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2025年4月

10種類以上の桜が五月雨式に咲く花の寺「松月院」へ、道の駅「マリンピア伊東」から(トイレ○仮眠○休憩◎景観○食事○設備○立地◎)

桃源山松月院は、静岡県伊東市湯川に境内を構えている曹洞宗の寺院である。 道の駅「マリンピア伊東」のすぐ裏(西)、標高700mほどまで駆け上がったところに位置する。 松月院は山の中腹にあるので、伊東市街を一望できるほどの眺望を誇る。珍しい早咲きのヒガンザクラやオオカンザクラ、コヒガンザクラなど10種類以上の桜が庭園に植えられており、通称「桜寺」「花の寺」として有名だ。遅咲きのショウゲツザクラも、花見 […]

小諸なる古城のほとり、千曲川旅情の歌へ、道の駅「花の駅 千曲川」から(トイレ○仮眠○休憩◎景観○食事○設備○立地◎)

小諸なる古城のほとり 雲白く遊子悲しむ  緑なすはこべは萌えず 若草も藉くによしなししろがねの衾の岡辺 日に溶けて淡雪流るあたゝかき光はあれど 野に満つる香も知らず  浅くのみ春は霞みて 麦の色わづかに青し旅人の群はいくつか 畠中の道を急ぎぬ暮行けば浅間も見えず 歌哀し佐久の草笛  千曲川いざよふ波の 岸近き宿にのぼりつ濁り酒濁れる飲みて 草枕しばし慰む  島崎藤村の傑作は、二つを一つに。 島崎藤 […]

37年前の大切な思い出が詰まった伊良湖へ、道の駅「伊良湖クリスタルポルト」から(トイレ△仮眠△休憩○景観◎食事○設備◎立地◎)

もう37年前のこと。バブル真っ只中で、夜中まで頑張っても次から次に降ってくる仕事を、死ぬ思いで一緒に頑張った仲間たちと一緒に、伊良湖岬に疲れた心身を癒しにきた。太平洋から伊勢湾・三河湾までを一望できる、渥美半島先端の伊良湖岬に、津波が来たらまともにそれを受けてひとたまりもないだろう形のホテルに泊まり、テニスやホテル隣接のゴルフ場で、本当に楽しい時間を過ごした。 夜の宴会後に砂浜で遊んでいたら、メン […]

オウム真理教の痕跡が消えた富士ヶ嶺公園へ、サティアン群跡地にもっとも近い道の駅「朝霧高原」から(トイレ◎仮眠△休憩◎景観◎食事○設備○立地○)

今から30年前の1995年5月16日、山梨県上九一色村にあったオウム真理教の施設「第6サティアン」に警視庁が踏み込み、中にいた教祖・麻原彰晃こと松本智津夫死刑囚を、地下鉄サリン事件の実行を指示した疑いで逮捕、連行した。麻原は鉄骨3階建てで2階と3階の間の隠し小部屋に金を持って寝ころんでいた。 オウム真理教は、今はその名称も消えた山梨県の「上九一色村」を中心に、「サティアン」と呼ばれる教団の施設を多 […]

フォッサマグナとヒスイの里「姫川」で花見。道の駅「親不知ピアパーク」から(トイレ△仮眠✖️休憩○景観○食事○設備○立地△)

フォッサマグナ(Fossa Magna)とはラテン語で「大きな溝」を意味し、日本列島を横切る地質学的な溝のこと。日本列島がアジア大陸から離れる際にできたと考えられており、中央地溝帯とも呼ばれる。姫川は、このフォッサマグナの西縁である「糸魚川・静岡構造線」に沿って、まさに日本列島を東西に分割する大断層に沿って、白馬から糸魚川まで流れている。つまり姫川流域は、北アメリカプレートがユーラシアプレートとぶ […]

道の駅「開国下田港」にて、170年前の「開国」を想う(トイレ○仮眠✖️休憩△景観○食事○設備○立地△)

日本が鎖国政策をとっている間、欧米諸国は近代国家への歩みを急ピッチで進めていた。イギリスにおける18世紀から19世紀前半にかけての産業革命は他のヨーロッパ諸国やアメリカにも及び、列強各国は植民地の獲得競争に乗り出し、その矛先はアジアにも向けられていた。18世紀末から19世紀はじめにかけて、ロシア船やイギリス船が、日本近海に来航し、鎖国の扉を叩こうとしたが、幕府は頑なに鎖国政策を堅持した。 しかし、 […]

♪あな〜たと〜、越え〜たい〜!「天城〜越〜え〜」♪は、道の駅「天城越え」から(トイレ○仮眠△休憩◎景観○食事○設備○立地◎)

私の弾き語りの十八番として愛してやまない、石川さゆりの“天城越え”。 伊豆半島の中心に位置する観光地・天城は、浄蓮の滝を始めとする数々の滝や、ワサビ、いのしし等でお馴染みだ。またこの天城は、伊豆半島の南北を結ぶ難所としても有名。さらに、川端康成の「伊豆の踊り子」でも、主人公の学生と踊り子が出会ったのも天城越えの最中だった。 “天城越え”とは、温泉街・湯ヶ島をスタートし、“浄蓮の滝”を経て、標高70 […]

