
11月も中旬に入る時期、八ヶ岳の秋はそろそろクライマックスだ。
標高1,000m以下のエリアでもモミジなどは落ち葉の季節になってくると、入れ替わるようにイチョウやカラマツなどが見ごろになる。そして山頂の冠雪が始まればいよいよ有名な八ヶ岳高原大橋からの三段紅葉が見ごろになってくる。
「黄色い橋」の愛称で知られる紅葉の定番スポット、山梨県北杜市の清里・大泉の八ヶ岳高原大橋はまさに今が見ごろ。
落葉も目立ってきた高原エリアだが、八ヶ岳高原大橋付近はカラマツなどがしっかり色づき、山全体を染め上げている。

八ヶ岳をバックに渓谷のカラマツが色づき、秋の絶景を見せる大橋からは、八ヶ岳をバックに色づく渓谷の紅葉も美しい。
うっすら冠雪した八ヶ岳に山すその色づき、そして渓谷のカラマツの黄色と、3つの色が並ぶ景色。

冠雪はまだうっすらという感じだが、冬の山と秋の景色の競演がいよいよ始まった。
これぞ八ヶ岳の三段紅葉。
麓が赤、黄、橙と綺麗に紅葉し、見事な三段紅葉を成している。
標高が高い山頂部分をズーム。白く雪化粧していて、もう冬の到来かと感じる。
清里エリアの大門ダムもカラマツを背景に秋の景色になっている。

こうなったら八ヶ岳の3段紅葉がドカンと望める入笠山へ
入笠山には以前も来ているが、ここの秋は、鮮やかな紅葉と澄んだ空気がとても気持ちいい。
山全体が赤や黄色に染まり、八ヶ岳連峰の三段紅葉がひときわ美しく望める場所として人気がある。

「三分一湧水」と「棒道」の散策も最高!
少し下った北杜市長坂町エリアでは、「三分一湧水」がきれいに色づいている。

今は、三分一湧水から棒道への散策が、とても素晴らしい。
ご存知「棒道」は武田信玄がつくった軍用路で、現在も山梨県から長野県にかけてその道が残されているのだが、この道沿いの木々が黄色く色づいて、とてもきれいな景色になっている。

長野県側でもイチョウがピークに
長野県側、諏訪湖周辺のエリアも、モミジや桜の紅葉が終わりに近づいて、徐々に冬が近づいてきている。そんな中でピークを迎えているのがイチョウの紅葉だ。



「赤」を求めて富士見高原へ
最後は、富士見町のヨドバシカメラ富士見高原研修センターへ。
富士見高原リゾートのすぐそばにあって、企業の研修センターだが敷地内にはミニゴルフやパターゴルフがあって、おそらくそれらは一般も利用できるのだろう。
そんなヨドバシカメラ富士見高原研修センターの紅葉は、赤が主役に、黄色、緑との豊かな色のバリエーションがすばらしい。




燃えるような紅葉、どのモミジも真っ赤に色付いていた。
正確に言うと、すでに半分ぐらいは落葉しており枯れた木々も多く、地面には落ちたモミジで紅の絨毯が敷き詰められている。
その中にまだまだ見頃の木々もあって「見頃過ぎと言うにはもったない紅葉」といったところである。
企業の施設ということもあってだろう、あまりPRはされていないようで、いわゆる「穴場」である。
道の駅「こぶちざわ」
道の駅「こぶちざわ」は、中央高速道の小淵沢ICから北に1キロ。標高1000メートルの高原地域、山梨県北西部の旧小淵沢町(現北杜市小淵沢町)にある。

ここは、「スパティオ小淵沢」という総合レジャー施設が道の駅として登録されたものだ。

施設としてはとても充実していて、物産館、レストラン、パン工房、温泉、足湯だけでなく、各種の体験施設があるのが特徴だ。

その体験施設とは、機織り、シルバーアクセサリー、天然アクセサリー、園芸、フラワーアレンジ、 とんぼ玉、ガラス絵付け、羊毛フェルト、ステンドグラス、押し花、パン作り、染め物、革小物作り、そば打ちと非常に多彩。
そんな需要はあるのかと、疑ってしまうがw





何と14種類もの体験施設があるのは、全国広しとはいえこの道の駅がナンバーワンだろう。
知らんけど。
駐車場は、相当広いのだが、かなり混み合っている。
ということは、人気があるということだが。



トイレは施設内にいくつもあって、なんらの不足はない。

休憩環境としては、紅葉も美しく、空気も綺麗で、とてもいいと思う。






山梨県の特産品が揃う物産館
物産館では、山梨県の特産品を幅広く揃えて販売している。
山梨は白桃の産地で「山梨白桃ラングドシャ」「山梨白桃だんご」。そして、なんと言っても山梨ワイン、山梨ワインゼリー。 さらにはカマンベールチーズカレー、ホワイトカレー、高菜漬け、野沢菜漬け、花豆甘露煮、信州生そば、八ヶ岳生そば、 ほうとう、ブルーベリー等々。
八ヶ岳連峰が近く、八ヶ岳工房チーズケーキ、八ヶ岳クッキーなど「八ヶ岳」の名を冠した土産品も多い。




シャトレーゼの製造直売ほか、さまざまな形でスイーツの提供が行われている。
レストランでは丼物はソースかつ丼やつくね丼、和風ラーメンやポークカレー等が提供されている。 季節メニューでは、冬はほうとう、夏はサラダうどんに人気が集まるようだ。



「延命の湯」はパワースポット(らしい)
温泉施設「延命の湯」とは、なかなか思い切ったネーミング。

「不老ふ死温泉」といい勝負だ。
実はこの温泉、伊勢神宮や分杭峠と並ぶパワースポットだという。
風水的観点から見たゼロ磁場で、 霊視能力の向上や病気の治癒に効果があるとのこと。
病気の治癒に関しては他の温泉も謳っているのでまあいいが、「霊視能力の向上」とまで言われると、いかにも胡散臭く感じてしまう(個人的な感想)。
オーバートークと混んでいる温泉は苦手なので、入らなかったが、泉質は「ナトリウム・塩化物・炭酸水素塩泉」。湯の色は非常に濃い、茶褐色の湯ということである。
