福井県小浜市府中の「総社」へ。オバマでちゃっかり儲けた道の駅「若狭おばま」で休憩(トイレ○仮眠○休憩◎景観◎食事○設備◎立地◎) 

周山街道も、京都と福井の県境付近の名田庄を過ぎると、そこから北はもう周山街道とは呼ばず「堀越街道」と言うらしい。
道なりに走ってどんつきは海、小浜に着く。
次の目的地は、福井県小浜市府中にある神社、総社(そうじゃ)神社か?

そうじゃ。

若狭國の総社で、旧社格は村社。祭神は五十猛神、大山祇命、菅原道真公である。

創建は不詳で、文献上は文永十二年(1265)11月に『若狭國惣田数帳』に「惣社宮」とあるのが初見。神社明細帳では、往古「彌和神社」と称したが、のちに「総社大権現」と改称したとされ、「総神社」と改称したのは明治に入ってから。さらに1945年には「総社神社」と改称して、現在に至っている。

各地域の「総社」「一ノ宮」には、参拝しておかないと。

若狭國の総社

総社(そうじゃ)神社は、多田川の北東岸の平地、JR小浜線・小浜駅の東北東1.5kmの住宅街の中にあった。

田園地帯の中の集落の、その中央にあって、周囲は柵や塀はない。

失礼な言い方かもしれないが、町の空き地に社殿が建っている、そんなふうに見える。しかし塀や囲いがなく、盆踊りにも適したスペースがあるところが、いかにも<村人が集まる鎮守様>といった雰囲気で、それはそれで良いものだ。

社殿は拝殿・本殿一体型で、大きくはない。社殿前に神楽殿のような建物が建っているのが特徴か。

若狭國の総社であることから参拝いたしたくやって来たが、私以外の参拝者を見掛けることはなかった。

戦後に改称して現在の社号は「総社神社」なのだが、社号標には明治時代の「村社 総神社」と刻まれている。

道の駅「若狭おばま」

道の駅「若狭おばま」は、福井県南西部の小浜市の、市街地近くにある。

市街地からは1キロ程度しか離れていないので、地元客が占める割合がかなり高い。
と言うことで、駐車場はかなりの混み具合。

トイレはとても美しい。そして、結構広い。

休憩環境としてはまずますか。サバサバした感じ(笑)

「オバマ」に浮気した過去

さて、小浜市で思い出すのは17年前、日本が失われた30年のど真ん中で喘いでいた時期に行われた2008年のアメリカ大統領選挙だ。

市の名前が同じという理由だけで、節操なく(失礼)オバマ氏を勝手に応援。アメリカのCNNからも取材が来るなど、日米に広く小浜市を浸透させることにまんまと?成功した。

その後、ハッと目が覚めたのか、本来の「鯖街道の駅」に戻ったのだが。

小浜市は戦国時代から江戸時代まで鯖街道の起点になった町であり、 歴史的背景をバックボーンにしたあるべき姿を大切にしなくては!

道の駅 | 若狭おばま | オバマとケネディの垂れ幕

駅の玄関口に飾られていた「We Love Obama and Kennedy」の垂れ幕は現在ではシックな鯖が描かれた暖簾に変わっているが、施設内の一部には、だいぶ縮小したとはいえまだしつこく「オバマコーナー」が残っていた。

道の駅 | 若狭おばま | オバマ&ケネディコーナー

「焼き鯖寿司」と「さば缶」によりを戻して

本駅の物産館には鯖を使った商品がズラリと並んでいる。

入口近くの一番目立つ場所には「焼き鯖寿司コーナー」が。 小浜市内に店舗を構える老舗の焼き鯖寿司メーカーの商品だが、少々お高い。なのでミニサイズの焼き鯖寿司もよく売れているようだ。

の奥にも「焼き鯖寿司コーナー」があって、入り口付近の焼き鯖寿司コーナーは大々的で見逃すはずもないのに、見逃した人もいるのでは、と心配なのか、ここでも焼き鯖寿司をPR。

店の真ん中付近には、塔のように積まれた「さば缶コーナー」が。 地震で揺れれば間違いなく崩れ落ちるほど高い「サバ缶タワー」だ。

「さば缶」は小浜市産の特産品だが、柚子風味、しょうが、唐辛子、味付、水煮、みそ煮、サバスチャンカリー等、さば缶の味の種類は13種。

物産館の奥には日本でここだけ(当たり前?)の「鯖キャッチャー」が設置されている。

「おばまプリン」「若狭塗箸」にも注目

もちろん鯖が苦手な人もいらっしゃる。
鯖以外の商品としては、数ある鯖関連商品を抑えて一番人気の「若狭おばまプリン」がその代表。 「プレーン」と「塩」の2種類があるが、プリンNo.1を決める「P-1グランプリ」優勝者と、この道の駅がコラボした駅限定の商品だ。

この「若狭おばまプリン」もそうだが、「もみわかめ」「若狭おばまの醤油干し」など、「買えるのは世界でここだけ」と張り紙された商品がとても多いことに気がついた。

物産館の一番奥には「若狭塗箸コーナー」がある。

実は小浜市は塗り箸の生産が日本一の町であり、若狭塗箸に関するパネル展示があって、若狭塗箸の販売も行われている。

地元食材使用のレストランに住民殺到

レストラン「和久里のごはんやおくどさん」の人気には驚いた。

物産館とは別棟にある「和久里のごはんやおくどさん」は、 食材の90%以上を地元食材で賄い、地産地消を掲げるレストランである。

ちなみに「おくどさん」とは、ご飯を炊く竈(かまど)のこと。 店内に設置された大竈で炊いたホクホクのご飯が、人気の秘密だ。

「おくどさんランチ」は メイン4品+サラダ+小鉢+豆皿+羽釜ごはん+汁物+デザート+ドリンクという豪勢なセットメニュー。 質的にも量的にもきっと満足がいくだろう。刺身、鯖へしこ等、海鮮料理が中心のセットメニュー「小浜もん定食」、「さば三昧定食」、「鯖街道うどんセット」なども人気メニューだ。

「へしこソフト」って誰が食べたい?

物産館の入り口付近にあるフードコーナー「小浜ポケット」は、小浜市ならではのサンドイッチを提供している。「醤油香る鯖サンド」は、小浜名物「鯖の醤油干し竜田揚げ」にレタスや赤玉葱等の野菜を加えてパンに詰め込んだサンドイッチ。 福井名物のソースカツにタルタルソースを加えてパンに詰め込んだ「ソースカツタルタルサンド」も人気メニューになっている。

その他「obamaフィッシュ&チップス」「obamaスムージー」等を提供。 鯖へしこをトッピングした、絶対ここにしかないであろう(笑)「へしこソフト」もある。

どんな味がするんだろう、食べてみたくなったがやめた(笑)。