内藤が守った箕輪城から、はるか離れた彼の故郷「もっくる新城」へ(トイレ○仮眠△休憩△景観△食事◎設備◎立地○)

内藤昌秀は、戦国時代の武田家臣団において「不死身の鬼美濃」こと馬場晴信とともに「武田四天王」と称され、その名を後世に残した。

甲斐武田氏の信濃侵攻から上野経営まで数々の戦いで功を挙げ、特に箕輪城における城防衛の手腕は高く評価されている。川中島の激戦を潜り抜け、信玄亡き後は勝頼を支え、最期は長篠の戦いで散った忠義の武将である。

内藤昌豊と呼ばれることが多く、「昌秀」「昌英」などは史料の転写過程での異表記と考えられている。数々の合戦で武功を立てながらも、晩年は箕輪城の守備を任され政治手腕も発揮した武将である。戦国時代の武将の多くが合戦での活躍のみを称えられるなか、彼は在地領主との関係構築や、城下町の整備にも尽力し、文武両道の才を見せたとされる。内藤昌秀という人物は、武田家臣団の中でも独特の存在であった。

天正3年(1575)の長篠の戦いで散った昌秀の死は、武田家の衰退の始まりを象徴するものであった。昌秀を含む多くの重臣を失った武田勝頼は、その後も織田・徳川連合軍と戦い続けるも、天正10年(1582)、武田家は滅亡の時を迎える。

内藤昌秀の生涯は、激動の戦国時代を生き抜いた一武将の姿を今に伝えている。合戦での勇猛さだけでなく、城を守り、領民とともに在りし姿は、戦国武将の多様な側面を示すものであろう。箕輪の山に降り注ぐ風雨が、今も昌秀の魂を慰めているに違いない。

彼が守った箕輪城は、戦国期の山城の典型例として、現在も遺構が残る。本丸・二の丸・三の丸と続く複雑な曲輪構造は、当時の築城技術の高さを物語っている。

箕輪城が築城されたのは1512年(永正9年)の事で、
この地を治めていた長野業尚が築いています。

上野の地は、関東管領山内上杉家が権勢を落とし、
1558年(永禄元年)に上杉憲政が越後に亡命した後は
北条氏康、武田信玄そして上杉正虎が侵攻を
繰り返す騒乱の地となりました。

長野氏はそのような状況下でも勢力を伸ばし、
長野業尚の孫・長野業正の代には最も
版図を広げたそうです。

長野業正が死去すると、1566年(永禄9年)に
武田信玄が箕輪城を落城させています。

その後は信玄の家臣が城代を務めています。
1570年(元亀元年)頃に内藤昌豊が城代となり、
長篠・設楽原の戦いで内藤昌豊が戦死すると
その子・内藤昌月が城代となります。

設楽原古戦場の内藤昌豊の墓の様子はこちらです。

武田氏が滅びると北条氏が箕輪城を支配しますが、
1590年(天正18年)、秀吉の小田原征伐で北条氏が
滅びた後は、江戸に入った徳川家康の家臣・
井伊直政の居城となりました。

その井伊直政が、1598年(慶長3年)に高崎城に移封されると
箕輪城は80余年の歴史に終止符を打ち、廃城となりました。

高崎城の登城記はこちらです。

箕輪城は規模の大きな中世の古城です。
箕輪城の縄張りは南北に長く約1.1km、
東西は0.5kmもの広さがあります。

城域のほぼ中央に、東西方向に大堀切があり、その
北側の三の丸、二の丸更に本丸の守りを固めています。
本丸の東西にも大きな堀切が取り囲んでいます。

箕輪城は日本100名城にも選ばれています。

「もっくる」の由来は”木材・来る”から。温もりを感じる木材をふんだんに使用、地域の産物を余すことなく活用し、人々集まる(来る)活気あふれる道の駅をイメージしています。

奥三河の新しい交通拠点

 新東名高速道路の新城ICから僅か100m、愛知県東部の新城市に「道の駅 もっくる新城」はある。 高速道路を使うと車窓の景色を確認する間もなくあっという間に本駅に到着するが、 国道151号線を使ってアクセスすると車窓の変化がなかなか面白い。 本駅より西側は住宅が並ぶが、本駅より東側はほぼ山林。 本駅周辺が住宅地と山林のちょうど境界のようになっている。
 誤解を恐れずに言うならば、本駅は2015年の開業時にはそれほど注目を浴びる存在ではなかった道の駅。 実は新城市には既に2つの道の駅が存在しており、その2つの道の駅が共に経営に苦戦していて、 本駅を新設するにあたり新城市議会で「また赤字の道の駅を増やすのか!」等の激しい議論が交わされていた。 しかし、2016年2月に新東名高速道路の浜松いなさJCT-豊田東JCTが開通して新城ICが供用されると本駅の注目度は徐々に上昇。 コロナ禍前の少し古いデータになるが2017年の年間利用客数は124万6千人で県内の道の駅ではNo.1を記録している。 更に2021年11月には東京-大阪間を結ぶJR高速バスの休憩所(20分間)にも選定され、 益々本駅の重要度は増している。 訪れる客が多くなれば施設が充実するという相乗効果も見られる。 物産館では最近になってオリジナル商品が多数登場。JR高速バス利用者にターゲットを当てた商品も見られる。 新たにドッグランも完成。今後、益々発展が期待できる注目の道の駅と言えるだろう。

