
2010年シーズン以来15年ぶりにスキー再開を決めたが、以前とは違う楽しみ方として、毎日温泉を楽しみながらの長期滞在ができる場所を探している。
求めているものは4つ。一つ目は、ゲレンデ意外にオフピステでの山スキーができること。
2つ目はゲレンデのそばに安い宿があって長く滞在できること。
そして3つ目が、露天の天然温泉が近いこと。
最後に4つ目、空いていること。インバウンドなどで人気沸騰のスキー場は、すべて対象外となる。
そんな条件のすべてを、かなりのレベルで満たすところを見つけてしまった。
「さかえ倶楽部スキー場」と、宿泊施設と温泉は、スキー場から途中道の駅「信越さかえ」を経由して車で15分南に走った場所にある「学問の湯 北野天満宮温泉」だ。
ゲレンデのそばにあるわけではないが、調べたところ両者を結ぶ道は豪雪地帯にあっては比較的安全。宿も温泉も、かなり安い。
問い合わせさせていただいた時の対応も抜群に良かった。私的にはこうしたところを重視するので、今のところの最有力候補とさせていただいた。
リピーター少数に激烈に支持される穴場的スキー場
まず、スキー場の方から。野沢温泉よりさらに奥地で、関越道塩沢石打ICから峠を越えて車で50分かかる。秘境に近い立地だ、だから空いている。

「極力非圧雪」を打ち出しており、豪雪地帯のパウダースノーを満喫できるというのが特徴の一つだ。


景色は申し分ない。新潟県の越後三山まで綺麗に見渡せる。
リフトの数はペアリフトが3本と少ないが、安全を考慮してコースの非圧雪・圧雪がコントロールされているといい、シニアもしくは「はよシニヤ」スキーヤーには歓迎すべきコンセプトだ。

圧雪されたコースでも、端っこに残ったパウダー通称「端パウ」もたくさん残っているらしく、これもまた魅力的である。


混雑を避けてマイペースでとことんスキーを楽しみたい私にピッタリではないかと思う。
シーズン通して滑り放題の「年間シーズン券」はシニア割引があって25,000円。25日間滞在すれば1日あたりたった1,000円だ。
「学問の湯」とは、私にピッタリじゃないか?
このスキー場から車で南に15分ほど。
「学問の湯 北野天満宮温泉」は、学問の神様・菅原道真公が祀られている北野天満宮のお膝元で、清流北野川のほとりに静かにたたずむ。
天満宮は施設から橋を渡ればすぐに行けるらしく、冬は相当に雪深いが、散歩がてらにお参りできるのも魅力だ。




一人利用、連泊の宿泊料はスキーシーズンの宿泊料とは思えない金額(宿に迷惑かけたくないので内緒)で、施設内の温泉にも入り放題だ。





実際に利用してみないとなんとも言えないが、問い合わせに丁寧にご対応いただいたその印象からは、いい予感しかしない(笑)。
火曜、水曜が宿泊営業をしていないので、水曜から月曜までの5泊1セットで年に4回通えば、スキーも前後2日の利用を加えて7✖️4=28日も滑ることができる。
新潟と長野の県境の道の駅「信越さかえ」
道の駅「信越さかえ」は、上記のスキー場と温泉付き宿泊施設のちょうど中間にある。
行き方としては、上信越自動車道の豊田飯山ICから国道117号線を北東に37km、長野県北東端の栄村を目指して走る。
栄村は東西に約10km、南北に約20kmの幅があるが、道の駅があるのは、新潟県境から400mほどしかないの栄村の中でも北東端。まさに県境の道の駅だ。
栄村は、秘境として有名な秋山郷がある村としても有名だ。
四国の祖谷地方と同じく平家の落人伝説が残る集落で、 昭和初期まで周辺集落との交流が断たれていて、現在も集落独特の文化が残っているという。
道の駅から秋山郷までは中間に高い山があるため、一旦、新潟県側に入って迂回しなければならないが、 日本の原風景が残る秘境である。

冬の滞在場所を最終決定する前に、大好きな祖谷に勝るとも劣らないこのような秋の紅葉を、必ずや見に来たいと思う。
トマトジュースが抜群に美味しい!
道の駅「信越さかえ」には、物産館、農作物直売所、レストラン、そして出店がある。
駐車場は、施設前を選べば便利だし、離れたところはとても仮眠がとりやすそう。ただし、寒さは要注意だ。

トイレの場所は分かりやすく、清掃で清潔が保たれていて、ありがたく使用させていただいた。




施設に沿って、たくさんのベンチが置かれていて、休憩はとりやすい。施設の裏には千曲川が流れ、川の色が雪色に映えて、その景色はなかなかのものだ。



道の駅の物産館には、栄村の特産品や周辺市町村の特産品がしっかり集まっている。


売り上げ上位ナンバーワンは「トマトジュース」。
これは栄村産の完熟トマトを使用したもの。 トマトは完熟すると甘みが増すが、まさにこのトマトジュースの完熟の甘味は別格。めちゃくちゃ美味い!



トマト関連商品はいろいろある。




農産物直売所は、流石「信越」だ。とても充実している。












オヤマボクチを使った「ここにしかないそば」
飲食施設は、建物内にあるレストランと屋外にある出店。
レストランではそばの繋ぎにオヤマボクチ(山ごぼうの葉)を使った「手打ちざるそば」が人気だ。 オヤマボクチを使ったそばは長野県北部でしか作られていないご当地そばだそうで、 植物の葉を使っていることで繊維質が増し、歯ごたえやコシが増すらしい。


屋外の出店では栄村の山菜をトッピングしたそば、うどんがメインだ。