宗谷岬の西隣、利尻山と礼文の島影を望むノシャップ岬へ。道の駅「わっかない」から(トイレ◎仮眠✖️休憩△景観△食事○設備○立地○)

ノシャップ岬は稚内の最西端にあって、宗谷海峡に突き出す岬で、ここからは利尻山と礼文の島影を望むことができる。

「ノシャップ」とはアイヌ語で「岬が顎のように突き出たところ」「波の砕ける場所」の二つの意味があるそうだ。

夕日の美しい景勝地としても知られ、条件がそろえば海全体がオレンジ色に染まり、利尻山のシルエットが浮かび上がる絶景となる。

北海道の最北端にある宗谷岬は有名だが、ノシャップ岬は、惜しくも宗谷岬よりやや下に位置している岬ということで、あまり知られていないようだ。宗谷岬からは車で1時間もかからないので寄ってみた。

道内一の高さを誇る紅白の稚内灯台、ノシャップ寒流水族館、青少年科学館、土産店などがある。

稚内市立ノシャップ寒流水族館と稚内灯台

ノシャップ寒流水族館の見どころは、1周45m、水量90tの大きな回遊水槽だ。幻の魚と言われるイトウをはじめ、北方の魚が数多く泳いでいる。小さなクリオネやとぼけた顔のフウセンウオ、そしてゴマアザラシはとびきり可愛い。

ゴマフアザラシのエサやり体験(有料)では、ジャンプしながらエサを奪い合うアザラシを間近で楽しめる。

高さ42.7メートルの北海道一高い灯台が、水族館の間近に聳えている。

紅白のストライプが特徴の「稚内灯台」は、「日本でも、島根県日御岬(ひの みさき)灯台に次いで2番目に高いところにある灯台だそうだ。

人慣れしたウミネコ。何を考えているのだろう(笑)。

道の駅「わっかない」

道の駅「わっかない」は、国道40号の終点にある日本最北端の道の駅だ。

道の駅周辺には、これまた日本最北の駅舎「JR稚内駅」や北海道遺産に認定されている「稚内港北防波堤ドーム」、稚内と樺太大泊(現サハリン州コルサコフ)間を運航していた連絡航路記念碑の「稚泊航路記念碑」などがある。

駐車場、トイレ、休憩環境は?

駐車場はとにかく広い。道の駅の規模が大きいだけではなく、鉄道やバス、さまざまな交通の拠点となっているためだろう。

トイレはとても綺麗で、清掃もバッチリ行き届いていた。

空港のロビーのような空間は、休憩環境としては好みが分かれるだろう。
映画館もあったりするが、私などはこうした現代的都市的商業的空間は落ち着けない。苦手だ(笑)。

ワッカナイセレクト(カフェ)

カフェだが、食事も宗谷黒牛を使った「ハヤシライス」と「宗谷黒牛ハンバーグサンド」が楽しめる。レモネード(アイス・ホット)が女性に人気とのこと。

ワッカナイセレクト(ショップ)

稚内の特産品はもちろん、宗谷管内・道内の農産品や水産品等、厳選されたアイテムがセレクトされている。

地域交流センター(まちなか情報コーナー)

稚内の観光情報はもちろんのこと、イベント情報や交通情報・緊急災害情報などを情報端末や観光案内人により情報発信している。

地域交流センター(キッズルーム)

電車が間近に見えるキッズルーム。ボールプールやロッククライミングなどを配置し、普段、家ではできない遊びを楽しむことができる。