「ひるがの高原」の「遅い桜」と「ミズバショウ」を楽しみたくて、道の駅「白尾ふれあいパーク」から(トイレ○仮眠○休憩△景観○食事○設備○立地◎) 

ひるがの高原は、岐阜県郡上市高鷲町の最北に位置し、標高は約900m。

夏場でも気温が30度Cを超えることは少なく、夜は20度C近くまで下がるため非常に過ごしやすい環境で有名だ。ひるがの高原の魅力は何といっても豊かな自然。開拓時代から酪農がさかんで、のどかで広々とした牧草地が至るところに広がっている。また動植物にも恵まれ、水芭蕉やわたすげの群生地、東海圏では珍しいオオジシギの繁殖地などもあるし、野鳥や、ギフチョウなどの珍しい昆虫も多く見かけることができるという。

春は桜だが、ひるがの高原の桜はかなり遅い。そして、そのスポットは「ひるがの湿原植物園」。無料で入れる施設内には桜の木が並び、例年5月上旬が満開だ。

園内の小道を挟んで反対側にはミズバショウ池があり、ミズバショウと残雪の白、桜のピンク、若木の芽や草の緑のコントラストがとても美しい。

裏道でひるがの高原とつながる道の駅

道の駅「白尾ふれあいパーク」は、東海北陸自動車道の白鳥ICから県道82号線を北東に3km、 岐阜県西部の旧白鳥町(現郡上市白鳥町)にある。

道の駅周辺は山と川に囲まれた、とてものどかな風景だ。

沿道の県道82号線、及び県道82号線から分岐する県道316号線は、その先数キロで行き止まりになる。鉄道で云うところの「盲腸線」である。

しかし、地図上では盲腸線に見える県道316号線だが、実は細い市道でその先が繋がっており、 最終的に国道156号線のひるがの高原方面に抜けることができる。

夏の行楽シーズンの国道156号線は知る人ぞ知る渋滞の名所だが、 県道82号線→県道316号線→市道→ひるがの高原のルートは時間短縮のための裏道。 適度に勾配とカーブもあって、私のような運転好きにはなかなか面白いドライブコースとなっている。

郡上の名物を選びやすく購入しやすい

道の駅には、農作物直売所を兼ねた物産館、喫茶店、そして3つの出店がある。

駐車場は、どこなりと、停めることができる。仮眠もとりやすそうだ。

トイレは施設なりの規模だが、しっかり清掃していただいており、気持ちよく使わせていただいた。

休憩環境としては、細長くコンパクトな施設内外で、あまり動かずして休憩できる点がいい。

各々の施設は小さいものの、なかなか楽しみの多い道の駅になっている。

特に農作物直売所を兼ねた物産館では郡上の特産品を販売しているが、私はこのぐらいの規模の「物産販売」が、選びやすく買いやすくて好きである。

品数は多くは無いが「郡上みそ」「郡上そば」「郡上そうめん」「奥美濃きしめん」「奥美濃茶そば」 「郡上の赤かぶら」等、郡上の特産品はほぼ揃っている。

また、物産館の一角には保冷庫が置いてあり、その中で郡上郷土料理の「鶏ちゃん」やジビエ商品の「鹿フランク」も販売している。

農作物直売コーナーでは綺麗な花、キュウリ、トマト、ナス、ニンニクなど、数はそれほど多くないが、地産の農作物がリーズナブルな価格で販売されている。

これは珍しいと思ったのが、物産館横にある喫茶店。

ここの開店は、道の駅の開店よりも1時間早い7時30分なのだ。

施設名の「ふれあいパーク」の名の通り、朝早くから地元の方の集いの場になっている。

喫茶店のモーニングセットは何と200円という破壊的な価格。そりゃあ毎日でも行きたくなるだろう。

個性的な出店の軽食が魅力

道の駅には、軽食を提供する3つの出店がある。

物産館に一番近い場所にあるのが、「おかあちゃんの店」。

その横にあるのは「おにぎり一番」という店。 店名の通りおにぎりが看板商品で、「塩おにぎり」「梅おにぎり」「鮭おにぎり」のほか、「五平餅」「鹿フランク」などもある。
そして、物産館から一番遠い場所にあるのが「まごころ丼べえの食事処」だ。

「天丼」「親子丼」「ざるそば」「鶏ごぼう天そば」などが楽しめるが、土日祝の8時~10時限定の「朝定食が安くて人気だ。この朝定食は白鳥産のコシヒカリ、郡上みそを使った味噌汁、鮭の切り身、小鉢、漬物がセットでワンコイン。そりゃ人気が出るはずだ。