新日本海フェリーのさらなる進化は、私の「四葉のクローバーを探す旅」をより強力にサポートしてくれる!

私は淡路島の出身で、昔から海、そして船が、大好きだ。

明石大橋がかかっていなかった子どもの頃から、小さな渡船が結構すれば大きなフェリーで淡路島から明石に渡っていた。

子どもの頃に「たこフェリー」のヘビーユーザーだった私が半世紀後ジジイになったいま、それとは桁違いの大きさと性能、長距離移動が可能な船で私の北海道旅をポートしてくれるのが「新日本海フェリー」だ。

上りも下りも、出航は午前0時前。
すぐに個室で就寝して、朝8時に目を覚ます。

船上の浴場で長風呂をしたり。

船首の部屋や、船尾のデッキで本を読んだりくつろいだりしていると、退屈する時間はない。

午後8時過ぎには目的地に着いてしまう。

32時間かかっていた船旅が20時間に

今回の北海道旅でお世話になったのは、舞鶴〜小樽間を結ぶ「はまなす」というフェリー船。

1万6897総トン、全長224.8m、航海速力30.5ノット(56.5km/h)と長距離フェリーでは国内最大級の大きさと速度を誇っている。

「たった20時間で舞鶴から小樽に着いてしまったよ」

北海道生まれ北海道育ちの水尻くんに会ってそう伝えると、彼はたいへん驚いていた。

「僕は35時間ぐらい船に乗っていた記憶があります」と。

彼のその記憶はほぼ正しくて、じっさい就航当時は小樽〜敦賀・舞鶴を約32時間かけて運行していた。

小樽・舞鶴航路を走る「はまなす」

フェリーの取扱貨物量も、昭和45年当時は20万トンほどだったのが年々拡大。現在は50倍の1000万トンを超えており、小樽港における国内輸送の主要航路と位置付けられているが、これも時代の流れだろう、このたび「ダウンサイジング」「CO2削減」へと大きく舵をきった。

CO2削減に大きく舵をきって

私が帰りの「はまなす」に乗っていた2025年10月9日、全くの偶然だが、三菱重工業下関造船所ではちょうど新たに新日本海フェリーが舞鶴―小樽航路に投入する新造フェリー「はまなす」の進水式が執り行われていた。

船体規模は1万4300総トン、全長は199m、幅は25.5m、航海速力は28.3ノット(約52.4km/h)。

車両積載台数はトラック約150台、乗用車約30台と、船体規模を初めてダウンサイジング。車も排気量が小さいほど燃費がよく、しかもそれを6〜7割程度のエンジン回転数に抑えて運転するのが経済的なように、速度をあえて抑えることでより経済的な運航を実現する。

新生「はまなす」にはさらに次世代の太陽電池である「ペロブスカイト太陽電池」を甲板などに設置して化石燃料による船内発電を抑制する。

やはりCO2の排出削減を進めることが新船投入の主眼のようだ。

「四葉のクローバーを探す」死出の旅の御用達

新船「はまなす」は2026年6月のデビュー予定。

節約旅行を続ける身としては、安価なツーリストクラスでもプライベート空間が確保できる1人部屋の個室寝台が設けられるというのが何より嬉しい。

ちょうど北海道がいい季節に入っていくタイミング、今から楽しみだ。

この新日本海フェリーと、家からすぐの神戸〜大分を結んで美しい瀬戸内海を行くフェリーとは、「四葉のクローバーを探す」死出の旅の御用達、なのである。