人間はなんで働くの?-13 人を助けたい、心に希望の光を灯したい

Lite WorkをAIに聞けば、何かに光(light)を持たせる力を持つ仕事、またはその仕事に従事する人という答えが返ってくるが、私は少し具体的に、「弱っている人や絶望している人の心に光を灯す目的、あるいは社会の一隅を照らすという目的を持って取り組む仕事」と定義しています。 ネットで「ライトワーカー」検索すれば、「光の仕事をする人」という直訳の答えも存在します。 光の仕事って何さ?照明屋か?との […]

人間はなんで働くの?-12 人と接するのが好きだから?

前略 黒田裕子さん。あなたはすごい人でした。 私もその一人ですが、どれだけ多くの被災者が、あなたに助けられたことでしょうか。 あれから今年で30年が経ちました。あなたに学び、あなたの遺志を継いだ人たちは、今日も頑張っていますよ。 2024年のお正月には、能登で大震災が起こってしまいました。その時、あなたの「教え子」たちがたくさん能登に入って、黒田さんから教わった大切な観点から、被災者の皆さんの支援 […]

人間はなんで働くの?-11   子どものためならエンヤコラ

美輪明宏さんが「ヨイトマケの唄」をつくったのは、高速道路が地方に造られ始めた1966年のことです。ヨシオの家は貧しかったし、国民の多くがまだまだ貧しさから脱したわけではなかったですが、日本経済は敗戦からにわかに復興、「高度成長」の只中にありました。 その時代からおよそ60年。 今の日本は、「相対的貧困率」が米国や韓国にも抜かれ、先進国で最悪の数値となっています。 相対的貧困率とは、等価可処分所得の […]

人間はなんで働くの?-10   父ちゃんのためならエンヤコラ

「ヨイトマケの唄」をご存じでしょうか。 この楽曲の作者・美輪明宏さんには、小学生時代の忘れられない記憶があったそうです。美輪さんは長崎県に生まれ、長崎市本石灰町の家から小学校に通うようになりました。 当時の名前は丸山臣吾だったので、以下、敬称略で「ゴロウ」と表記させていただきます。小学生低学年の頃、当時まだ「父兄会」という言い方でしたが、そこに着飾った服を着ている母親たちの中に一人、野良着にモンペ […]

人間はなんで働くの?-9  「メンツ」→「権力欲」の無限ループ

ロシアと同盟関係にあるベラルーシの大統領選挙で、中央選挙管理委員会は、現職のルカシェンコ大統領が得票率およそ87%で当選が決まったと発表しました。反対勢力を弾圧してきた強権的な統治が、なんと7期続くことになります。 しかし、いよいよ彼の末路は悲惨なことになることも確実になったと言えます。 なぜそう言えるのか。政治に起こることは企業にも起こると言われますが、政治の歴史が証明している権力者の末路はただ […]

人間はなんで働くの?-8  人に負けたくないからな、メンツってもんがあるだろ?

1億人近い党員がいる中国共産党。「ヒラ党員」から総書記までのピラミッド組織ですが、党員たちはそこをどんな風に上っていくのでしょうか。 中国共産党の出世の仕組みは、日本の会社の出世レースとよく似ています。違うのは規模だけ。どちらもリーダーは密室で決まり、部下は実績を上司にアピール。昇進には権力者とのコネがものを言い、時に派閥争いや権力闘争が繰り広げられるという点は全く同じです。 なぜ中国共産党の話を […]

人間はなんで働くの?-7  お金が大好きなのよ、のう越後屋

このセリフの後には、「お主も悪ようのう、ゲヘヘヘ」と続くわけですが、ハッキリ言って、お金が度を超えて大好きな人には「ワル」が多いですね。 中小零細企業の「お金目的」による消費者への裏切り行為は、これはもう無数に近いです。 私が直接被害を被ったケースで忘れられないのは、交雑種の牛肉約100キロを「和牛」と虚偽表示して「焼肉六甲」元町店などの焼き肉店に卸したとして、食肉卸会社「神戸サカヱ屋」(現・神戸 […]

