「倶多楽湖」と「登別温泉」を股にかけて生き抜いた「おんな黒板五郎」がいた。道の駅「230ルスツ」から(トイレ◎仮眠△休憩◎景観○食事◎設備◎立地○) 

「黒板五郎」の名も存在も、みなさんおそらくご存知だろう。 私自身、何度繰り返し見たことか、もうその回数も数えられなくなった、我が国テレビドラマの金字塔「北の国から」の主人公である。彼はドラマの主人公で実在の人物ではないが、実は「おんな黒板五郎」ともいうべき実在の人物が、同じ北海道にいたことを知って、私は本当に驚いた。 彼女の名は富芽子(1879-1942)。愛称はトメだったらしい。 富芽子は登別( […]

「噴火湾P.A.」→道の駅「とようら」。元世界チャンプ内藤大助がいじめを受けていた街で亀田家との因縁を回想(トイレ○仮眠○休憩○景観○食事○設備△立地○)  

噴火湾。 別名内浦湾というが、今とても穏やかである。10月に入って朝晩かなり寒くなってきた北海道だが、このあたりはまだ暖かい。 このあたり、つまりその直径が約50キロと長大な海岸線をもつ噴火湾(別名内浦湾)に面した沿岸は、渡島半島に西から抱かれて、巨大な、そして実に綺麗な円を描いている。 この大きくてまるい噴火湾には、冬から春には流氷で冷やされて千島列島から南下する千島海流が反時計まわりに入ってく […]

仙台藩建一門が入植して開いた胆振(いぶり)の要地・伊達の街へ。道の駅「だて歴史の杜」から(トイレ○仮眠○休憩○景観△食事◎設備◎立地○)  

戦国時代の武将にとって、兜や鎧は身を守る武具であり、自分自身を表現するものでもあった。 特に兜。 私が兜のデザインで一番好きなのは、なんといっても独眼竜・伊達政宗の三日月だ。本当にかっこいい。 その政宗の、いとこの子孫が、長かった江戸時代の終わりに戊辰戦争に敗れて奥州から北海道に入植したことをご存知だろうか。「噴火湾」をのぞむ北海道伊達市は彼らによって開かれ、地名の由来が彼ら仙台藩の伊達氏にあると […]

前回湖側からアプローチした有珠山、今度は海側から。そのあと道の駅「あぷた」へ(トイレ○仮眠○休憩◎景観◎食事◎設備○立地○)  

有珠山とは、約1~2万年前に洞爺カルデラの南壁上に生じた成層火山と溶岩ドーム群を言う。直径約1.8kmの外輪山を持つ玄武岩-玄武岩質安山岩の成層火山と、その側火山=ドンコロ山スコリア丘および小有珠、大有珠、昭和新山のデイサイト溶岩ドーム3個と西山、金比羅山、西丸山、明治新山、東丸山、オガリ山、有珠新山、2000年隆起域ほか多数の潜在ドームから構成される。 7000~8000年前に山頂部が崩壊して、 […]

道南の活火山、津軽海峡を望む「恵山」は遠目にはとても穏やか。道の駅「なとわ・恵山」から(トイレ△仮眠△休憩○景観◎食事○設備○立地◎)  

恵山(617.6m)は、気象庁による常時観測対象の活火山である。 函館市街地から東へ約40㎞、渡島半島の東南端の太平洋に突き出た位置に、津軽海峡をその眼下に置いて聳え立つ。 二重式火山の火口原「恵山溶岩ドーム」西麓の爆裂火口では現在も盛んに噴気活動が続いているが、標高330mまでの賽の河原駐車場までは車で進入することが可能で、賽の河原と呼ばれる火口原や恵山展望台、岬展望台まで散策はできる。 賽の河 […]

「ディマシオ美術館」から、新婚カップルの記念撮影に遭遇した「かなやま湖」へ。道の駅「樹海ロード日高」から(トイレ○仮眠◎休憩○景観○食事○設備○立地◎)  

北海道旅の途中、京都の友人・丸山典久くんから電話があった。 「今、北海道にいるんでしょ?もし日高の方を通ることがあったら、ディマシオ美術館に寄ってみてはいかがですか?」と。 もちろん他に要件はあって電話をくれたのだが、彼が勧めてくれるのならと、道の駅「樹海ロード日高」から「かなやま湖」に向かう途中、その「ディマシオ美術館」に立ち寄った。 ちなみに冒頭写真は、かなやま湖畔で結婚記念写真を撮影中のカッ […]

「ヨークシャーファーム」→「狩勝ポッポの道」→「新得そば」からの「狩勝峠」越え。道の駅「しほろ温泉」から(トイレ○仮眠○休憩○景観○食事○設備△立地○)  

