の駅「かよう」から(トイレ○仮眠◎休憩○景観○食事○設備○立地○)

岡山県総社市。 総社平野の北にそびえる標高約400mの鬼城山山頂付近に、謎の?古代山城「鬼ノ城」がある。 鬼ノ城は、『日本書紀』など古代の正規の歴史書にその名がみられないことから築造時期が不明な謎の城だったが、発掘調査成果から7世紀後半に造られた可能性が高くなっている。 後世の文献である鬼ノ城縁起などによると。 「異国の鬼神が吉備国にやって来た。彼は百済の王子で名を温羅(うら)という。彼はやがて備 […]

平敦盛の許嫁者「玉織姫」が隠れ住んだ庄原市に伝わる民謡「敦盛さん」。道の駅「リストアステーション」から(トイレ○仮眠△休憩○景観○食事○設備○立地△)

冒頭画像は、『清書七伊呂波 いちの谷熊谷敦盛』(歌川豊国画/国立国会図書館デジタルより)。 一の谷の合戦で源氏の侍・熊谷次郎直実の刃に倒れた平家の若武者「平敦盛(たいらのあつもり)」。 彼の許婚者・玉織姫は永江の里(庄原)に隠れ住み、敦盛を想い続けて平家の再興を待ちわびたと伝えられる。 「敦盛さん」 はその姿をうたった庄原市無形民俗文化財の民謡。庄原市でお座敷歌、門付歌として歌い継がれてきたが、昭 […]

私が0歳から6歳まで住んでいた「故郷」の町へ。道の駅「クロスロードみつぎ」から(トイレ○仮眠◎休憩○景観○食事○設備○立地○)

広島県福山市の東部に位置する蔵王地域(蔵王町,南蔵王町)は、昭和30年代まではのどかな田園風景が広がる、当時は「深安郡市村」と呼ばれた人口約2,250人、450戸の村だった。私が生まれる1年半、昭和31年(1956)9月に2町8村が福山市に合併されたとき、この地域で昔から地元のシンボルであり信仰の山として崇められた蔵王山の名前をとって福山市蔵王町となったその街に、私は0歳から小学校1年生の1学期ま […]

天守が残る日本で唯一の山城「備中松山城」へ。道の駅「さんわ182ステーション」から(トイレ○仮眠◎休憩○景観○食事○設備○立地○)

「備中松山城」は、天守が残る日本で唯一の山城で、江戸時代から残る現存天守12城のひとつである。 臥牛山頂上付近に建つ天守は国の重要文化財で、現存天守を持つ山城としては最も高い所にある。 臥牛山の標高は480m。 北から大松山・天神の丸・小松山・前山と呼ばれる四つの峰から成っており、西から見た形が牛が伏せた姿に見えることから、その名前が付いたと言われている。 城の歴史は、鎌倉時代に有漢郷(現高梁市有 […]

本当にウォータースライダーやっててびっくりした「三郎の滝」へ。道の駅「びんご府中」から(トイレ○仮眠✖️休憩△景観△食事○設備○立地◎)

リクルート後輩で友人の宮崎秀敏くんは広島の出身。 「広島の夏の風物詩は「三郎の滝」だよ、広島にいるなら行ってみたら?」と勧めてくれた。彼が教えてくれたサイトを見ると、長い歳月をかけて生まれた、長さ30mの天然すべり台とのこと。 二匹の大蛇が遊んでなめらかな岩になったという伝説、「まあロマンチックな」という人がいるけど、私ゃ蛇大嫌いですから〜、残念! 楽しそうに滝すべりをしている子供たちの動画もネッ […]

連載第5話「血が繋がっていない私を育ててくれた人」 四葉のクローバーを探して・第2章<たかが血縁されど血縁>  

私は今、「介護の季節」に生きている。その前の「子育ての季節」も大変ではあったが、私の人生にとって、最も幸せを感じた時代でもあったろう。それに比べて「介護の季節」は大変だが、幸せを感じる機会というものは、「子育ての季節」ほどたくさんあるわけではない。その代わりにあるのは「義務感」というより「役割意識」。その「役割」を果たす充実感のようなものだけが私を支えているのを強く感じる毎日だ。その「役割意識」と […]

温泉成分が湯船の淵に堆積してエライことになっている「柿木温泉」へ。道の駅「かきのきむら」から(トイレ○仮眠◎休憩◎景観○食事○設備△立地○)

