「八日目の蝉」の小豆島は、夏こそが悲しくも美しい。道の駅「小豆島ふるさと村」から(トイレ○仮眠◎休憩○景観◎食事○設備◎立地○)  

瀬戸内海に浮かぶ小豆島は、オリーブ畑と海が織りなす異国情緒あふれる側面と、昔ながらの醤油蔵や小豆島八十八ヶ所霊場など日本の原風景的側面が混在している。 風景としては、海の中に砂浜の道が現れる「エンジェルロード」、ロープウエイからの絶景が素晴らしい「寒霞渓(かんかけい)」、島のど真ん中に広がる「中山千枚田」が私的トップ3だ。 春夏秋冬それぞれの美しさがある小豆島だが、多くの人は「秋」、特に10月から […]

何度観ても号泣してしまう「二十四の瞳」の舞台「岬の分教場」へ。道の駅「小豆島オリーブ公園から(トイレ○仮眠△休憩○景観◎食事△設備◎立地○)  

ご存知『二十四の瞳』は、太平洋戦争の終結から7年後の1952年に壺井栄が発表した小説だ。 作者の壺井栄は自身が戦時中を生きたが、この小説によって、この戦争が一般庶民にもたらした数多くの苦難と悲劇を後世に伝えようとした。 小説の発表から2年後、1954年(昭和29年)に公開された映画「二十四の瞳」は、壺井栄の原作を監督・木下惠介が映画化した、今も日本映画の歴史に残る不朽の名作である。 小豆島の「おん […]

80年前までの50年間は「四十連隊」「五十五師団」などが激しい軍事訓練を繰り返していたのに、それ以降の80年間を費やして今や1,000を超える「連」が自由に踊り狂う、最高の国になった日本。

例えば、今では年間100万人以上が訪れる観光地となった鳥取砂丘は、今から130年前、1896年に陸軍歩兵第四十連隊(鳥取)創設を機に砂丘訓練が始まって以来、終戦まで半世紀にわたって激しい軍事訓練が実施されてきた「軍事演習場」だった。 私の父の兄たち4人は海軍に入隊。フィリピンのミンダナオで戦死したが、私の母の父、私にとっては母方の祖父は、昭和12年、母の誕生直後に陸軍に招集され、陸軍歩兵第四十連隊 […]

京都府と大阪府の「府境」に隣接する3つの温泉をハシゴ。あらためて、温泉の「価値」なんて人それぞれ。そこに何を求めるかで選ばないと。

ラッセンよ〜り普通〜に〜、温泉が〜好〜き。 そんな私だって、どんな温泉でも、温泉ならいいと言うわけではない。 誰にだって、自分好みの温泉というものがあるだろう。 たとえば私の地元、兵庫県には「有馬温泉」「城崎温泉」という絶対的な存在がある。 どちらもクオリティが非常に高いので、冬はカニもあるので城崎へ、夏場はさっと行き帰りできる有馬温泉へ、みたいな棲み分けをできたらそれに越したことはないのだが、ど […]

「天スタ」→「ミンミン」→「餃子の王将」→「大阪王将」→「天平」→「群愛飯店」→「赤萬」。餃子食べ比べツアーは2万円也、物価高を痛感w

夢でも見たのだろうか、今日は朝起きると完全に「餃子の口」になっていた。餃子は、私の「最後の晩餐」に決めているほどダントツの大好物で、旅の間も車中泊の就寝前には、テイクアウトの餃子とビールで1日を締めることが多いので、禁断症状ということでもないはずなのだが。でも「餃子の口」になってしまっているので、これはもうどうにもしようがない。たまには電車移動で、心置きなく昼間から堂々と?ビールを飲んで、餃子の数 […]

インバウンド比率70%の奈良駅前「音宵」へ。インバウンド比率ほぼ0%の道の駅「奥河内くろまろの郷」から(トイレ○仮眠✖️休憩△景観△食事△設備△立地△)  

中国・山陰の旅から帰って来た翌日は、奈良へ。近畿圏の道の駅では最も成功していると言われる「しらとりの郷・羽曳野」を経営するJA大阪南が、同じコンセプトとノウハウで二匹目のドジョウをゲットしていると聞いて、道の駅「奥河内くろまろの郷」へ。 そこは間違いなく日本人100%。 参政党が目指す?外国人を排除してごった返す、彼らの目指す「日本のあるべき姿」だった。道の駅を出てから、恩人・蔵野さんの財団で、や […]

出雲湯村温泉元湯「漆仁の湯」〜「光明寺」〜「龍頭が滝」へ。道の駅「おろちの里」から(トイレ○仮眠○休憩○景観○食事✖️設備△立地○)  