北海道空知郡南富良野町と、上川郡新得町の境界にある峠が「狩勝峠」である。 実は、この狩勝峠は、「道央」と「道東」の境界。 峠の西側が石狩川水系、東側が十勝川水系で、この峠が日本海側と太平洋側の中央分水嶺にもなっている。峠の名前「狩勝」だが、「「狩」は石狩川水系の「狩」で、「勝」は十勝川水系の「勝」だとおそらく誰もが思うだろう。ところが実は南富良野側に「狩勝」という地名があって、それが峠名の由来なの […]

「チョウザメ」をやたらアピールしている「びふか温泉へ。道の駅「びふか」から(トイレ△仮眠○休憩○景観○食事○設備○立地○)  

「チョウザメ料理が食べられる!!」 この謳い文句に惹かれて訪れる人がどれほどいるのだろうか(笑) びふか温泉の所在地は、中川郡美深町字紋穂内139番地。 旭川からは車で約1時間半ちょっと、美深町は人口4,000人ほどの小さな町だ。 温泉は、国道40号線沿いの「道の駅 びふか」に隣接。 駅舎の背後は川のようになっていて橋が架かっている。 この水路は昔の天塩川。今は川ではなく三日月湖になっていて、この […]

噴火レベルが2に上がった雌阿寒岳の登山口へ。道の駅「足寄」では「長い夜」を(トイレ○仮眠○休憩○景観△食事○設備◎立地◎)  

なんかモクモクしてる。 噴煙だ! 雌阿寒岳登山口には警察や気象庁の人がいて、「雌阿寒岳山頂には行くな、六合目で規制がかかってそこからは行けないぞ」と。 今回北海道入りした直後の9月15日に噴火レベルが7年ぶりに引き上げられた活火山「雌阿寒岳」に、六合目からポンマチネシリ火口までの範囲に立ち入り規制がかかっている。 雌阿寒岳は、阿寒摩周国立公園にある8つの火山で構成される成層火山群の総称で、標高1, […]

お先真っ暗?1000年先は生態系が破壊されているだろう「十勝千年の森」へ。道の駅「しむかっぷ」から(トイレ○仮眠○休憩○景観○食事○設備○立地○)  

「十勝千年の森」は、東に帯広があって西には占冠村がある、ちょうどその間の、清水町にある。 紙を大量に消費する十勝毎日新聞社が、その贖罪のつもりなのだろうか、植林で二酸化炭素を自然に還元しようと「1000年後の未来へ自然が残るように」という願いが込めて森づくりを始めたことが、この「十勝千年の森」の始まりである。 私もすっかり騙された?が、多くの人に「1000年間手付かずで続いてきた森」という誤解を招 […]

ピップエレキバンの「比布駅」から「剣淵温泉」へ。そして道の駅「絵本の里けんぶち」で仮眠(トイレ○仮眠◎休憩◎景観○食事○設備○立地○)   

北海道第二の都市、旭川市から国道40号線をのどかな田園風景を延々北上していくと、比布(ぴっぷ)町があり、さらに北上していくと、剣淵(けんぶち)町がある。 私は、北海道の中でもこのあたりの田園風景がとても好きで、北海道に来るとやはりこの辺りには来てしまう。 さて まずは比布町へ。 かつて「ピップエレキバン」のCMが撮影された比布駅のある“比布町(ぴっぷちょう)”は、旭川市の北に隣接する人口3,500 […]

昼に「ウマ」を見に「ばんえい競馬」へ。朝に「クマ」が出た道の駅「ガーデンスパ十勝川」から(トイレ○仮眠○休憩○景観○食事○設備○立地○)  

一度は見てみたかった「ばんえい競馬」を見に来た。この日の朝、仮眠していた道の駅「ガーデンスパ十勝川温泉」にクマが現れて大騒ぎになった後、私は道の駅から「ウマ」を見に「ばんえい競馬」に向かったわけである。本日のレースと出走馬を確かめると、「百姓貴族3rdシーズン記念」というレースに「スゴイ」という馬が出走するとわかった。 私はこの馬の名前にすっかりハマった。 調べてみたらこの馬は、2022年5月8日 […]

おい、小樽。お前、ミーハーやインバウンドがウジのように湧いてくるからいうて、ちょっと調子に乗りすぎてるんちゃう?

