いくら道の駅「とうじょう」から近かろうが安かろう悪かろうはダメだ<20th.R=84(36)@東条湖CC>

東条湖を中心とした観光別荘地の中に造られた丘陵コース

近くには家族で楽しめる「おもちゃ王国」があります。

食事がついて5,000円という安さに惹かれてエントリーしてしまいましたが、失敗でした。

ここは、安かろう悪かろうの典型的なコース。

2度と来ないと思います。

安かろう悪かろうの典型

コースだけの評価なら、安い値段に見合っていると言えるかもしれない。
距離は短めながらフェアウエイに勾配があって、多彩なショットが求められる。杉や松、マウンドでセパレートされ、谷越え、打ち上げ、打ち下ろしなどの変化もあったし曲がったホールも多く、考えたティーショットも要求された。

しかし、メンテナンスはひどい。雨あがりのバンカーはもうほとんど池だし、結局一日中水が引くことはなかった。パッティングでも、ボールがこれほど飛び跳ねるグリーンは未だかつて初めてだったかもしれない。
ただ、コースは価格に見合ったものであり、これ以上を望むなら、他のコースに行けば良い。
今日の収穫は、あまりにも安い価格設定は、やはり「安物の人間」を呼ぶのだという法則がわかったことである。

コース云々以前に、最低の安物人間と一緒に回る18ホールはもはや拷問、耐え難い苦痛の6時間なのである。

喫煙率どうよ!

まず、今日一緒にプレーした私以外の3人が、みなヘビースモーカーだった件。
スタートの時点で、カートの上でうまそうにカートタバコをふかしてくっちゃべっている3人と一緒に回るのかと思うと、いきなり憂鬱な気分に。
もちろん愛煙家と同伴になることもあるが、いても4人に1人か2人。
昭和の時代じゃあるまいし、平成の30年を通り越して、いまや令和の真っ只中。嫌煙当たり前の中なのに、4人のうちタバコを吸わないのが私だけだったことにびっくりくりくりクリックリ。
まあ、私も歳をとった。タバコの煙ぐらいなら我慢もしよう(笑)。
ところがこの3人のうち一人が、絶対に我慢できない、ゴルファー失格の人間だったのである。この人間のせいで、せっかくゴルフを楽しめるはずの1日が、危うく台無しになるところだった。

自称高額納税者だが「安物」

その「安物の人間」は74歳。
ゴルファー失格なのは、毎ホールのように、パットを「お先!」と言って外しておいて、勝手にボールを拾い上げ、決まって足さなければならないプラス1打を申告しないことだった。その上に、一日中、己の金満を自慢するだけの「安物の人間」だったのである。
キャデラックを乗り回し、軽井沢に別荘があり、普段はそこで生活しているのだが寒冷地仕様のランドローバーとジープを気分次第で乗り換えているという。
誰も聞きもしていないのに、勝手に喋り続けるのだから止めようがない。高額納税者で、今日は軽井沢から自宅がある兵庫県に帰って、確定申告・高額納税をしてやるのだという。一流の税理士を4人つけているのだとも。

はあ?そんな金持ちが、なぜ?
食事付きで5,000円という最安値バーゲンコースをサイトで血眼になって探し、いそいそと来てるのか?
一流の税理士を4人も雇って、さぞや高額納税をしておられるような方なら、このコースの5、6倍いや、10倍ほどお金のかかる名門コースから引っ張りだこなのでは?
それが、たった数百円のゴルフ場利用税にも不満をぶちまけるって、同じ人間?
私は副流煙を嫌というほどすわされるだけでも嫌な気分だったし、コースも酷いわ、カート上ではこの人間の自慢話が耳に入ってくるわで、前半はダボを連発。

最近では最悪の20パットのハーフ45で折り返した。


昼食でもその「安物の人間」の自慢話は止まらない。

ペチャペチャという大きな音を立てて食い散らかす、まさにお里が知れる食事マナーを曝け出しながら、他にも乗り換えてきた高級車の話や、高額納税についてとめどなく喋りまくるのだ。
そのくせ、たった5,000円という今日の料金の中に含まれる数百円のゴルフ場利用税について、そんなものを取るのはおかしいとぶちまけ始めた。
黙っていた私も、流石にキレた。

キレたといっても、こんな「安物の人間」に意見して、逆ギレされて揉めるというような野暮なことはしない。

後半、徹底的に逆襲してやろうと(笑)

食事を早めに切り上げ、副流煙が漂ってこないテラスに出て、作戦を練った。

無言の逆襲

後半の9ホール、私はそいつから何を喋りかけられても完全無視、無言を貫いた。
目を合わすことすらせず、もちろん相槌も打たない。
ひたすら何も喋らず、ど真剣に、全力でプレーした。
そして、その「安物の人間」が例のパット1打誤魔化しを後半にも始めた最初のホールで、初めて口を開く。
「1打足してくださいね」
彼の耳元に顔を近づけ、低く囁くような声で。
さすが「安物の人間」、明らかにムカついて頭に血が上ったのだろう次のホール、ティーショットを大きく左に曲げ、谷に落ちたボールをフェアウエイに戻すまでなんと5回も木にぶつけて、結局そのホールをギブアップした。

その直後、私はトドメの二言目を彼に突き刺す。
「一流税理士を4人もつけるほど周到な戦略家なのに、ゴルフはグリーンに向いて打つだけの直線的な攻め方なんですね」と。

このたった二言だけを囁いただけ、そして、後半にレベルの違いを普通に見せつけただけ。
そこからの彼はもう頭に血が上り、スコアはガタガタ、そして自慢を撒き散らす元気もなくなっていた。

ざま〜みろ。
結局私の後半ハーフは、16パットでスコア39。
「安物の人間」にスイッチを入れてもらったおかげで、1日を全く無駄にせずには済んだ。