鶏肉とジビエが特産品

 本駅は農作物直売所を兼ねた物産館、フードコート、五平餅の出店、足湯から成る施設構成。 特に物産館とフードコートはかなり充実しており、県内ではトップクラスの規模を誇る道の駅になっている。
 まず道の駅の物産館の紹介だが、まず目につくのはレジ正面にあるオリジナル商品コーナー。 新城市オリジナルブランド鶏「錦爽鶏(きんそうどり)」を使った商品や新城市で獲れた鹿肉、熊肉を使った商品が並んでいる。 錦爽鶏肉を使った商品では「鶏白湯ラーメン」「鶏白湯ドレッシング」が人気の商品。 特に「鶏白湯ドレッシング」は鶏のコクが野菜にピッタリと評判になっている。 熊の骨で出汁を取った「熊骨ラーメン」はおそらく道の駅では本駅だけの商品。 「熊カレー」や「生熊肉」も販売されている。ちなみに熊肉は130gで2200円。 なかなか高価だが、めったに食べる機会はないと思うので試してみるのは如何だろうか。 鹿肉を使った「鹿カレー」も販売されている。
 その他、物産館では長さ50cmもある「もっくるバウムクーヘン(1620円)」を販売。 また、本駅が位置する三河地方は織田・徳川連合と武田軍が戦った長篠の戦いがあった場所であり、 これに因んだ土産品「長篠合戦鉄砲玉(豆菓子)」「信長公記(ミルクまんじゅう)」「信玄餅」も販売されている。
 もう一つ要チェックの商品はレジ横のホットショーケース内で販売されているコロッケ。 「熊コロッケ」「ししコロッケ」「やなまるコロッケ」「ビーフボールコロッケ」等、 様々なご当地コロッケが販売されている。 中でも「やなまるコロッケ」は人気No.1の商品。 新城市八名地区が発祥の里芋「八名丸さといも」を用いた本駅オリジナルのコロッケである。 「八名丸さといも」は柔らかさと粘り気が特徴。 コロッケになってもその特徴は残っており、ヌメッとした食感が心地よい。 1個100円ととても安いので、本駅を訪れた際は是非、味わっていただきたい。

「ラの壱」直送のラーメンが人気

 本駅は「食」の施設のフードコートも充実。 がっつりと食べたい方、小腹を満たしたい方など、状況に応じた様々な「食」を提供している。
 まずはフードコート入り口近くにある「奥三河製麺」だが、 この店は名古屋を中心に11店舗を持つラーメン店「ラの壱」と提携する店。 この店自体は「ラの壱」の店舗ではないが、麺とスープは「ラの壱」のものを使用。 「ラの壱」の味と地元ジビエを組み合わせた本駅ならではのラーメンを味わうことが出来る。 看板メニューは「鶏濃い味ラーメン(800円)」。白湯スープに鶏肉の希少部位「肩肉」をトッピングした1日20食限定のメニューである。 猪肉がトッピングされた「ししラーメン(800円)」、 熊骨だし+熊肉トッピングの「熊骨ラーメン(1300円)」は本駅ならではのジビエラーメン。 鹿肉が入った「温玉ジビエカレー(700円)」、猪肉が入った「ししぎょうざ(320円)」もある。
 フードコート内では定食メニューも提供。 鶏とろ/もも醤油/むね塩の3種類の唐揚げを味わう「鶏唐揚げ食べ比べ定食(800円)」、 名古屋名物の八丁味噌を使用した「味噌カツ定食(1000円)、 豚バラ肉と新鮮野菜を使った「肉炒め定食(900円)」等を味わうことが出来る。 定食メニューはご飯と味噌汁はおかわり自由。小鉢2品、デザート、フリードリンク付き。 1000円以内で満腹になるまで食事を楽しむことが出来る。
 朝8時から10時30分まではモーニングの時間帯。 モーニングの主役は新城市産の卵で「温泉たまご」や「卵かけご飯」が人気になっている。 トッピングできる素材も豊富で、メンマ/きくらげを加えて中華風にしたり、 粉チーズを加えてカルボナーラ風にしたり、かいわれ/ごぼう/のりを加えて和風に仕上げることもできる。 料金は520円とお手頃である。 11時から15時はバイキングの時間帯。 サラダ、野菜料理、海鮮料理、三河鶏の唐揚げ、デザートなど、20種類前後の料理が食べ放題。 こちらは大人1300円、小人(小学生)900円で味わうことが出来る。
 「食」の施設はフードコート以外に出店もある。 ここでは「五平餅」「超あらびきフランク」「ホットドック」「ソフトクリーム」等を提供。 ベーカリーもあり、ここでは「厚焼玉子サンド」「カツサンド」「メロンパン」「アップルパイ」等を味わうことが出来る。