♪逢いたい気持ちが ままならぬ 北国の町は つめたく遠い 粉雪まいちる 小樽の駅に ああ ひとり残して 来たけれど 忘れはしない 愛する人よ♪ 「小樽のひとよ」は、鶴岡雅義と東京ロマンチカのデビューシングル。 私が9歳の1967年にヒットし、累計売上は150万枚超。小樽運河沿い歩道脇に、いつからだろうか、歌詞が貼り付けられている。 私も大人になって寿司が好物になり、本場である小樽の街を散策するよう […]

「コスモス」咲き乱れる道を走って「太陽の丘えんがる公園」へ。道の駅「遠軽 森のオホーツク」から(トイレ◎仮眠○休憩◎景観○食事◎設備◎立地◎) 

ひまわりが最後の輝きを見せていれば別れを惜しみ、コスモスの花が咲いていれば、それを心置きなく愛でる。 それが何か? ミーハー上等、ジジイが乙女チックでどこが悪い? 67歳までミーハーをあれほど嫌っていた私が、ついにミーハーの一線を超えてしまった、今回の北海道旅。いったん超えてしまったら、怖いものは何もない。こうなったら人生、もう、ミーハーも乙女チックも、なんでもあり。私は、自分自身に囚われていた価 […]

北海道観光の定番中の定番「函館の夜景」。これまでの人生どこかでミーハーをバカにしていたのに、まさか自分がミーハーの中のミーハーになってしまうとはw

はるばるきたぜ 函館へ さかまく波を のりこえて あとは追うなと 云いながらうしろ姿で 泣いてた君を おもいだすたび 逢いたくて とてもがまんが できなかったよ 北島三郎はがまんができなかったようだが、私はずっとがまんしてきた、というか、がまんすらすることなくスルーしてきたのが箱館の夜景。「函館の夜景なんて、そんなミーハーな。ネオンの団体を見て何がおもろいの?」と鼻で笑って興味も足も向け […]

ミーハージジイ場違いの、秋の富良野路。上富良野→中富良野→南富良野、そしてミーハーの殿堂トマム「雲海テラス」へ。

今日も引き続きミーハー気分で。 秋の富良野を満喫すべく、上富良野を出発して、中富良野、南富良野へ。まずは上富良野八景からめぐりつつ、北海道の真ん中を北から南へと縦断。 ここでいつもなら「北の国から」の麓郷の森なのだが、今回はパス。なんとミーハーの殿堂、あの星野リゾートが意のままにミーハーを操るトマムへ。ところがというかやはりというか。「お前には似合わない、来るな!」 とばかりに、星野リゾートも、雲 […]

「四季彩の丘」「ぜるぶの丘」「新栄の丘」「北西の丘」「三愛の丘」等々、すっかりミーハーになって美瑛の丘めぐり!

北海道のほぼ中央に位置し、十勝岳連峰の裾野からなだらかな丘が続く美瑛町は「丘のまち」と呼ばれ、富良野市や旭川市など人気観光エリアと隣接する人口約1万人ほどの小さな町である。 丘には区画ごとに様々な農作物が植えられ、まるでパッチワークのような美しい風景が広がる。 美瑛は内陸性気候で、特に夏~秋の間は1日の寒暖差が大きいのが特徴だ。 7月・8月の平均最高気温26~27℃前後で、今年は30℃を超える日も […]

おそるおそる活火山「樽前山」の外輪山まで。道内屈指の道の駅「あびらD51ステーション」から(トイレ◎仮眠△休憩◎景観○食事◎設備◎立地○) 

樽前山は、明治42年(1909)の噴火によって、その頂上火口内に典型的な溶岩円頂丘(ドーム)が生成されたことで世界的に有名になった「三重式火山」。溶岩円頂丘のできる現象は、溶岩の粘性が大きい場合にのみ起きるもので、溶岩が上昇してきても火口の外側にあふれることなく、円頂丘状に盛り上がる。この円頂丘は、当時はまんじゅうのような形をしていたようだが、その後、頂上部がやや低下して平坦になり、そのまわりに崩 […]

東京ディズニーランド30個が入る日本最古にして最大の人造湖朱鞠内湖へ。道の駅「もち米の里☆なよろ」から(トイレ○仮眠◎休憩○景観◎食事○設備○立地○) 

朱鞠内湖を擁する幌加内町は、マイナス41.2℃という日本最低気温を観測したことで有名だ。 そんな幌加内町に位置する朱鞠内湖は、奥深い森の中に2,373haもの表面積を持つ、日本最古にして最大の人造湖である。 これがどれほどの広さかというと、東京ディズニーランド約30個分。 そこは鬱蒼とした原生林に囲まれたフィヨルドのように切り込んだ地形となっていて、湖面には大小13の島々が浮かぶ。 「どうせ人造湖 […]

流れ込む川もなければ流れ出る川もない、奇跡の「知床五湖」へ。道の駅「うとろシリエトク」から(トイレ○仮眠○休憩○景観○食事○設備○立地◎) 

オホーツク海に突き出たように伸びる知床半島には羅臼岳や知床岳などの火山が連なり、まるで火山と海とがせめぎあっているかのような、海から切り立った急峻な地形となっている。 高さ100メートル以上の海岸断崖が続き、原生林に吹きつける強風や、海水を覆う流氷など、過酷な自然環境が陸からも海からも人の侵入を拒み、原始性の高い自然を長く守ってきた。 「知床五湖」の誕生にも、これらの火山活動が深く関係している。 […]