
日本で一番古い弥生中期後半(2世紀後半)の水晶玉作り工房跡( 奈具岡遺跡)が発見されたり、これまた日本で一番古い5世紀後半~6世紀後半の製鉄所遺跡(遠所遺跡)が確認されたり。
さらに、『魏志倭人伝』に記された中国の魏国王が邪馬台国の卑弥呼に贈った100枚の鏡のうちの1枚の可能性もあると発掘当時は話題になった、日本で一番古い年号を記した銅鏡「方格規矩四神鏡(ほうかくきくししんきょう) 」(3世紀前半)が、大田南5号墳から出土したり。
これらはすべて、現在の京丹後市での発見です。
弥生時代以来、丹後半島にはガラス細工や製鉄などにきわめて高度な技術をもつ集団がおり、ヤマト王権(古墳時代の近畿地方を中心とする連合王権)に対しても容易に屈服しなかったといわれます。そうです。これが、古代「丹後王国」論です。
古代の丹後は「強国」だった!?

こちらは網野銚子山古墳。全長が207mあり、「日本海三大古墳」の中で最大規模を誇る前方後円墳だ。 被葬者は丹後王国の支配者と考えられている。丹後半島の竹野川流域には、この網野銚子山古墳(国史跡、京丹後市)、全長190mの神明山古墳(国史跡、京丹後市)、全長145mの蛭子山古墳(国史跡、与謝野町)などの大型の前方後円墳が集中している。
ちなみに、これらは日本海側ではナンバー1・2・3を独占する墳丘規模。高度な技術を持つ渡来人によって、この地方には古代に独立した勢力が存在したのではないか?この古墳時代に丹後地方を中心に栄え、ヤマト王権や吉備などと並ぶ独立性があったと考えられる勢力は「丹後王国」だった。古代丹波王国論である。
間人(たいざ)は皇后からいただいた地名
神明山古墳墳丘上からは、有名な立岩が見える。

竹野川河口の砂洲にそびえ立つ周囲が約1キロ・高さ20メートルにも及ぶ、全国屈指の巨大な一枚岩柱状の玄武岩で、ここに古代に大陸からの渡来船が漂着していたともいわれる。
竹野川流域を中心とする丹後王国は、4世紀中頃ないし4世紀末頃から5世紀にかけてが最盛期で、6世紀中頃にヤマト王権による出雲攻撃に伴いヤマト王権の支配下に入っていったとされている。6世紀末にヤマト政権内の蘇我氏と物部氏との対立が激化した際には、后と皇子は争乱を避けて現在の間人(たいざ、京丹後市)に身を寄せた。皇后は村人たちの手厚いもてなしへのお礼にと、この地を去る際自らの名「間人」(はしうど)をこの地に贈ったが、村人たちは、畏れ多いことから皇后が退座したことにちなみ読み方を「たいざ」としたと伝えられる。今年「間人(たいざ)ガニ」の産地偽装が発覚したが、この恥知らずの大罰当たり詐欺野郎は、ありがたき「間人」の名を汚した意味においてもまさに万死に値する。
こちらは丹後王国でも「食のみやこ」

さて 道の駅「丹後王国 食のみやこ」は、丹後王国存在のエビデンスの宝庫・京丹後市にある。 しかも、1,900年前の丹後王国が栄えた竹野川流域にある(竹野川は、道の駅「丹後王国 食のみやこ」のすぐ東を流れている)。丹後王国はもちろんもうないし、人里からは完全に隔離されたようなこの森林の中でかつて営業していた「道の駅 丹後あじわいの郷」ももうないが、その施設の代わりに2015年4月に丹後地方の食の拠点を標榜してリニューアルオープンしたのが、道の駅「丹後王国 食のみやこ」である。


道の駅「丹後王国 食のみやこ」のキャッチコピーは「西日本最大級の道の駅」。
3つの本格的レストラン、7つの飲食施設、5つの物産館。それだけでもすごいが、動物ふれあい牧場やポニー乗馬施設もあるし、

体験農園があって、子供用遊具施設もある。

多彩な施設群は何時間滞在しても客を飽きさせることはないだろう。 おまけに温泉付き高級ホテルまでを備えているというから驚く。リニューアル開業1年目は50万人の客を集めたというが、立地を考えるとその後、大丈夫なのだろうかw心配ではある。知らんけど。
丹後の特産品が並ぶ物産館

物産館だが、丹後地方の特産品がとにかくたくさん並んでいる。 人気No.1は餡入りまんじゅうの「がちゃまん」。丹後地方では縁起物として愛されているらしい。 丹波の名産の「へしこ」を漬物にした「へしこの浅漬け」も人気商品。こちらは本駅のみ販売されている商品である。 その他、丹後の象徴の七姫をモチーフにした「七姫カレー」、郷土料理の「丹後バラ寿司」、「丹後塩大福」、 自家製ソーセージ、天然岩のり、焼きちくわ、ジャコかまぼこ等々商品多すぎるし、物産館5つもあるし、紹介できませんw
京丹波高原豚を使ったBBQ料理が美味しい
レストランは丹後食材と地中海料理をミックスした「レストランGracia」、熟成肉料理の「山と海with日本海牧場」、 京丹波高原豚を使った料理が自慢の「トン’sキッチン」の3がある(らしい)。 施設がデカすぎてよくわからないのだ(笑)。3つとも評判は良いらしいが、西日本豚枝肉コンクール農水大臣賞を3度受賞した京丹波高原豚に私は惹かれる。その「トン’sキッチン」のお勧めメニューは「京丹波高原豚のバーベキューセット」だ。

一人前から注文可能で、料金は高級豚を使っている割には格安の1680円。 これはいいと思う。
夜間営業そんなに長くで大丈夫?
道の駅「丹波王国 食のみやこ」の営業時間は朝9時から、そしてなんと22時まで(ただし物産館は18時まで)。立地を考えると、夜の営業時間の長さに驚く。何せ、一軒たりとも民家を見つけることが困難な場所なのだ。



私みたいに、車中泊へいきな人ならそのまま泊っちゃってもいいのだが、どうやらそんな人はあんまりいない(駐車場を見ればわかる)。たぶん多くの人は、こんな辺鄙な(失礼!)場所から家に帰るに相当の時間がかかるはずで、夜の営業時間まで居座る人ってすごく少ないと思う。知らんけど。


トイレ、ちょい休憩目的での利用は?
ここは、駐車場からいちばん近いトイレ。他はわかりません(笑)







駐車場は、ど〜んだけ〜!
広いってもんじゃありません。また、広けりゃいいっちゅうもんでもないような気も(笑)
なぜって、車をとめる場所によっては、トイレまでの距離がwww



