「古賀志山」東麓の「赤川ダム湖畔」、道の駅「うつのみやろまんちっく村」からの「宇都宮餃子」(トイレ○仮眠○休憩◎景観◎食事○設備◎立地○)

栃木県宇都宮市地域では、低山を含めると、例年10月下旬~11月末くらいまで紅葉が楽しめる。 2,000メートルを超えるような標高の高い山はもう既に冬の山だが、標高1,000m以下の山などは栃木にはたくさんあって、まだまだ秋の装いだ。その低山の中でも、日本百低山に選定されているなかなかの山が、栃木県宇都宮市の西部にある「古賀志山(こがしやま)」。古賀志山(582.8m)のほか、御岳(標高546m)、 […]

宇都宮氏と那須氏が衝突した「早乙女坂」にあったのは「ドロドロの人間模様」。道の駅「きつれがわ」から(トイレ○仮眠○休憩○景観△食事◎設備◎立地○)

天文18年(1549)、喜連川乙女坂の地で那須氏と宇都宮氏が衝突した。 この戦いでは宇都宮軍の大将・宇都宮尚綱が討たれたが(冒頭写真は尚綱供養塔が収まっているお堂)、この合戦の経緯については那須氏による宇都宮侵攻による衝突という解釈と、宇都宮氏による喜連川方面への侵攻による予防戦争であったという解釈とがあるようだ。 宇都宮氏の那須領への進攻については、遡ること二十余年前、宇都宮氏と岩城氏が組んで那 […]

「那須与一」由来、栃木は「伊王野温泉神社」の紅葉へ。道の駅「東山道伊王野」から(トイレ○仮眠○休憩△景観○食事◎設備△立地○)

630年に創建されたという「伊王野温泉(ゆぜん)神社」には、平安時代の末期には源平合戦で那須与一宗隆が屋島の戦に扇の的を射る際、那須湯泉神社に祈願し見事に的を射抜くことに成功させたといういわれがあり、平家物語にもその記載がある。 与一目をふさいで、「南無八幡大菩薩、我が国の神明、日光の権現、宇都宮、那須の湯泉大明神、願はくは、あの扇の真ん中射させてたばせたまへ。これを射損ずるものならば、弓切り折り […]

八ヶ岳連峰の「三段紅葉」からの、山梨と長野を跨いでの紅葉狩り。道の駅「こぶちざわ」から(トイレ○仮眠○休憩◎景観◎食事○設備◎立地○)   

11月も中旬に入る時期、八ヶ岳の秋はそろそろクライマックスだ。 標高1,000m以下のエリアでもモミジなどは落ち葉の季節になってくると、入れ替わるようにイチョウやカラマツなどが見ごろになる。そして山頂の冠雪が始まればいよいよ有名な八ヶ岳高原大橋からの三段紅葉が見ごろになってくる。 「黄色い橋」の愛称で知られる紅葉の定番スポット、山梨県北杜市の清里・大泉の八ヶ岳高原大橋はまさに今が見ごろ。 落葉も目 […]

関東の反頼朝勢力を一層し平家打倒が加速した「野木宮合戦」へ。道の駅「かぞわたらせ」から(トイレ○仮眠○休憩○景観○食事○設備○立地○)

野木宮合戦とは、寿永2年(1183年)源頼朝に立ちはだかった常陸国(茨城県)志田義弘(頼朝の叔父)を小山政光の子朝政が、野木宮で迎え撃って敗走させた合戦。関東に残っていた反頼朝勢力を消滅させ、頼朝は関東の地盤を磐石にし、勇躍西上して平家打倒へと加速する節目をなった、歴史的にも非常に重要な一戦と位置付けられる。頼朝を倒そうとした志田義広は源為義の三男、つまり源頼朝の叔父である。常陸国志田庄を本拠とし […]

31歳没の短い生涯、たった4年で平家を退け征夷大将軍まで上り詰めた稀代の武将「源義仲」と彼の右筆「覚明」の痛快なコラボを訪ねて

木曽義仲は、源頼朝の従兄弟にあたる人物である。 木曽山中で成長したため木曽義仲とも呼ばれるが、正式な名前を「源義仲」と言い、義経や頼朝らよりも先に平氏を追い詰め、上洛を果たすなど、源平合戦で華々しく活躍したことで有名である。 義仲の人物像は、都の公家と対比される武士像の一典型として『平家物語』や『源平盛衰記』などに鮮やかに伝えられているが、特に、信濃から北陸道を経て京都に進撃する義仲は、めざましい […]

和田英ら工女たち、速水堅曹らが活躍した富岡製糸場へ。道の駅「甘楽」から(トイレ○仮眠○休憩○景観△食事○設備△立地○)