清流・高津川や豊かな緑に恵まれた島根県の西の端っこ吉賀町柿木村は、美しい自然と、有機栽培など自然農法が盛んなことで密かに知られている。 この村にある「柿木温泉」は、隣住民だけでなく遠方からもディープな温泉ファンが訪れる湯治場で、「はとのゆ」は気軽に使える日帰り温泉として嬉しい存在だ。 泉質は二酸化炭素ガスを1124.2mg/kg含む炭酸泉で、オレンジ色と柿色の中間のような色をした濁り湯。源泉温度3 […]

道の駅「シルクウェイにしはら」から日本有数の「日原天文台」へ。そしてまた仮眠に戻って(トイレ◎仮眠◎休憩◎景観○食事○設備○立地○)

島根県の西の端、あの有名な津和野の隣の地味な日原町だが、ここには知る人ぞ知る「日原天文台」という、すごい公開天文台がある。日本の公開天文台のさきがけであり、これまた有名な奈良県大塔村の天文台よりほんの少し早くオープンしたそうだ。 何を隠そうハゲを隠そう、明石で育った私は、東経135度に位置して日本標準時を刻む明石市立天文科学館のプラネタリウムに興味を持って夏休みなどは頻繁にここに通い、帰り道には夜 […]

神の宿る巨大石、邑南町にある天然記念物「志都の岩屋」へ。道の駅「瑞穂」から(トイレ○仮眠○休憩◎景観◎食事○設備◎立地◎)

邑南町「道の駅瑞穂」から県道6号線を東方に向かい、案内看板に沿って進むと「志都の岩屋神社」がある。 弥山(みせん=606m)は、大国主命(大汝:おおなむち)と少彦名命(すくなひこなのみこと)の2神が国土経営と地方開発のため出雲国を巡るときにしばし仮宮を営んだと伝承される山で、『万葉集』には「大汝(おおなむち)少彦名のいましけむ、志都の岩屋は幾世経ぬらむ」と生石村主真人(おおいしのすぐりまびと)の詠 […]

中国地方最大「江の川」が創り出す様々な景観とその成り立ちの旅へ。道の駅「グリーンロード大和」から(トイレ○仮眠◎休憩◎景観○食事△設備△立地○)

「江の川」は中国地方で最大の河川で、流域面積約3,900km2、全長約190km。 その源を広島県と島根県の県境近くにある広島県山県郡北広島町阿佐山(標高1,218m)に発した支流・可愛川が、三次盆地で西城川・馬洗川・神野瀬川と合流する。その後、小さい蛇行を繰り返しながら脊梁山地を横切って、邑智郡邑智町粕淵より大きく南西方向に向きを転じ、因原付近から西流して江津で日本海に注ぐ。 山陽側に端を発し、 […]

石見銀山をめぐっての攻防があった「温湯城」へ。道の駅「インフォメーションセンターかわもと」から(トイレ○仮眠◎休憩◎景観○食事△設備△立地○)

現在の島根県川本町市井原、江の川沿いにある川本の町から南東方向、江の川の支流・会下川を見下ろす急峻な山に築かれていた「温湯城(ぬくゆじょう)」は、石見東部の国人領主・小笠原氏の居城跡(下写真)。現在は土塁・石垣・堀切・畝状竪堀群が残っている。 この地は、平安時代には、石見国衙領として国司の益田氏が開発して領有していた地域であったが、甲斐源氏の一族小笠原氏の支族が北条政権の時代に守護代としてこの地に […]

「寂地峡」に落差約200mを連続して流れ落ちる「五竜の滝」へ。道の駅「ピュアラインにしき」から(トイレ○仮眠○休憩◎景観◎食事○設備○立地○)

山口県の東部を流れる錦川は、日本三名橋のひとつである岩国市の「錦帯橋」で知られる川だ。 その上流部は山口県下最高峰の寂地山(1,337m)に源を発し、源流にはブナ林が広がる。 そこからおよそ110km、川は山地を縫う峡谷を経て、瀬戸内海の広島湾に注いでいる。 支流には「日本名水100選」に選ばれた宇佐川などの清流があり、宇佐川は5つの滝からなる竜ヶ岳峡と18の滝からなる犬房峡を合わせた山口県屈指の […]

「奥津渓で納涼!」のあと、これ以上美肌になっても困るんだけど「奥津温泉」に入ってから道の駅へ(トイレ○仮眠◎休憩○景観○食事○設備○立地○)

岡山県屈指の名勝「奥津渓」は、奥津温泉の下流3kmに渡って流れる吉井川沿いの渓谷。 吉井川の源流と花崗岩が数十万年の歳月をかけて自然が形造った臼渕の甌穴群は「東洋一の甌穴」ともいわれる。もともと奥津渓一帯は、アクセス等が悪く、一般の人々が知らない場所でしたが、大正3年に陰陽連絡道(現在の国道179号線)が開通。その景観が一躍観光地として脚光を浴び、昭和7年に文部省より「名勝地奥津渓」に指定された。 […]

