
このエージシュートブログに、「島田雅文/リクルート」の検索で入ってくる人が急に増えたことが不思議で調べてみたら、「だましのしまだ」の回文ニックネームで広く知られる島田雅文が亡くなっておられたことを知った。
かもめのDNAをテーマに、それって何だったのかを各話で書き散らかしているが、そのDNA形成に果たした役割があまりにも大きいにも関わらず、島田雅文という人についてはまだ書いていなかった。
せっかく検索してくれる人のためにも、ここにほんの少しだけ彼のことを書いてみたい。
採用の神様をだました男は不動産でも…
島田雅文は、R82である私と同期で「採用の神様」の異名をとる小畑重和さえも「だまし」てリクルートに引っ張り込んだ、つまりは神様をもだました男である。
70年代後半から80年代にかけて、小畑やその上司の富永賢司らを率い、リクルート人材採用の指揮をとって大量採用を続け、かもめのDNA形成に大きく関与した。かもめのDNA形成のキーパーソンであることは間違いない。
一方で、島田雅文の最終キャリアは、ザイマックスのトップ。
つまり不動産マネジメントのプロでもあった。
ザイマックスという会社は、私が入社した1982年にリクルート(当時は日本リクルートセンター)のビル事業部として発足。1990年にリクルートから分社し、株式会社リクルートビルマネジメントとして設立した。
その後2000年にMBO(マネジメント・バイアウト)によりリクルートから独立し、株式会社ザイマックスとなったのち、2024年にザイマックスグループと商号変更する長い道のりで、島田雅文は不動産マネジメントでも存分にその手腕を発揮した生涯だった。
まだ若いよ、島田さん
今年2026年の2月に大阪で開催された私たちR82同期会に、彼の祝辞?が届いてそれが読み上げられた際には大いに盛り上がったばかりなのに。この頃にはすでにかなり体調が悪かったと聞いた。
1950年生まれの、享年76歳は、平均寿命に10年も足らず。やはりリクルート短命説(過去のハードワークとストレスが命を縮める)を裏付ける一人となってしまったのは残念でならない。
ニックネーム「だましのしまだ」は、先輩の蔵野孝行の命名であるようだ。
44年前、R82の内定者たちが逃げないように物理的に拘束するための「旅行」の宴会で、「だまし、だまし、しまだ、しまだ!」の連呼に応えて島田雅文が登場し、あの何とも言えない独特の笑顔のまま無言で「しまだコール」に手を振っていたあの姿が懐かしい。
人相学的には、キーさんこと木村義夫と並ぶ抜群の人相、多くの若者をだましたかもしれないが、中には大きく羽ばたいた者もいて、今となっては功罪半ばで憎みきれない何とやら、本当に多くの人に心から愛された人気者だった。
遺伝するのは魂まるごとか
私が大好きなR89黒田真行の愛唱歌に、斉藤和義の「遺伝」という曲がある。
2026年9月13日の「くろだまGumbo」でも、黒田はこの歌を魂込めて歌った。
「♪ だました奴が悪いのか、だまされた奴がバカのか♪」
「♪ 遺伝するのは顔だけか、それとも魂まるごとか♪」
詩の一節は、まさに「だまされて入社する者たちの自己責任」に言及している。ただ、だまされたバカな奴らによって天動説的かつ拝金主義で、無責任なDNAが形成され、世代を超えて「遺伝」していった。
そして、詩は、それが顔だけの遺伝、魂まるごとの遺伝の、どちらが「遺伝」なのかを問うている。
歩みの過ちに気づいた者から、そのDNAは断つことができる。
「過ちたるを改むるに憚ること勿れ」
それが答えだと、私は思う。
「だましのしまだ」回文の発展形を贈ります
島田さん。お世話になりました。謹んで、こころよりご冥福をお祈りいたします。
そして「だましのしまだ」を命名した蔵野孝行の子分として、回文の発展形をここに贈ります。
「だましのしまだ」
嗚呼、魂よまだ逝くな。
喪に服すに早し。偉大。
シャバに救ふにも泣く遺玉、よいしまだ、
嗚呼「だましのしまだ」