富岡市が企画製作した映画「紅い襷(あかいたすき)~富岡製糸場物語~」をご覧になった方はいらっしゃるだろうか。 ドラマと歴史ドキュメンタリーを織り交ぜ、3年前に世界遺産となった富岡製糸場の価値や魅力を伝える映画で、歴史が大好きな私は近代日本を支えた製糸場や絹の歴史そのものに感動したが、マニアックでおよそ一般にはウケにくい映画ではあった。 キャストは、本作の主人公で明治6年から7年にかけ伝習工女として […]

90%以上が森林である上野村「まほーばの森」へ。道の駅「上野」から(トイレ○仮眠○休憩◎景観◎食事△ 設備○立地△)

群馬県多野郡上野村の山の中にあるリゾート施設「まほーばの森」。 いかにもミーハー受けを狙ったネーミングどおり、カフェをはじめ、山小屋風のコテージやオートキャンプ場、BBQ場などミーハー定番アイテムを揃え、大自然を満喫できるスポットとしてミーハーに人気の施設となっている。 一番の売りは、山並みの絶景を独り占めできますよと謳うウッディなコテージ、これぞ“森の中のキャンプ”ができますよと謳うキャンプ場、 […]

晩秋の「両神山」清滝小屋付近で紅葉狩りしてから、道の駅「両神温泉薬師の湯」へ(トイレ○仮眠○休憩◎景観○食事○設備◎立地△)

両神山(りょうがみさん・標高1,723m)は、埼玉県秩父郡小鹿野町(おがのまち)と秩父市の境目に位置する、奥秩父山塊の代表的な山。日本百名山に数えられ、鋭く尖った山容と歴史ある信仰の対象として知られる。 山名の由来には諸説あるが、イザナギ・イザナミの二神を祀る「両神」に由来する説が有力だ。 登山道は主に日向大谷口(ひなたおおやぐち)からのルートが利用されており、険しい岩場や鎖場を含むスリリングな行 […]

赤城山のカルデラ湖「大沼」のほとりに佇む赤城神社へ。道の駅「よしおか温泉」から(トイレ○仮眠○休憩◎景観◎食事△ 設備○立地○)

「赤城の山も今宵限り…」 国定忠治のこの名台詞は創作らしいが、忠治がこの山をこよなく愛し、短かかった人生をこの山と共に生きたことは事実。 日本百名山でもある赤城山は、複数の峰で構成される火山帯の名称だ。 最高峰は1828mの黒檜山(くろびさん)、さらには1685mの駒ケ岳、地蔵岳、長七郎岳、荒山、鍋割山、鈴ヶ岳、小黒檜山の8つの山を総称して赤城山なのだが、それらの山に囲まれた山頂カルデラ内に、カル […]

息絶えるまで14回も刺された国定忠治の死に様を訪ねて。道の駅「ぐりーんふらわー牧場・大胡」から(トイレ○仮眠○休憩◎景観◎食事△ 設備○立地○)

旅は群馬県に入っているが、この群馬県の認知度はとても低い。 私の知る限り、47都道府県の中で過去魅力度評価で確か40位以上になったことはないはずだ。ただ、群馬県は知らないけれど、赤城山と国定忠治を知らない者は、今の若い人にはたくさんいるだろうが私の世代にはいなかった。 反論は多いだろうが、「国定忠治こそ群馬をPRした第一人者である」とする向きはかなりある。 「男ごころに 男が惚れて 意気がとけ合う […]

茶臼山から標高を下げて那須高原へ。青木周蔵の別邸がある道の駅「明治の森」から(トイレ○仮眠△休憩◎景観◎食事○設備○立地○)

那須周辺の観光エリアは標高が高く、例年、茶臼岳などは色づき始めが9月中旬、最盛期は10月中旬だ。 標高の高いエリアを代表するのが、那須岳の主峰のひとつである茶臼岳(標高1,915m)の山頂付近(9合目)。ここまで一気に辿り着ける那須ロープウェイは、スキー場の一部を使った夏季営業とは違って、純粋な観光登山向けロープウェイなので、乗車中の眼下の景色も手付かずの自然で、圧巻の紅葉を楽しむことができる。 […]

紅葉ビーナスラインのドライブへ。蓼科復活の起爆剤・道の駅「蓼科湖」から(トイレ◎仮眠△休憩○景観◎食事△設備○立地○)

長野県茅野市の蓼科(たてしな)高原を通る道路「ビーナスライン」の紅葉・黄葉はまだ見頃だが、そろそろ落葉が始まっていた。ビーナスラインは長野県茅野市街と美ヶ原高原をつなぐ観光山岳道路で、元々は有料道路だったが、現在は無料開放されている。ビーナスラインという名前は、の愛称。沿道から見える蓼科山の山容を女神に例えたことに由来するもので、1968年に公募で決まっている。 ちょうどその頃、オランダのロックグ […]

水蒸気爆発を中心とした活動期にある恐怖の「御嶽山」へ。道の駅「三岳」から(トイレ○仮眠○休憩◎景観◎食事○設備○立地○)