人間はなんで働くの?-6  お金がなにより大好きなもんで、へっへっへっ

この人は巨大企業グループの総帥だが、企業経営者、とりわけ中小企業のオーナー社長に多く見られるこの目的意識は、彼らに「金が大好き、手段選ばず富にまっしぐらと」いった表現がピッタリな人物が多いため、私はこれを「Wealth Work=ウェルス(富)ワーク」と呼んでいます。 このWealth Workという働き方、というか仕事の目的には、一つ、際立った特徴があります。それは、その人自身がこの目的で突っ走 […]

人間はなんで働くの?-5 洗脳されたら24時間戦っちゃうのよ

前回の記事では、LIke workという、自分の好きなことを仕事にできるケースを紹介し、それをいいことに無茶苦茶な経営をする人たちの実例を挙げました。 ただ、好きなことを仕事にしたいと多くの学生たちが考えていることなのに、それがうまくいかないのには社会に送り出す教育機関の問題も指摘する必要があります。 例えば専門学校は、高校生に人気があるジャンルな、就職先のあるなしに関係なくコースを新設して、何も […]

人間はなんで働くの?-4 好きなことを続けたいから

好きなことを仕事にしている人、私はこれを「Like Worker(ライクワーカー)」と呼んで、彼らがしている仕事を「Like Work(ライクワーク)」と定義しています。 この目的意識で働いている人の印象を一言で申し上げると、「笑顔」ですかね。 私の手元の2,000人のサンプルの、2割に当たるおよそ400人がLike Workerです。私自身は、本当は「ギター」でLike Workerになりたかっ […]

人間はなんで働くの?-3 メシを食うために働くんや 

私の元にある2,000のサンプルの中で、「貧困」「困窮」の中にあって、メシを食うのが大変という状況にあった経験がある人はおよそ600人もいます。程度の差はあるでしょうし、過去の体験を含めた数字ではありますすが、なんとサンプル全体の3割を占めています。私も学生時代は貧困の中にありました。本当のピンチの時に助けてくださったのが、写真の井上さんでした。 世界比較に使われる「相対的貧困率は、日本の場合およ […]

人間はなんで働くの?-2  幸せになるために働く、そうに決まっている

人は、誰もが、それぞれの幸せ観によって幸せのゴールを描き、そのために働くのです。このことがわかったのですが、残念ながら、私は「幸せ」というものを定義する力量、能力、知見を持ち合わせておりません。 受け売りの知識で言えば、幸せのメカニズムとしては、脳内でドーパミン、セロトニン、オキシトシンなどの幸福物質が十分に分泌されている状態が幸せであると言われていること。 そして、幸せになる方法としては、「良好 […]

人間はなんで働くの?-1 「仕事」をする「目的」は何か

いきなりですが、仕事をなさっている方に質問です。 「あなたは、いったい何を目的として働いているのですか?」 あるいは現役を退いた方など現在は仕事しておられない方には「あなたは、いったい何を目的として働いてきましたか?」という問いにはなりますが。 この質問に「正答」はありません。 ただ、あなたの中には必ず「答え」があるはずで、おそらく下記の14分類の中の一つ、もしくは幾つかに、きっと当てはまっている […]

世界遺産「熊野川」中流を堪能できる道の駅「瀞峡街道熊野川」(トイレ○仮眠○休憩◎景観◎食事◎設備○立地○)

熊野川は、その源を山上ヶ岳(標高1,719m)に発し、上流で大小の支川を合わせながら十津川渓谷を南に下っていきます。 中流域では、大台ヶ原を水源とする左支川「北山川」と合流します(下は合流地点)。 そして、新熊野大橋及び熊野大橋(河口から2.3㎞付近)に至り、熊野灘に注ぎます。 熊野川は、流域面積2,360平方キロ、幹川流路延長183㎞、和歌山県、三重県、奈良県の三県にまたがる半島最大の一級河川で […]

「石田三成」が生まれ育ち、関ヶ原からも帰ってきた故郷・湖北、道の駅「近江母の郷」にて(トイレ○仮眠○休憩○景観◎食事○設備○立地○)