トイレも面白い

 本駅はトイレもなかなか面白い。 便器の上方には三河地方ゆかりの戦国武将に関するパネル説明がある。 徳川家康、織田信長、武田信玄など、トイレ使用中も知識を深めることが出来る。

https://googleads.g.doubleclick.net/pagead/ads?gdpr=0&client=ca-pub-1240063815420780&output=html&h=280&slotname=3532908608&adk=2671481108&adf=612448534&pi=t.ma~as.3532908608&w=420&abgtt=6&fwrn=4&fwrnh=100&lmt=1744547760&rafmt=1&format=420×280&url=https%3A%2F%2Fmichinoeki.around-japan.jp%2F23-Aichi%2Faichi-16.html&fwr=0&fwrattr=true&rpe=1&resp_fmts=3&wgl=1&uach=WyJtYWNPUyIsIjEzLjAuMCIsImFybSIsIiIsIjEzNi4wLjcxMDMuOTMiLG51bGwsMCxudWxsLCI2NCIsW1siQ2hyb21pdW0iLCIxMzYuMC43MTAzLjkzIl0sWyJHb29nbGUgQ2hyb21lIiwiMTM2LjAuNzEwMy45MyJdLFsiTm90LkEvQnJhbmQiLCI5OS4wLjAuMCJdXSwwXQ..&dt=1747036034773&bpp=1&bdt=716&idt=19&shv=r20250507&mjsv=m202505060101&ptt=9&saldr=aa&abxe=1&cookie=ID%3D19dc1b41fafecda0%3AT%3D1744511892%3ART%3D1747036035%3AS%3DALNI_Mbk1Fy_C54Q_CL2QgtXpB_X3I7ZFg&gpic=UID%3D0000109c1120ac99%3AT%3D1744511892%3ART%3D1747036035%3AS%3DALNI_MZHWRxQgVKgj40M4PG2FypOyjBvKQ&eo_id_str=ID%3D6178af79e80a21bc%3AT%3D1744511892%3ART%3D1747036035%3AS%3DAA-AfjZZ35R3MiQ-jMVxHr85-F4C&prev_fmts=0x0%2C420x280&nras=1&correlator=7922769037170&rume=1&frm=20&pv=1&u_tz=540&u_his=12&u_h=956&u_w=1470&u_ah=837&u_aw=1470&u_cd=30&u_sd=2&dmc=8&adx=30&ady=3841&biw=1154&bih=716&scr_x=0&scr_y=1009&eid=95358862%2C95358864%2C95359475%2C31061691%2C31061692&oid=2&psts=AOrYGsnWY-8s09mXdjwggUrW5kF5dxCALBAAxLmlAEMaYrSZmDj3f_drOgacpDMoWCK82b5sx_H8i7M8tDyeoXwqVJ7XuaM&pvsid=4204533295334989&tmod=2120756373&uas=0&nvt=1&ref=https%3A%2F%2Fwww.google.com%2F&fc=1920&brdim=42%2C37%2C42%2C37%2C1470%2C37%2C1154%2C837%2C1154%2C716&vis=1&rsz=%7C%7CepEbr%7C&abl=CS&pfx=0&fu=128&bc=31&bz=1&td=1&tdf=2&psd=W251bGwsbnVsbCxudWxsLDNd&nt=1&ifi=3&uci=a!3&btvi=1&fsb=1&dtd=1374

道の駅 | もっくる新城 | 道の駅看板
道の駅 | もっくる新城 | 駅施設
道の駅 | もっくる新城 | 物産館
道の駅 | もっくる新城 | フードコート
道の駅 | もっくる新城 | 出店
道の駅 | もっくる新城 | 足湯
道の駅 | もっくる新城 | やなまるコロッケ
道の駅 | もっくる新城 | 五平餅