明治時代の「伊豆三聖人」を訪ねて、「道の駅 花の三聖苑伊豆松崎」へ(トイレ○仮眠△休憩○景観○食事○設備○立地△)

道の駅「花の三聖苑伊豆松崎」は、伊豆半島の松崎町にあり、明治時代の建物が遺された貴重な場所だ。明治当時の雰囲気が味わえるだけでなく、美しく整えられた花が楽しめるという魅力もある。 地元の人曰く交通の便が悪いところがこの道の駅の最大の特徴らしい。 確かに、一番近い高速道路のインターチェンジ(東名高速道路の沼津IC)から、 どんなルートを使っても下道を70キロ以上走る必要がある。 私は伊豆半島の真ん中 […]

日本一深い湾「駿河湾」の絶景と深海グルメ。深海魚の聖地・道の駅「戸田(へだ)」へ(トイレ◎仮眠△休憩○景観○食事○設備◎立地○)

日本列島のほぼ中心、静岡県の中部に位置する「駿河湾」。 伊豆半島南端の石廊崎と西側の御前崎の端と端を線で結んだ海域が湾口になっていて、開口部は約56キロメートル、奥行きは約60キロメートル、表面積は約2300平方キロメートルにおよぶ。湾内はフィリピン海プレートとユーラシアプレートの境界「駿河トラフ」に位置していることから、最深部は水深2500メートルにも達し、“日本一深い湾”として知られている。 […]

西伊豆スカイラインの桜、走りながら淡い色で見える富士山。アクセスは道の駅「伊豆月ヶ瀬」から(トイレ◎仮眠△休憩○景観◎食事○設備○立地○)

賑やかな東伊豆に比べ、少し落ち着いた風情のある西伊豆エリア。 蒼く澄んだ海と夕陽が美しい西伊豆の地には、一度は見に行きたい景色が数多くあると言う。 そんな素晴らしい景色が連続して現れるのが西伊豆スカイライン。伊豆市土肥峠から達磨山・伽藍山を通り抜け、戸田峠まで標高800~900メートルの稜線上を走る総延長約10・8キロの山岳観光道路だ。 全長は約10.8km。標高900m前後を走る比較的アップダウ […]

国宝「松本城」の桜は、道の駅「アルプス安曇野ほりがねの里」から(トイレ◎仮眠◎休憩◎景観◎食事○設備○立地○)

天守の築造年代が文禄2~3(1593~4)年と考えられている松本城は、日本に現存する十二天守のうち、5層6階の天守を持つ最古の城であり、姫路城、彦根城、犬山城、松江城とともに国宝に指定されている。ちなみに、現存12天守の中でも、5層の天守を持つ城は、松本城と姫路城しかない。 松本城は、1929年(昭和4年)に制定された「国宝保存法」によって敷地全体が1936年(昭和11年)に国宝指定され、その後、 […]

白川郷へは雪の季節か桜の季節か。「二兎を追って一兎も得ず」とは、4月上旬に道の駅「白川郷」からアクセスした私のこと(トイレ○仮眠△休憩○景観○食事○設備△立地△)

白川郷は、1995年に「人類の歴史上重要な時代を例証するある形式の建造物、建築物群技術の集積、または、景観の顕著な例」として世界文化遺産に登録されている。 写真は国指定重要文化財に指定されている旧遠山家住宅だが、現在これらの合掌造りの家屋があるのは、この荻町地区のある庄川上流域の岐阜県にある白川郷と、そこから約30km離れた庄川中流域にある富山県南砺市の五箇山の2カ所である。 庄川は高山市の飛騨高 […]

根尾谷淡墨桜の満開にジャストミート、道の駅「うすずみ桜の里ねお」から(トイレ△仮眠○休憩○景観◎食事△設備△立地△)  

岐阜県本巣市にある根尾谷淡墨桜は、山梨県の「山高神代桜」、福島県「三春滝桜」と並んで日本三大桜のひとつに数えられ国の天然記念物に指定されている誇る孤高の桜である。 継体天皇お手植えの桜と伝えられ、樹齢は1500余年。 薄いピンクのつぼみが、満開になれば白に、そして散り際には淡い墨色になることから淡墨桜と名付けられたと言われている。 毎年満開を狙っていたがこれまではジャストミートできず、例年より1週 […]

人生の春が、43年の時を経て箱根でデジャヴ。私の人生はもう一度、この春から再生する?

いま季節は、一年に一度決まって訪れる春爛漫だ。 一方、人生の「春」というものは、人それぞれの人生、長さもその様相も皆それぞれ違うものだろう。 「ひな鳥は最初に見た大人の鳥を親だと思う」 これは、「刷り込み」と呼ばれる動物行動学の事象で、実際に確認されていてよく言われることであるが、人間にもこれと似たようなことが起こる。 もちろん赤ん坊の場合は目が見える頃には本当の親が面倒を見ていることが多いため、 […]