年末の全国高校駅伝で最多優勝記録を伸ばすか注目される「世羅高校」へ。道の駅「世羅」から(トイレ◎仮眠△休憩○景観△食事○設備○立地○)

世羅町と言えば、まず、全国にその名を轟かせる駅伝の強豪校「世羅高校」が頭に浮かぶ。 年末の高校駅伝、特に男子の部を観戦していて、毎年必ず目にするのが広島県代表の世羅高校だ。 逆に、失礼ながら「セラ」といってもそれ以外はまるで思い浮かばない。参議院選挙で落ちた世良公則は字が違うし、京セラは広島の会社じゃないしw わずかにここ3年は優勝から遠ざかっているが、優勝回数は1950年の第1回大会から計11回 […]

「円城寺」から「呪いの社」、そして「桃太郎伝説」で冷泉となった「鷺の巣温泉」へ。道の駅「かもがわ円城」から(トイレ○仮眠◎休憩○景観○食事○設備○立地○)

岡山県の、旧御津郡加茂川町の中心「下加茂」から北へ約3.5km。標高350mの山間部に、岡山県で7番目に「ふるさと村」に指定された「円城」という集落がある。円城という地名は、この集落の中心であった円城寺に由来するのだが、その円城寺はこの集落から約4km東にそびえる本宮山の山頂に奈良時代に開基された「正法寺」に始まっていて、鎌倉時代の大火で焼失。その翌年に現在の地に移転して再建され、名を円城寺と改称 […]

寅さんが産湯を使った「帝釈天」が由来の名勝「帝釈峡」へ。道の駅「遊YOUさろん東城」から(トイレ○仮眠○休憩○景観△食事△設備△立地△)  

「わたくし、生まれも育ちも葛飾柴又です。帝釈天で産湯を使い、姓は車、名は寅次郎、人呼んでフーテンの寅と発します」 寅さんの実家は門前町の草団子屋で、ご存知柴又「帝釈天」のすぐそば(という設定)だ。 街を歩いて最初に見える仁王門をくぐって寺の境内には(冒頭写真)右手に立派な大鐘楼があり、その手前には寅さんが使った産湯「御神水」がある。 広島県庄原市東城町と神石郡神石高原町にまたがる国定公園・帝釈峡に […]

伊邪那美命(イザナミノミコト)の御陵であり、「ヒバゴン」が棲む「比婆山」へ。 道の駅「たかの」から(トイレ○仮眠○休憩◎景観◎食事○設備◎立地◎)

広島県北部、島根県との県境にほど近い位置にそびえる比婆山(ひばやま)。 その山麓の広島県庄原市(旧比婆郡)西城町で、1970年7月20日、身長約1.6m、逆三角形の顔、ゴリラに似た体つきをした謎の類人猿が目撃され、出没地にちなんで「ヒバゴン」と名付けられた。 冒頭は、警察が作成した手配の似顔絵かどうかは知らないが、中国新聞社 1970年10月15日付 に掲載されたものだ。その後もヒバゴンの目撃は相 […]

滝に打たれるわけではないけれど「常清滝」「作木滝」「八千代滝」「吉武滝」の滝旅。道の駅「ゆめランド布野」から(トイレ○仮眠◎休憩◎景観◎食事○設備△立地○)

広島県三次市作木町に落ちる「常清滝」は、落差126mあって、華厳の滝(落差98m)や那智の滝(落差133m)に匹敵するなどという宣伝文句をよく見かける。しかし直瀑としての迫力に満ち溢れる華厳、那智の両滝と、段瀑となって静かに流れ落ちて優雅で美しい常清滝とは、同程度の落差があってもまったく印象が異なる。 100選滝の中でも第5位の落差がある常清滝だが、数値的に高さがあっても三段に分かれて流れ落ちてい […]

「森林浴」と「温泉浴」が同時に楽しめる温泉施設「森の泉」がある道の駅「ふぉレスト君田」へ(トイレ○仮眠○休憩◎景観◎食事○設備◎立地◎)

♪森とんかつ、泉にんにく、か〜こんにゃく、まれ天ぷら♪ これを何の抵抗もなく口ずさめる人は、間違いなく「還暦オーバー」、いや「アラ古希」なんなら「喜寿」「傘寿」あたりの世代かと思う。ジャッキー吉川とブルーコメッツの名曲「ブルーシャトー」の出だしで、「森と泉」うたわれた?温泉施設が1年ちょっと前の2024年8月1日に復活したと聞いたので行ってきた。 「君田温泉 森の泉」は、昭和63年(1888年)の […]