
はるばるきたぜ 函館へ
さかまく波を のりこえて
あとは追うなと 云いながらうしろ姿で 泣いてた君を
おもいだすたび 逢いたくて
とてもがまんが できなかったよ
北島三郎はがまんができなかったようだが、私はずっとがまんしてきた、というか、がまんすらすることなくスルーしてきたのが箱館の夜景。
「函館の夜景なんて、そんなミーハーな。ネオンの団体を見て何がおもろいの?」と鼻で笑って興味も足も向けずに、これまで一度も函館山の頂に登ったことがなかったのだ。
今回の旅ではミーハーへの一線を超えてしまったので、ええいままよ!
もうなし崩しである(笑)
とりあえず一度見ておこうかと
日本で夜景の代名詞といえば函館山。
神戸、長崎と並んで日本三大夜景だなんて。
「標高334mの山頂から見える、海に挟まれた街の明かりが瞬く風景は、まるで宝石箱のような美しさ!」
「イカ釣りシーズンの夏から秋にかけてはさらに漁船のライトが漆黒の海に輝きを添えて、さらに幻想的!」
なんて言うじゃない?
まあ、一度は見ておこうかということで。
マジックアワー逃すまじとなりふり構わずミーハーに!
ところが、そんな函館の夜景が最もきれいに見えるのは、日没から30分前後。
9月末は18時ごろだとわかるやいなや。
どうせならこの「トワイライトタイム」とか「マジックアワー」とか呼ばれる、空が完全に暗くなる直前の、限られた貴重な時間を逃すまじという気になって。
そして、この時間にちゃんと見るためには、混雑を避けるために少し早めに函館山に向かい、ロープウエイに乗り込んで、17時ごろから山頂のベストポジションの場所取りをしなくては、と思い立って。
気がつけば。
なんのことはない、ミーハーをどこかばかにしながら、自分自身がミーハーの中のミーハーになっていたのである!
ミーハージジイの函館夜景写真集
まだまだ日が沈まない時間帯から函館の街を歩き、そこから山麓駅の駐車場に車を停めてロープウエイで山頂へ。
そして、頂上で、まだ明るいうちからすっかり日が沈んで暗くなるまで撮り続けた写真。
せっかくなので、解説なしで以下に並べておこう。


































