
『ビーナスライン』は、長野県茅野市街から松本市の美ヶ原高原までを結ぶ、全長75.2kmの山岳ドライブルートだ。
森林や高原地帯を走る開放的な、まさに日本屈指のロング&ワインディングロードは、たびたび車のCMに登場する。
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道路は綺麗に舗装されており、無料で通行が可能である。
天空にのぼるビーナスのように美しい曲線を描きながら標高を上げていくドライブコースということでこの名がつけられというが、ビーナスを見た人などいるのだろうか。
とツッコミたくもなるが、確かにアルプスの山並みや高山植物の群落など、高標高ならではの絶景はまるでビーナスのよう、としておこう。

私の目的地は『ビーナスライン』がつながる八ヶ岳中信高原国定公園の最北部に位置する「美ヶ原高原」。最高峰の「王ヶ頭」に建つ電波塔が目印だ。
美ケ原高原とは
「ビーナスライン」の最高地点に広がる『美ケ原』エリアは、日本百名山の一つである標高2,034mの「王ヶ頭」を中心とした、約600ヘクタールにおよぶ日本一広い高原である。
火山の侵食によって形成された台地で、周囲にさえぎるものがなく、富士山や八ヶ岳連峰、日本アルプスの眺望が広がる。すでに牛の放牧も始まっているということで、広大な敷地でのんびり過ごす姿も楽しみだ。

美しの塔・王ヶ頭
『美しの塔』は、濃霧の際に鳴らし位置を知らせる霧鐘を備えた避難塔で、エリアのシンボル的存在だ。
「美ケ原」最高峰の『王ヶ頭』一帯は平坦で、富士山や北・中央・南アルプスなどのパノラマがひときわ際立つ。しかし、標高2,000メートルを超える高原、天候の変化は急である。霧がで始めると、あっという間に見通しが効かなくなる。

「美ケ原」の中央部には『美しの塔』が立っている。ここから電波塔群が建つ『王ヶ頭』までは、徒歩約40分の距離だ。
『美しの塔』や『王ヶ頭』へのルートは、人気のトレッキングコース。「美ヶ原高原美術館」に駐車して、歩いて向かう人が多い。
「美ヶ原高原美術館」から『美しの塔』までは徒歩約40分、『王ヶ頭』へはさらに徒歩約40分。「美ヶ原自然保護センター」へはそこから徒歩30分かかる。
とにかくここは広いのだ。
美ヶ原自然保護センター

「王ヶ頭」から徒歩約30分で、『美ヶ原自然保護センター』に着く。
ここでは、「美ヶ原」に生息する動植物が紹介されている。

もちろんここには車でも来ることができるので、駐車場もある。売店「うつくしテラス」が隣接している。
巣栗(すぐり)渓谷

『巣栗渓谷』は「美ヶ原」の東側の入り口に広がる景勝地だ。
上田・松本側から「ビーナスライン」に接続する場合ははじめに、茅野市側から「ビーナスライン」に入り上田・松本側へ抜ける場合は終わりに立ち寄ることができる。
せっかくここまで来たからには寄らない手はない。
武石川沿いに遊歩道が整備されている。

美ヶ原高原美術館


「美ヶ原エリア」の東端に位置する『美ヶ原高原美術館』は、およそ4万坪の敷地に300点ほどの現代彫刻を常設展示する野外彫刻美術館である。

天気が良ければ、ハイキングを兼ねて作品群を鑑賞することができる。
アートに興味がなくても、一帯にはレンゲツツジやハクサンフウロ、マツムシソウなど、春から秋にかけてさまざまな種類の高山植物が咲いているので入場する価値は十分あるだろう。
道の駅「美ヶ原高原」
標高約2,000mに位置する道の駅「美ヶ原高原」は、日本一高い場所にある道の駅だ。
展望テラスからは、北アルプスや白馬三山、北信五岳、浅間山などの山並みはもちろん、裾野に広がる上田盆地から佐久平まで一望できます。
山小屋カレーやソフトクリームが人気のレストラン、長野県の特産品やミュージアムグッズなど、約3,000点以上を販売する充実した品ぞろえのショッピングモールを併設する他、隣接する「美ヶ原高原美術館」の入り口も兼ねている。

駐車場は広い。特徴は、とにかく風が強い。そして、天候の変化がとても激しい。標高2000メートルで、周りに遮るものがないのだから当然だろう。


トイレは館内に立派なものがあるが、24時間トイレのみ紹介。
綺麗に清掃していただいており、気持ちよく使わせていただいた。


休憩環境としてどうかということだが、この道の駅の場合は、もう天気次第だ。
美術館が中心施設となる道の駅、といっても、一般の美術館とは異なり、屋外展示が中心となる美術館だ。 約4万坪の広大な敷地に350点あまりの現在彫刻を展示、色々なところで珍しい高山植物が咲き乱れている。 ペット同伴で入場可能な点もこの美術館の特徴で、1周40分のAコース、1周30分のBコースがちゃんと設定されている。
天気が良ければ、この高原トレッキングは最高のリフレッシュとなるだろう。
レアチーズケーキが人気No.1
道の駅の施設としては、美術館以外に物産館、レストラン、軽食コーナー、屋外屋台がある。
物産館には、周辺で行われている酪農を活かした商品が多数並んでいる。










特に「レアチーズケーキ・カマンベール味」は人気No.1。
「手作りナチュラルチーズ」「くるみチーズ」「わさびチーズ」「美ヶ原スモークチーズ」等、どれも美味しそうだ。
現代彫刻風のフェイストレイやメタルペン立て、その他にも彫刻作品を記した絵はがき、美ヶ原の自然を写した写真集など、美術館併設の道の駅らしい商品も多数ある。
新感覚の「とろーりチーズおやき」
お腹が空けば、レストラン、軽食コーナー、そして屋外にある屋台のどこかで食事。




レストランの人気メニューは信州上田名物の「美味(おい)だれ弁当」「美味だれカツ重」。そば、うどん、信州みそラーメン、カレーなど普通のメニューもある。
軽食コーナーではピザトースト、ホットケーキ等。 屋外屋台コーナーで販売されている「とろーりチーズおやき」はオススメ。 長野県名物のおやきの中にキノコ、ベーコン、そしてチーズフォンデュソースがたっぷり入っている。


刻々と変わる風景をたっぷり楽しんで






