
400年の伝統を持つ「郡上おどり」、名水と清流が育んだ工芸品「郡上本染」「郡上紬」、江戸時代の人々の暮らしを彷彿とさせる郡上八幡の「城下町」等々、豊かな文化が受け継がれてきた郡上が大好きな私は今回、白山信仰の息づく白鳥町を訪れた。
白鳥町を前回訪れたのは、たしか1999年。高原にスキーをしにきて以来、2度目だ。


写真のように、郡上市の総面積の90%に当たる92,398haは森林である。
ここに、市の南北にかけて、長良川をはじめとする和良川、石徹白川などの一級河川が24本も流れ、美しく豊かな水に恵まれた清流のまちが形成されている。

森の恵みを守る郡上森林組合
森林の大切さは、水資源、洪水から守る、土砂崩壊から守る、空気の浄化、木材生産、温暖化を防ぐ、癒し環境や健康を守るなど果たす役割を思い起こせばわかる。
この地には、郡上森林組合があって、森を守るために天然林や人工林を育てている。

天然林では、自然の状態から、「下刈」「除伐」などをすることでより良い状態に導き、人工林では、苗木の生産から、「地ごしらえ」「植付け」「下刈」「除伐」「つる切り」「枝打ち」「間伐」など様々な工程を70~100年かけて行った後、資源として伐採する。
私などは、こぼれた種や苗木が「木」になり、木が「林」になり、林が「森(山)」になる・・・と安易に考えていたが、この郡上森林組合の手間暇かけた「山つくり」の過程を知るにつけ、ますます森林を守ることと健全な山というもののあり方を考えさせられた。
できて10年だが、建物は新しくない道の駅
道の駅「清流の里しろとり」は、東海北陸自動車道の白鳥ICから国道156号線を北西に約1km、 岐阜県西部の旧白鳥町(現郡上市白鳥町)にある。
道の駅「清流の里しろとり」は、2016年5月に登録され、来年10周年を迎える比較的新しい道の駅だが、既存の「白鳥地域特産物振興センターを道の駅に登録したもので、施設自体は決して新しくない。 駐車場はあまり広くない。




トイレは、道の駅らしい、ごく普通のトイレ。ありがたく使わせていただいた。


休憩環境はまずまず。



観光協会は、派手な構えの割に、中身はこぢんまり(笑)


2つの物産館で特産品を販売

道の駅「清流の里しろとり」には、大きくは「白鳥地域特産物振興センター」と「木遊館」の2つの施設から成っている。
「白鳥地域特産物振興センター」内には物産館、レストラン、蕎麦処が入っていて、 「木遊館」の中には物産館と農作物直売所が入っている。 物産館は2つ存在することになるが、販売されている商品が微妙に異なる。






「白鳥地域特産物振興センター」内の物産館では、「郡上鮎コーナー」「白鳥そばコーナー」 「明宝ハムコーナー」「酒コーナー」とはっきりと区分けされているので商品を探しやすい。

かたや「木遊館」の物産館は、郡上銘菓ほか「荘川そば」「飛騨の鶏ちゃん」「飛騨高山ラーメン」「飛騨牛ビーフカレー」などの食品類だけでなく、さまざまな地域の特産品を販売している。



「食」の施設はあらゆるグルメをカバー






レストラン「みのばんば」はランチ、スイーツが人気の店だ。
「味噌かつ弁当」「デミハンバーグ弁当」「しょうが焼き弁当」「トンテキ弁当」 「鶏ちゃん唐揚げ弁当」が人気で、スイーツ類では「みのばんばロール(ロールケーキ)」、米粉を使った「ひるがの高原シュークリーム」、「みのばんばプリン」、ラスク、焼きドーナッツ、マドレーヌなどが販売されている。
手打ちそばの「源助さん」は、石臼で挽いたそば粉を打ちたて・茹でたてで提供する店。そばを中心に、定食類も多彩だ。



ラーメン専門店、喫茶などもある。

