道南、渡島半島。そのシンボル的存在「北海道駒ヶ岳」へ。道の駅「つどーる・プラザ・さわら」から(トイレ○仮眠△休憩○景観○食事◎設備◎立地○)

北海道駒ヶ岳は、北海道森町、鹿部町、七飯町にまたがる標高1,131 mの活火山で、渡島(おしま)半島のシンボル的存在と言えるほど存在感がある。

展望台から

もちろんその山容もそうだが、やはり寛永の大噴火のトラウマ、そして決して油断のならない活火山の脅威は非常に大きなものなのである。

火口もくっきり

もともとの駒ケ岳は現在のような形ではなく、富士山のような円錐の形をなし、高さ1,700メートル級の成層火山だった。

しかし5万年~3万年前の大噴火により山頂部分が崩れ落ち、火口原を取り巻く外輪山としての主峰・剣が峰(1,131メートル)、砂原岳(1,113メートル)、隅田盛(892メートル)、稜線の駒の背(約900メートル)、馬の背(約850メートル)をつくりあげた。

さらに幾度もの噴火を経た後、噴火湾に広く大きな被害を出した1640年の大噴火が起こる。

未曾有の大惨事となったこの寛永の大噴火以降、駒ケ岳は現在までの385年間、大小十数回の噴火をくりかえし、複数の急峻な頂となだらかな裾野を合わせ持つ現在の姿になった。

登る時間は短くて済む北海道駒ヶ岳

現在も活火山である駒ヶ岳だが、例年6月〜10月の期間は開放時間 9:00〜15:00で登山を楽しむことができる。駒ヶ岳の登山道は、現在、森町赤井川からのルートのみだがそこだけ開放されていて、「馬ノ背」と呼ばれる標高約900m付近までは登ることができ、車で6合目駐車場まで行って、馬ノ背までの約2kmの区間を登るのが一般的である。

この登山道、火山礫で大変滑りやすいことに十分に注意すれば、登り約1時間の一本道が続く道であり、初心者とっても比較的ハードルが低い。

カラマツ林広がる登山道から、常に前方には鋭い山頂部分の剣ヶ峰、後方には大沼湖・小沼湖を振り返りながら登っていく。

8合目付近まで登ると眼下に大沼や小沼の景色を見下ろすことができ、天気の良い日には、馬ノ背から函館山まで見渡せる。

風が強いし怖いし寒い
帰ります

だんだん大きく見えてくる山頂は、ゴジラの質感。

風もゴウゴウと、どんどん強くなる。まだ10月、山用ウエアをしっかり着込んでいても寒い。
そして過去にこんな異様な頂上の姿に変わり果てた痕跡をいま目の当たりにしているわけで、やはり再噴火の怖さをひしひしと感じる。

道の駅つど~る・プラザ・さわら

道の駅「つど~る・プラザ・さわら」は、北海道駒ヶ岳の北側の麓、噴火湾との間にある。
この駅が頂上には最も近いが、10キロほど西にある道の駅「YOU・遊・もり」、そして15キロほど南東にある道の駅「しかべ間歇泉公園」の3つの道の駅から駒ヶ岳頂上までの距離は大差なくても、それぞれから見る駒ヶ岳の姿は全然違う。この3つの駅はいずれも国道278号線沿いで移動は簡単。さらには山の南側の大沼、小沼に回ればまた異なる山の姿が見えるので、比べ見るのも面白い。

道の駅「つど~る・プラザ・さわら」では訪れる人々に砂原(さわら)の地場産業の紹介や、海・山の幸など豊富な食材を利用した調理法などをレクチャーしてくれるらしい。ピンと来ないが(笑)。

駐車場はそんなに広くない。

トイレはかなり年季ものだ。

休憩がてらまず行ってみたいのが、4階の展望ホール。

360度のパノラマが楽しめ、噴火湾の眺望も良く、天気の良い日は室蘭の白鳥大橋も見える。

展望台
展望台

道の駅「つど~る・プラザ・さわら」の展望台は夜間はライトアップされて、道の駅のシンボルタワーとなる。

物産館

物産館では、ブルーベリーワイン、ジャム、ソフトクリーム、シロモモワインの他、地元の素材を生かした水産加工品などが揃っている。

ショップ

やすらぎ・プラザでバーベキュー

やすらぎプラザには、休憩スペースとバーベキュースペースがある。

バーベキュースペースは、無煙ロースター使用料1台300円のみで利用でき、なんと持込み料等は一切無料。自由に食材を持ち込んでバーベキューを楽しむことができる。

4月~11月にはここで売っているブルーベリーソフトをデザートに、ミックスかまぼこをおつまみに、そして1日限定40食森町特産さわらの帆立めしなどを併せて利用すれば完璧だ。

青空市・屋台村では、4~10月の月1回、日曜日に「青空市」が開催されていて鮮魚が販売されているので、たまたまこの日なら海鮮バーベキューを満喫できる。

バーベキューをしなくても、4~10月の毎週日曜には「屋台村」が開催されていて、地元特産の食材、グルメを満喫できる。お土産には真いか塩辛が人気だ。

近くのフラワーロードは全長4kmの植樹帯で、6月~10月にかけて八重桜・マリーゴールド・サルビア・ラベンダーなどが咲き誇って美しい。ちなみに、ラベンダーは自由につみとりが許されている。

レストランも、カフェ・軽食も、営業している。どちらもとてもコンパクト。

カフェ
屋根付き駐車場