中山峠から「羊蹄山」の東側斜面の荒れ具合をチェックせんと。道の駅「望羊中山」から(トイレ○仮眠△休憩◎景観◎食事○設備○立地◎)

倶知安町で中国人成金に許している、信じられない違法開発を知ってしまった私。
北海道庁に、「実態」を確認しに札幌に向かった。同庁で現在行われている羊蹄山での開発、特に外国人の別荘建設の全貌開示を求めたが、予想通りたらい回しにされた挙句、結局、私の質問に答え得る人が対応に出てくることはなかった。
まあ、これまでの結構長い人生、「役所」というものの「臨機応変な対応」など一度も経験したことがないし、そのカケラすら見たことはない。半分以上諦めていたので、まったく怒りの感情はない。
無駄足になったが、今回の旅の中で羊蹄山の開発の現状を知るには、自分の足で確認するほかない。再び、札幌から羊蹄山に引き返すことにした。

まず、中山峠からは、羊蹄山の東側半分が見える。反対側のニセコ方面からは西側半分が。時間が限られているので、まずその両方から全体の様子を大雑把に確認しようと。
そして、すでに羊蹄山北側の倶知安町あたりの様子は確認済みなので、最後に羊蹄山南側の真狩(まっかり)村から確認し、できれば頂上まで登って、上から見える範囲の麓の様子を確認してみようと考えた。行政も司法もこうも頼りないなら、俺がイチケイのカラスとなって裁いて差し上げるしかない(笑)

再び羊蹄山へ

札幌から西、そして南の函館方面に向かうには、3つのルートがある。
一つは太平洋側を通るルート、2つ目は日本海側を通るルート、そして、中山峠を越えるルートの3つだ。
まず、太平洋側のルートは、苫小牧を経由し、高速道路を利用することが多い。このルートは約390キロの距離があるが、高層道路を利用することで時間短縮は可能だ。
日本海側のルートは小樽を経由する。距離としては太平洋側とほぼ同じで、海沿いの景色がとても美しいが一般道が多いため、時間的には少しかかる。

そして、函館まで行くなら前者の2ルートも考えるが、ニセコに向かうのなら、中山峠を通るルートしかない。これが札幌とニセコ間の最短ルートだ。

距離にして70キロ。もちろん高速道路のようにスピードは出せないが、それでも圧倒的に早くニセコに抜けることができる。

また、このルートは山間部を抜けるため、四季折々の自然美を堪能できる。そしてどんどん登っていく山道の、その頂点の中山峠からは下り。

北海道虻田郡喜茂別町にある国道230号の最高地点(標高835m)にある中山峠は羊蹄山に向かって進んでゆく道の頂点である。ゆえに中山峠からは羊蹄山が正面に見えるのだ。北海道の札幌市南区と虻田郡喜茂別町をつなぐ重要な峠であり、国道230号線上に位置しています。

ということで。

今日は中山峠から羊蹄山の東側の全体像を確認してから、西に回ってニセコから羊蹄山の西側の全体像を確認。そして明日は早朝から南側に回って真狩村からのルートで羊蹄山の頂上へ。
この順番で、自分の目で見える範囲を見てから、今回の北海道旅からの帰路につくことにした。

人間が保護してきた自然と消してしまった自然と

定山渓から中山峠に向かう。20分ほど車を走らせると、左手に豊平峡へと通じる道が見える。豊平峡はかつて「奇岩絶壁」として知られ、断崖絶壁が続く中激流が岩を削る壮大な自然景観だった。

しかし、札幌市の水源確保のために豊平峡ダムが建設され、かつての自然景観の多くが湖底に沈み、人造湖となって、今はいろんなレクリエーションが楽しめる場所に変わってしまった。

人間の生活のために湖底に沈む大自然のことを思いつつ、この豊平峡ダムへの分岐を横目に見ながら中山峠の方向へ。

どんどん上っていくと、峠の森の中にはエゾマツやカラマツなどの北海道特有の針葉樹が数多く生い茂っている。中には樹齢100年を超えるような大木もある。

中山峠周辺は、北海道でしか見られないような珍しい昆虫や野鳥などが観察できるなど、生き物と触れ合う貴重な機会を与えてくれる場所でもある。

すでに述べたが、この峠は道央と道南を結ぶ主要な幹線道路であり、札幌からニセコや洞爺湖、函館方面へ向かう際の最短ルートとして知られているため、交通量が非常に多い。それでも、道路の左右の大自然は、かろうじて守られているようだ。

中山峠の頂上で喜茂別町に入る。喜茂別町は、北海道でも有数のアスパラガスの産地だ。

道の駅「望羊中山」

中山峠の頂上に、年間約400万人の旅行者が訪れるという道の駅「望羊中山」がある。ここで休憩をとりながら、午前中太陽に照らされる羊蹄山東側斜面の「痛み具合=森林伐採」を遠目にチェックだ。

と、そう意気込んだが、山頂の残雪と青空とのコントラストがまぶしいほど美しく見えるばかり。これだけ遠景だと、綺麗だと思うだけで、麓の様子などは分かりようもなかった(笑)。

駐車場には、平日午前でまあまあの数の車。

さすが年間400万人が訪れているだけのことはある。

トイレはいくつかあるが、どれも頻繁に清掃していただいているようだ。ありがたい。

休憩環境としては、羊蹄山を見ることで十分。館内の休憩環境もまあまあ整っているが。

小憎らしいほどすっかり人慣れしたカラスも休んでいるのか、いや、虎視眈々と食い物を狙っているのだろう。こいつも生態系を構成している一員か。

味処 四季彩

自家製打ちたての「峠のそば」や喜茂別町の特産品を使ったものなど、メニューが豊富なレストランがある。

全国区?峠のあげいも

「あげいも」は全国区の知名度があるらしい。道の駅でいちいちソフトクリームをいただいていると糖尿病になるので食べてはいないが、美味しそうなソフトクリームも人気を集めていた。

パノラマ展望台

羊蹄山のパノラマを眺めながら休憩ができる。

峠のおみやげ・コンビニ

北海道内のおみやげものだけでなく車中のおやつも買いやすい。

やっぱりコンビニって、どこにあっても便利なものである。あ、だからコンビニか(笑)。