2014年に死者・行方不明者合わせて63名を出した大噴火から11年。 事故の記憶がまだ私の脳裏に鮮明に残っている「御嶽山」の標高は3,067m。単独峰としては、富士山に次ぐ高さがある。乗鞍火山列の南端に位置する成層火山で、現在、水蒸気爆発を中心にした活動期にある。直近2014年の大惨事の前は、1979年の噴火以降、白色の噴煙が続き、2007年3月及び2014年9月には小規模な水蒸気噴火が発生してい […]

穴場紅葉スポット自治体全国第二位に選ばれた駒ヶ根の紅葉へ。道の駅「木曽福島」から(トイレ○仮眠○休憩◎景観◎食事○設備○立地○)

絶景紅葉はココで決まり!という場所は、もちろんみなさんそれぞれにおありだろう。 お前はどうなんだと言われれば、海外旅行・国内旅行のツアーやホテル予約アプリ「NEWT(ニュート)」による「2025年・穴場紅葉スポット自治体ランキング」にて、全国1,741の自治体の中から2位に選ばれた長野県駒ヶ根市をイチオシしたい。 駒ヶ根市の紅葉は、9月下旬から見頃を迎える標高2,612mの中央アルプス・宝剣岳の山 […]

甲府盆地の北東方向にそびえる標高1716mの「鶏冠山」、標高2057mの「大菩薩嶺」を迂回する「大菩薩ライン」を走って、秘湯「裂石温泉」へ。

国道411号は、山梨県甲府市から奥多摩を経て東京都八王子市に至る道路だが、このうち山梨側、笛吹市から東京との都県境までの区間は「大菩薩ライン」と呼ばれる。 この愛称は、甲府盆地の北東方向にそびえる標高2057mの大菩薩嶺を迂回するように西麓を駆け上がることに由来するが、大菩薩嶺の北側には標高1716mの鶏冠山も鎮座するため、道はこれも避けるように北麓へとさらに迂回する。この区間はタイトターンの連続 […]

紅葉が見頃を迎えた東京、奥多摩湖へ。道の駅「たばやま」の「のめこい湯」から(トイレ○仮眠○休憩◎景観◎食事○設備○立地○)   

東京西部にある奥多摩には、古里村、氷川町、小河内村の三町村があった(合併して奥多摩と総称されている)。 多摩川を小河内ダムによってせき止めて造られた奥多摩湖は、周囲が45kmあり、貯水量は1億8,540万立方メートルもあって、都民が利用する水の約20%を供給しているという。 冒頭写真は奥多摩湖の水上に浮かぶ、全長220mの「ドラム缶橋」。今はドラム缶状の樹脂を使っているが、昔は本物のドラム缶を利用 […]

那須与一ロボ主演の「扇の的の物語」を観に、道の駅「那須与一の郷」へ(トイレ○仮眠○休憩◎景観○食事◎設備◎立地○)   

平安最強の弓使い「那須与一」こと那須与一宗隆(「平家物語」では宗高)のことはご存知かと。 鎌倉初期の武士で、下野国(しもつけのくに=栃木県)の豪族那須資隆の11番目の子として生まれ、源平合戦の際には源義経に仕えて源氏の勝利に貢献した英雄だ。 彼を語る上で欠かせないのが平家物語にも描かれた源平合戦、中でも文治元年(1185)2月の「屋島の戦い」だ(屋島の戦いについては昨年の四国旅の際に詳しく書いてい […]

幕末の社会的・政治的混乱の象徴「下仁田の戦い」から161年。道の駅「しもにた」へ(トイレ○仮眠◎休憩◎景観○食事○設備○立地○)   

慶長8(1603)年から慶応3(1867)年にかけて260年以上も日本を統治していた徳川幕府の時代は、かっただけにその衰退期の社会的、政治的混乱も大きかった。 アメリカの海軍大佐ペリーが軍艦4隻を率いて浦賀の沖に姿を見せたのは、今から172年前、嘉永6年(1853)のことだった。 船体は真っ黒で、黒い煙をあげる蒸気船「黒船」の姿に、人々はたちまちパニックに陥った。 もしペリーが江戸に向かってきたら […]

秩父の山奥、道の駅「大滝温泉」でガッツリ仮眠。のち「三峰神社」と関係深い名湯で湯浴み(トイレ○仮眠◎休憩◎景観◎食事○設備◎立地△)   

「大滝温泉」は埼玉県の秩父地方の温泉だが、温泉街をなしているところではなく、道の駅併設の日帰り温泉施設・大滝温泉「遊湯館」として、開設されている。 別名を「三峯神の湯」と言うが、これは、この「大滝温泉」の近くにある「三峯神社」とゆかりが深いからである。 三峰山は秩父山系の山で、荒川の最上流部にあたる。 古くからの山岳信仰の霊場で、江戸時代には神奈川県の大山などと同様に、山詣りの講が頻繁に行われ、関 […]