緑豊かな中国山地に囲まれた斐伊川中流に佇んでいて、静けさの中、相当にひなびた趣がある温泉。と、こうくれば、まさに私ごのみ。ストライクゾーンど真ん中である。「出雲湯村温泉」は、完本として現存する唯一の風土記「出雲国風土記」にも「漆仁(しつに)の川辺の薬湯」として記されている歴史ある温泉地で、その場所はヤマタノオロチ伝説が残る斐伊川の中流。大自然に囲まれた山あいの秘湯として、地元の人々はもちろんのこと […]

程よく鄙びた海潮温泉で一泊。翌日朝から「意宇六社めぐり」をじっくりと。道の駅「さくらの里きすき」から(トイレ○仮眠○休憩◎景観◎食事○設備◎立地◎)  

島根県松江市には「意宇六社めぐり」という巡拝コースがある。 意宇と書いて、「おう」と読むのだが、この地方には「国引き神話」というものがあって、これは八束水臣津野命(やつかみずおみつぬのみこと)が出雲の国を大きくするために、他の国の土地を引き寄せてつなぎ合わせたという神話だが、出雲国風土記には、この国引きの時に「意恵(おうぇ)」と詔(みことの)りたまひき、故、意宇(おう)と云う」とある。 「国引きを […]

「日本一の石の鳥居」より「郷原漆器」のほうが圧倒的に価値あり。道の駅「風の家」から(トイレ○仮眠○休憩◎景観○食事○設備○立地○)

郷原宿(真庭市蒜山西茅部)は、美作・伯耆両国を結び、大山参詣や牛馬市へ向かう人々が盛んに行き交った「大山みちの宿場町であり、戦前まで盛んに作られていた「郷原漆器」の産地集落だった。郷原漆器は主に栗の木を使い、輪切りにした生木をろくろで挽く独特な製法で椀や皿を作る実用的な製品で、その始まりは明徳4年(1393)など諸説があるが、少なくとも江戸時代には漆器の産地として広く知られるようになっており、地元 […]

「広島平和記念日」の式典を遠巻きに心で参加した後、道の駅「西条のん太の酒蔵」でシャワーを浴びてから仕事(トイレ◎仮眠○休憩○景観△食事△設備◎立地○) 

今日8月6日は、世界平和を祈る日として、原爆を落とされた広島市が制定した「広島平和記念日」だ。 「平和記念日」とも呼ばれているが、歴史的な悲劇から目を背けず、犠牲者の霊を慰めるとともに、世界平和を啓発するための特別な日である。 原爆が、アメリカによって広島市に投下された日付は、1945(昭和20)年8月6日の8時15分。 だから当然、「広島平和記念日」の式典は毎年、その時刻に黙祷を捧げるため、朝8 […]

歴史認識がきちんとできない歴史音痴、お世話になった人の恩をすぐ忘れる感性喪失。ただ金儲けと処世がうまいだけでのうのうと生きる自己中の輩とそれを許す社会に物申す。

7月25日のことだった。 そこは投稿された写真を見るだけで、私だけでなく多くの人が行ったこともないような高級料理店?であることがすぐわかるような場所。 「(リクルートの)中に残って一番出世したよなぁって同期」と、「外に出て一番活躍してるよなぁって同期」と、自分たちが「ペーペーで働いていた頃に取締役だった方」を囲んで一献した、その会食について、そこに参加した4人のうちの一人、この方は何やら新規事業の […]

アーティスト復帰後、初めて訪れた美術館は「奥出雲鉄の美術館」。道の駅「奥出雲おろちループ」から(トイレ○仮眠○休憩◎景観◎食事○設備◎立地○)

奥出雲といえば、古来からの鉄づくり「たたら製鉄」が有名だが、鉄づくりが行われていた「鉄の町」奥出雲のシンボルとして「奥出雲鉄の彫刻美術館」があると聞いた。43年間もアートを手放しておいて、67歳にしてアーティスト復帰を決めた以上(笑)これまでご無沙汰していた美術館などにも行って、とにかくいろんなアーティストから刺激を受けたいと思い、この「奥出雲鉄の彫刻美術館」を訪ねてみた。 広島県側からだと中国自 […]

いまさら金持ちになりたくてじゃない、人生を決めるために「金持神社」へ。道の駅「にちなん日野川の郷」から(トイレ○仮眠○休憩◎景観○食事○設備○立地△)

今回の記事は、ほぼ私ごとである。 私のブログは長文だが、読んでいただいた方には参考になることができるだけたくさんあるよう、意識して書いているつもりだ。ただ、この記事に関しては、そうではないかもしれないことを最初にお断りしておく。 さて いきなり私ごとだが、私には「金運」というものがまったくない。家族を路頭に迷わせないだけの稼ぎは得てきたが、それ以上もそれ以下もなく、食えてさえいればあとは適当に遊ん […]

今でいう詐欺師「毛利元就」が尼子氏を騙しに行った、その道中にある道の駅「掛合の里」へ(トイレ◎仮眠◎休憩◎景観○食事○設備△立地○)

