「古賀志山」東麓の「赤川ダム湖畔」、道の駅「うつのみやろまんちっく村」からの「宇都宮餃子」(トイレ○仮眠○休憩◎景観◎食事○設備◎立地○)

栃木県宇都宮市地域では、低山を含めると、例年10月下旬~11月末くらいまで紅葉が楽しめる。

2,000メートルを超えるような標高の高い山はもう既に冬の山だが、標高1,000m以下の山などは栃木にはたくさんあって、まだまだ秋の装いだ。
その低山の中でも、日本百低山に選定されているなかなかの山が、栃木県宇都宮市の西部にある「古賀志山(こがしやま)」。古賀志山(582.8m)のほか、御岳(標高546m)、赤岩岳(標高536m)が一体の山塊を成して見えるため、これらをまとめて『古賀志山』と呼ぶこともある。

低山ではあるが日光の入り口にあってその堂々と独立した見事な佇まいが人々の目を惹くため、北関東屈指の名山とする人も多い。

古賀志山山麓の宇都宮森林公園の赤川ダム湖畔の紅葉が最盛期を迎えていた。

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宇都宮森林公園の赤川ダム湖畔

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まず、赤川ダム駐車場から歩いて、宇都宮森林公園の赤川ダム湖畔を散策。
ダム湖の周りはメタセコイア、カエデ、イチョウなどが、軒並み奇麗に色づいていた。

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赤川ダム湖畔から、古賀志山山頂を望む。

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メタセコイアは、巨木の貫禄。見上げて、木々の間から覗く青空とのコントラストが綺麗。

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朝の湖畔はとても気持ちがいい。

朝の日差しを受けて、イチョウの木が鮮やかに輝いている。

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カエデはピークを迎えて真っ赤。

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赤川ダム湖畔の秋色は想像していた以上に美しかった。

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道の駅「うつのみやろまんちっく村」

赤川ダム湖から数キロ東に走れば道の駅「うつのみや ろまんちっく村」に着く。名前の通り宇都宮市にある道の駅だ。

宇都宮市といえば人口50万人を超える栃木県最大の都市である。栃木県の県庁所在地であり、餃子の聖地でもあるわけだが、道の駅は市の中心街から北東に10キロほど離れていて、道の駅周辺は水田と森林が目立つ長閑な景色となっている。

ろまんちっく村は宇都宮市の市制100周年記念事業として1996年にオープン。 当初は利用客が伸び悩み、閉園の危機に見舞われたこともあったらしいが、2012年に道の駅登録された後は利用客が徐々に増え、現在では栃木県を代表する人気の道の駅になっているようだ。

駐車場は狭くはない。人気の道の駅らしく、そこそこの台数の車が停まっていた。

トイレは施設内も含めて何箇所もある。

休憩環境としては申し分なし。

道の駅の特徴は、物産館、5つものレストラン、温泉、プール、宿泊施設など、多彩な施設群だ。

物産館では餃子とイチゴの競演が

物産館「ろまんちっく村市場」は、農作物直売所と特産品売り場とに分かれている。

農作物直売所で販売されている野菜、果物はほぼ100%宇都宮市産。さすが農業がすごい栃木の中心地である。

栃木県の主要農産物には、いちごやにら、生乳、米など、生産量で全国上位を占めているものが多くある。

特産品売り場がすごい。「餃子」、「イチゴ」を用いた加工品で溢れているのだ。

ご存知の通り、宇都宮市は餃子消費量日本一の町、そして、栃木県はイチゴ生産日本一の県。

市と県を代表する商品がここで競演だ。

餃子に関してはろまんちっく村オリジナル餃子の「祭」が人気。 餃子かまぼこや、柿の種のような形をした「餃子の種」、ポテトチップスの餃子味も販売されている。

いちご関連では、「イチゴカレー」、 栃木土産の定番「とちおとめシフォンケーキ」、新品種スカイベリーを用いた「スカイベリーラングドシャ」等々。

レストランは5つも

レストランは、私が数えた範囲では「そば処くにもと」「村の食堂 麦の楽園」「ラーメンと餃子の店にっさと」「パン屋のっぽさん」「食事処ゆず庵」の5つ。ひょっとするともう少しあるかもしれない。

「ラーメンと餃子の店にっさと」ではラーメンと餃子が、「そば処くにもと」ではかき揚げ天ぷらが入った「くにもと天そば」が、「村の食堂 麦の楽園」では「いっこく野洲鶏」を用いた「蒸し鶏丼」「鶏の照り焼き親子丼」が人気。

「食事処 ゆず庵」は多彩なメニューの中で、「特製生ゆば弁当」の人気が高い。

「パン屋のっぽさん」は、薪窯で焼くパンが大人気だ。

広い露天風呂が魅力の温泉施設

道の駅の温泉施設の場所は少しわかりづらいが、宿泊施設の奥である。

泉質は、一般的なアルカリ性単純温泉。広々とした露天温泉があり、入浴料金も安く、JAF会員は10%も割引になる。

私は、このあと、宇都宮市街地に繰り出して、大好物の餃子食べ歩きがあるので、温泉には入らなかった。

夜は宇都宮市街地に繰り出して「宇都宮餃子」祭り

前回、餃子を食べに宇都宮に来たのは、確か15年も前になるだろうか。
そんなに長い間食べに来なかったのは、はっきり言ってしまうと、あまり美味しいと思わなかったからだ。

それでも、世の中では「餃子=宇都宮」の評判がすごい。
ひょっとして15年前は、体調が悪くて美味しく感じなかったのではないかと、再度、宇都宮餃子をしっかり味わうことにした。

街ではちょうど「宇都宮餃子祭り」が開催されていて、たいへん盛り上がっていた。

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まずは、いつもやる地元の人へのヒアリングで一番多くの人が勧めてくれた「香蘭」へ。

食レポというか、結論から言うと、15年前と同じ感想。

宇都宮餃子の特徴は、野菜がたっぷり入った餡で、ニンニク控えめで食べやすい味付けというのが一般的だ。肉よりも野菜の比率が高く、野菜の甘みや旨味を活かしたあっさりとした味わいのため、飽きずに毎日食べられるのだと。

はっと気がついた。
毎日でも食べられる味ということは、そんなにエキセントリックな、飛び上がるほどうまいものではなくて当然なのだ。そうした優しい味なのに、きっと、私の期待値が高すぎるだけなのだ。

それでも、ひょっとすると私に合う味もあるのではないかと、この店を出て、1人前ずつ、いろいろな店をハシゴしてみたが、結局、私の口に合う餃子はなかった。

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