道の駅「マキノ追坂峠」からメタセコイア並木へ!(トイレ△仮眠△休憩○景観◎食事○設備△立地○)

追坂峠は北陸自動車道の木之本インターから16km走った標高163mの所にあります。途中、琵琶湖からの高低差がまだ80m程度のところで遮るものがなくなり、わずかの間ではありますが奥琵琶湖を見下ろすことができます。

その倍の高さまで登ると道の駅「マキノ追坂峠」があるのですが、この滋賀県高島市の国道161号が超える追坂峠の高台にある道の駅の展望デッキにはぜひ上がりましょう。

ここからは、木々が生い茂る山々、そして山々の間を縫うように走る国道303号線、 さらにその奥に琵琶湖が、道の駅施設2階の展望スペースから見下ろすことができます。

本駅は2021年3月に照明や空調等を新調し、明るい雰囲気にリニューアルしたばかりということですが、2024年10月に私が訪れた時には、新しい建物を建築中でした。 これは道路情報提供施設となるらしく、休憩室と24時間トイレもこの建物の中に入るということです。

建物完成までは貧相なトイレで我慢

建物完成までの予定で現在提供されている24時間トイレは、いかにも仮設仕様。

新建屋完成の暁にはこの弱点が解消されて、いい道の駅になるとのこと。楽しみに待とう。

さて 北陸自動車道の木之本ICから国道8号線→国道303号線を西に16km、 滋賀県北部の旧マキノ町(現高島市マキノ町)に「道の駅 マキノ追坂峠」はある。 インターからは琵琶湖の北岸を沿うような道を走ってきて、駐車場に入る。

駐車場は、施設建物の規模からすれば十分広いのではないだろうか。実際私も、どこにとめようか迷う間も無くあっという間に駐車したし。

米粉パンが楽しめる

道の駅「マキノ追坂峠」は、現在のところ物産館とレストランから成るシンプルな道の駅だ。ただ物産館内には農作物直売の他に、ベーカリー、ハンバーガー&焼き芋販売コーナーがあって、これらが道の駅の大きな売りになっている。

まずベーカリーについてだが、このベーカリーで作るパンは、実はお米で作る米粉パンである。 道の駅「マキノ追坂峠」はまだ米粉パンというものが世間に広まっていなかった20年前、2004年から米粉パンの製造と販売をおこなってきた。 「私の知る限り」という条件が付くが、米粉パン発祥の道の駅といって過言ではないだろう。

米粉で作った「ロールパン」「レーズンロールパン」「バケット」「しっとり食パン」など、米粉パンの定番を味わってみてほしい。

農作物直売コーナーではおよそ30種類の地産の野菜・果物を販売。 真っ先に目に入ったのは柿だ。

下記で「果物の舌」になってしまったので、果物ばかりに目が行ってしまったが、トマト、キャベツ、ナス、キノコ、芋など一般的な野菜・果物もしっかり販売されている。

販売されている物産のアイテムはとても充実していた。

1,000円あれば琵琶湖を見下ろしながら満腹に

本駅の「食」の施設は「レストラン 追坂峠」がある。

「絶景レストラン」を標榜しており(展望デッキから見るのと同じ景色だが)、美味しい料理をいただきながらの絶景は、きっと期待以上だと思う。知らんけど。

メニューに地域性はあまり感じない。 しかし、鰻丼以外は700円〜1,500円までの低予算で食事を楽しむことができる。「絶景」というおまけ付きなので相当リーズナブルだ。また、レストランの入り口付近にはハンバーガー&焼き芋を販売する出店がある。 特に「峠のオリジナルハンバーガー」と名付けられたハンバーガーは、なんと近江牛肉を使った本格的なもの。あまり時間がなければこれをテイクアウトして、あるいはベーカリーで米粉パンを買って、それから自販機で飲料を買って、車中でいただくというのがいいかもしれない。

ではお目当ての「メタセコイア並木」へ

メタセコイアは、ヒノキ科メタセコイア属の落葉樹で、樹高は生長すると高さ25-30 m、直径は1.5 mにもなる。今から80年近く前に海外から挿し木と種子を譲り受け、全国各地の公園、並木道、校庭などに植えられた。日本の気候によく合い、生育は早い。最大樹高が約115mにも及ぶといわれるセコイアにその姿が似ていることから、メタ(変形した)セコイアと名づけられている。

滋賀県高島市のメタセコイア並木は、農業公園マキノピックランドを縦貫する県道小荒路牧野沢線にある。約2.4kmにわたって並ぶメタセコイア約500本が、マキノ高原へのアプローチ道として高原らしい景観をつくり出し、日本紅葉の名所100選に選定されている。春の芽吹き・新緑も夏の深緑も、冬の裸樹も雪花も四季折々に美しいが、やはり秋の紅葉は格別だ。そして秋といっても、初秋と晩秋ではずいぶん色も印象も異なる。