「神仏の通ひ路」を、戦国時代の詐欺師「毛利元就」が大手を振って通っていたなんて、神仏への冒涜、道が汚れるっちゅーの! まあ、それほどに、私は「戦国時代の詐欺師」毛利元就が嫌いだ。 戦国時代の城攻めの中で、謀略や策略を用いた「調略」は、戦に勝つための手段のひとつではあった。 「調略」とは策略・謀略を意味するが、元就がもっとも得意とした、いわば当時の「特殊詐欺」は、敵にニセ情報を流したり工作を仕掛けて […]

出雲大社神楽殿の日本一の大しめ縄をつくって奉納している場所へ、道の駅「頓原」から(トイレ○仮眠◎休憩◎景観○食事◎設備○立地○)

出雲市から南へ約30km。広島県高野町に接する奥出雲の高原の町・頓原。 出雲大社の南側で日本海に流れ込む神戸川の支流・頓原川と、いくつもの支流とが一気に合流する場所に頓原町がある。 ここは広島県との県境にあって森林が多く、また、中国山地の多雪地帯の一つである。頓原では、古くから冬の農家の仕事として藁細工が盛んに行われており、昔から受け継がれてきた技術が、出雲大社の神楽殿や拝殿の、巨大なしめ縄作りに […]

「もののけ姫」で理想郷として描かれた「菅谷たたら山内」へ。道の駅「たたらば壱番地」から(トイレ○仮眠○休憩○景観○食事○設備○立地○)

宮崎駿監督の名作『もののけ姫』には、「たたら場」が物語のカギを握る重要な場所として登場する。 たたら場とは、砂鉄から鉄を取りだす作業を行う場所で、いわば昔の製鉄所である。 映画では奥出雲に存在した代表的な「菅谷(すがや)のたたら場」がモデルになったという。 アシタカ:「まるで城だな」 甲六:「エボシ様の大たたらでさぁ。砂鉄を沸かして鉄を作ってるんです」 主人公アシタカは、たたり神の呪いを解こうと旅 […]

2度にわたる「毛利次郎(毛利貞本)の乱」があった八頭町へ、道の駅「はっとう」から(トイレ○仮眠○休憩◎景観◎食事◎設備◎立地△)

「毛利次郎の乱」は、文明11年(1479)と長享元年(1487)7月の2度にわたって、因幡の国人・毛利貞元(次郎)が守護山名氏に対して起こした反乱である。室町時代の守護大名に対する国人(在地領主)の反乱は、主に守護大名の支配力が弱まった地域で発生したが、「毛利次郎の乱」もその一つである。 反乱を起こした毛利貞元は、戦国時代に謀略の限りを尽くして中国地方を平定した毛利元就の父である毛利興元の弟、つま […]

「誰が毛無山やねん?」と、気になっていた毛無山、新庄神社から、道の駅「がいせん桜 新庄宿」へ(トイレ◎仮眠△休憩◎景観◎食事◎設備○立地○)

中国地方の山は、大山だけじゃない。大山隠岐国立公園には、主峰大山に隠れて幾つかの名山がある。 岡山県の県北、岡山県では唯一の村、真庭郡新庄村にあり、鳥取、岡山県境線に大山と対峙して位置する毛無山、その名も「けなしがせん」もその一つ。標高は1,218mある。 毛無し、もとい心なしか、頭頂部を雲で恥ずかしげに隠しているように見えるのも、私の自意識過剰かもしれない。しかし私の頭がこの山の名前そのものなの […]

湯原温泉〜塩釜の冷泉〜蒜山大山スカイライン〜蒜山高原から道の駅「蒜山高原」へ(トイレ○仮眠△休憩◎景観◎食事△設備△立地○)

8月に入った。 とにかく暑い、クソ暑い。旅は岡山に入っているが、涼しいところといえば、蒜山三座(上蒜山・中蒜山・下蒜山)の裾野に広がる高原リゾート、岡山県真庭市の「蒜山高原」(ひるぜんこうげん)ぐらいだろうか。「西の軽井沢」とも言われる蒜山高原は、関西から近い避暑地として知られる。 しかし、本当にそんなに涼しいのだろうか?大阪と蒜山高原の8月の気温の違いを、平年値・1991~2020年の平均値で比 […]

「山中鹿介」の主君尼子氏再興セカンドチャレンジ拠点「桐山城」と道の駅「きなんせ岩美」へ(トイレ○仮眠△休憩○景観◎食事◎設備◎立地◎)

鳥取県岩美郡岩美町の桐山は、絶景・浦富海岸を望む標高203mの山で、築城年代は定かではないが、因幡誌によると塩冶周防守(塩冶高貞)によって南北朝期以前に「桐山城」が築かれ、天正年間には尼子氏再興を期すため、私が大好きな山中幸盛(やまなか ゆきもり=鹿介)がここに砦を築いたことで知られる。桐山城下の荒砂神社には鹿介が100本の矢を奉納していたことが神社の記録に残っており、荒砂神社は、尼子再興軍の戦勝 […]