石田三成は、1560年(永禄3年)坂田郡石田村(現・長浜市石田町)に生まれ、関ヶ原の戦い西軍大将として敗れたあと処刑された1600年(慶長5年)10月1日までを生きた戦国武将です。 三成は、豊臣秀吉のもとで戦乱を治め、世の中の平和を実現しようと太閤検地など多くの政策に携わり、制度を整えていった時代の立役者でした。 そして、最後まで豊臣家に忠義を尽くし、秀吉の死後、天下を狙った徳川家康と対立。天下分 […]

道の駅「御杖」の「姫石の湯」で雪を待ち、「談山神社」「十三重の塔」へ(トイレ○仮眠◎休憩○景観○食事○設備○立地○)

列島に「今季一番の寒波」が襲来した2025年1月9日~10日。西日本では1月としては過去トップ3に入るくらいの強いレベルの寒気でまとまった雪が予想されると言うことで、9日の午後、談山神社の雪景色を見に出かけました。 9日の夕刻、最寄りの道の駅「御杖」にある温泉「姫石の湯」に浸かって一泊。翌10日の朝を待ちました。降雪があっても昼前になると雪が溶けてきてしまうことが多いというので、チャンスは午前中。 […]

道の駅「宇陀路大宇陀」から「宇陀松山」散策のち「室生寺」「龍穴神社」へ(トイレ○仮眠△休憩○景観○食事○設備△立地○)

現在の宇陀松山は、近世(江戸時代)初頭に宇陀松山城と宇陀川との間の地域が整備された時の町割をもとに、当時の様子をよく残しています。 町には宇陀紙や吉野葛といった周辺地域の特産物が集まり、地域経済の中心として栄えました。宇陀松山には町屋が数多く建てられましたが、それらによる街並みは、宇陀松山城の城下町として栄えた様子を今に伝えています。 この町は、道の駅「宇陀路大宇陀」からほんの100mほど東。その […]

「三稜墓古墳群」から「弥勒磨崖仏」を見たくて「大野寺」へ。紛糾中の道の駅「針テラス」から(トイレ△仮眠✖️休憩○景観△食事○設備○立地○)

三稜墓古墳群は、奈良盆地東にある大和高原の都祁盆地に造られた、前方後円墳1基(東)・円墳2基(西・南)の計3基で構成されている古墳群です。 築造の時期は、発掘調査等により、西古墳は5世紀前半~中葉、東古墳は5世紀後半、南古墳は6世紀頃と推定され、被葬者は都祁盆地の首長と推測されています。 このうち、東古墳と西古墳は、古墳時代中期の大和高原において最大クラスの古墳である事から、県史跡に指定の上で史跡 […]

「金勝寺」の秋冬を楽しむついでに、道の駅「こんぜの里りっとう」へ(トイレ○仮眠○休憩◎景観◎食事○設備△立地○)

「金勝(こんぜ)アルプス」は、アルプスといっても標高は一桁違って、標高605mの竜王山と鶏冠山491mが連なった山々のことで、稜線には奇岩が多く、眺望も抜群に良いことから「登山」というよりハイキングコースとして人気があります。 道の駅「こんぜの里りっとう」に車を置いて、ハイキングコースで金勝寺に行くこともできる。 その竜王山中に金勝寺(こんしょうじ)というお寺があるからでしょう、地元ではこの連山を […]

道の駅「草津」にて。「立命館」の大学拡大主義の時代錯誤に物申す(トイレ◎仮眠○休憩◎景観○食事◎設備◎立地○)

受験シーズンということで、少子化と大学の在り方について思うところを書きました。最初に結論を申し上げておくと、国力低下と少子化の中、大学は「質的向上」こそ必要であり、立命館大学に代表される時代錯誤の「量的拡大主義」は補助金(税金)の無駄遣いであるとの問題提起です。 立命館大学の2023年度一般選抜の受験者数は88,849名、合格者数は33,404名、競争率は2.7倍でした。2024年度の一般選抜の志 […]