「十勝」の魅力がギュ〜ッと詰まった日本一の牧場「ナイタイ高原」へ。モー最高の道の駅「かみしほろ」から(トイレ◎仮眠○休憩○景観○食事○設備◎立地○) 

東京ドーム358個分と言われても、ようわからん。
「ナイタイ高原牧場」は、総面積約1,700haもある日本一広い公共牧場で、牛の放牧を見ることができる。ときどき野生の鹿も遊びにくる、自然いっぱいの高原牧場だ。

ナイタイ高原牧場は国営事業によって昭和47年に完成、現在は指定管理者制度によりJA上士幌町が管理・運営している。乳牛の6ヵ月以上の低月齢牛を飼い主より預かって育成し、授精させ妊娠牛として分娩間近くなってから飼い主に戻すという、育成牛預託専門の牧場だ。

夏場は広大な草地で放牧し、冬は7棟ある畜舎で飼育している。

ということで、約250頭ずつに分けられた11群ほどの牛の群れがのんびりと草地を歩く姿が見られた。

ナイタイ高原牧場の画像
ナイタイ高原牧場の画像

それにしても、広い。まさに地平線まで続く緑の芝のじゅうたんときれいな空気は、別世界だ。

頂上付近には2019年新規オープンの「ナイタイテラス」があり、雄大な牧場の景色を展望テラスからも楽しめた。ただし、市街地から牧場入口ゲートまで約10kmあるのだが、そこからレストハウスまでは約6kmもある。とにかく、そこらのテーマパークのスケールではない。

ちなみに、近くを流れる「ナイタイ川」はアイヌ語で“ナイ・エタィエ・ペッ”と言い、「奥の深い沢」という意味だそうな。

ナイタイ高原牧場の四季

ナイタイ高原牧場の四季の画像

牧場は、寒冷地の高原にあるので、冬の間6ヵ月以上雪に覆われている。

それゆえ6月の新緑は目映いばかり。また、9月の紅葉が山の上から始まると、放牧の終わりが近づくことを告げる。

高原の名物がもうひとつある。霧である。北海道を旅していると突然道路に飛び出してくる蝦夷鹿や猿などに驚かされ、スピードの出し過ぎは厳禁だが、突然の霧にも驚かされる。

ここは霧の名所でもあるという。

また、循環道路を行くと、春はタンポポの花から始まり、6月から8月にかけては中腹から上の道路沿い一面に咲き乱れるエゾフウロ草の薄紫の花を見ることができる。

ナイタイテラス

ナイタイテラスの画像

ナイタイテラスの隣にある展望台は牧場の最上部、標高約800mの高さ。

牧場全体や十勝平野、遠くは阿寒の山並みが一望でき、牧場の緑のじゅうたんと、十勝平野に広がる畑のパッチワークの絶景が楽しめる。

ナイタイテラスの大きな窓からも、十勝平野が一望のもとに見渡せるs。

上士幌町にある道の駅「かみしほろ」

北海道の南東部に位置し、朝ドラ「なつぞら」などの舞台として知られた「十勝地方」。
十勝地方だけで東京都の約5倍の広さがあるのだが、十勝平野の北端にあるのが上士幌(かみしほろ)町。面積の70%以上を森林が占め、農業や酪農が盛んな自然豊かな町である。
2020年6月にオープンした比較的新しい道の駅「かみしほろ」は、ガラス張りの広々とした空間の中に木の温もりのバランスがとれた建築デザインだ。

じゃらんの道の駅ランキングで総合満足度1位になったこともあるらしい。

駐車場、トイレ、休憩環境は?

駐車場は、高原牧場ほどではないが(笑)、こちらも相当広い。

トイレは新しいわ、シュッとしているわ、綺麗に清掃していただいているわで、本当に言う事ないし、ありがたい。

休憩環境としては、この日は天候が良くなかったので館内での時間が長かったが、館内の休憩環境はとても充実したものだった。

レストラン&パン

施設内には、地元の食材を使用したレストランやパン屋などが併設されている。

とてもクオリティが高い。

物産販売も充実

非常におしゃれな道の駅だが、中身は地元の農家で獲れた新鮮なとうもろこしやじゃがいも、十勝地方で生産されたチーズなど、十勝の魅力的な食べ物がギュッと集まっていて、とても素晴らしい施設となっている。