
今日も引き続きミーハー気分で。
秋の富良野を満喫すべく、上富良野を出発して、中富良野、南富良野へ。
まずは上富良野八景からめぐりつつ、北海道の真ん中を北から南へと縦断。
ここでいつもなら「北の国から」の麓郷の森なのだが、今回はパス。
なんとミーハーの殿堂、あの星野リゾートが意のままにミーハーを操るトマムへ。
ところがというかやはりというか。
「お前には似合わない、来るな!」
とばかりに、星野リゾートも、雲海テラスも、私を拒んだ。
富良野八景
富良野八景は、「ジェットコースターの路」「深山峠」「千望峠」「パノラマロード江花」「日の出ラベンダー園」「和田草原とどんぐりの郷」「旭野やまびこ高地」「十勝岳温泉郷」という、富良野を代表する8つの景勝地のこと。
ミーハーの富良野めぐりの定番スポットと位置付けられている。
1 ジェットコースターの路
アップダウンが激しい4.5kmの直線道路
国道237号線沿いの「西11線農免農道」という標識を曲がった先にある西11線という町道は、4.5kmもアップダウンの激しい直線道路が続くことから「ジェットコースターの路」と呼ばれている。

道路を進んでいくと丘陵や田園の眺望が広がって、十勝岳連峰を見渡せるビュースポットがある。
2 深山峠
ラベンダー畑の向こうに広がる丘陵地帯、背景には十勝岳連邦の美しい山並みが連なる、上富良野らしい風景を眺められる絶景スポット。ここは一面の桜に覆われた向こうに残雪の十勝岳連峰を眺めることができる春先の風景、そして下写真のように夏のラベンダーが満喫できるシーズンに訪れると最も良いだろう。

しかし、ラベンダーが終わった秋も、これまたなかなかいい景色である。






3 千望峠

富良野の地名は、アイヌ語のフラヌイ(臭う川)に拠ると言われている。東の大雪山連峰と、西の夕張連峰の間に富良野盆地が挟まっていて、南北に30kmと細長い地形となっている。
千望(せんぼう)峠に登ると、十勝岳をはじめとする山々をバックにこの富良野盆地を見渡すことができる。無名に近いが名峠と言えるのではないだろうか。


4 パノラマロード江花
JR上富良野駅から4.2km、道道581号線沿いにある「パノラマロード江花」。
小さな標識を見落とさないように左折して1本目の道を左へ曲がると「かみふらの八景」の標識がある。
ここは富良野盆地より50mほどだけ標高が高い丘の上から、盆地に向かって伸びる5kmにおよぶ直線の下り坂。ひたすらまっすぐな道を下っていくのが気持ちいい。

5 日の出ラベンダー園
国内ラベンダー発祥の地として知られる上富良野町。町の中央に位置する日の出公園は7月になると満開のラベンダーが小高い丘を一面紫色に染める。
ここは、秋はダメ。
絶対に6月下旬から8月上旬までの期間に訪れるべきだろう。
展望台の西側にラベンダー畑、東側に十勝連峰が広がるビューポイントとなっている。

6 和田草原とどんぐりの郷
道道291号戦と東4線道路の交差点近くに登り口があるが、道路からは草原がちゃんと見えない。
道道にある案内標識を目印に、交差点を渡ってすぐ角の駐車スペースに車を停めて少し急な坂道を登っていくと、目の前に突然、なだらかな草原が広がる。
東には十勝岳連峰、南には芦別岳、そして夕張岳。
また、振り返ると上富良野市街や日の出公園も一望できる。

7 旭野やまびこ高地
「旭野やまびこ高地」は、かみふらの八景のひとつでありながら、もっとも訪れる人が少なく隠れた名所といわれている。
名前の由来は、十勝岳に向かって発した声が右側の麓から返ってくる不思議なやまびこスポットであることから。
八景の標柱までたどり着くと、十勝岳を間近に感じる迫力ある景観が目前に広がる。


8 十勝岳温泉郷
十勝岳、富良野岳の登山基地でもあり3軒の温泉施設と天然露天風呂が点在する湯の郷である。
その中の一つ、「吹上露天の湯」は「北の国から」の撮影に使われ、五郎とシュウが入った湯である。


私はここには入らず、ここからさらに標高の高い十勝岳温泉「湯元 凌雲閣」でゆっくりした。
フラワーランドかみふらの

ラベンダーはもちろん終わっていたが、9月の下旬は、まず赤サルビア、そして青サルビアとのコントラストがすごかった。



そして、ジニア。

マリーゴールドも、かみふらのはこの時期なのである。

上富良野という場所がら、十勝岳連峰が間近に見える迫力と色とりどりの花とのコントラストが見事な花畑である。


ファーム富田
花畑といえば、ファーム富田。



ラベンダーを中心に80種類もの花々が咲き誇り、富良野を代表する花畑としてあまりにも有名である。
「ラベンダーイースト」の開園は例年6月下旬から7月下旬。
このラベンダーの季節を外してしまうことに意味があるとすれば、空いているということぐらいだろうか。園内には12の花畑があり、春から一応秋まで、花を楽しむことができる。



南ふらのからトマムへ


南富良野あたりにやってくると「北の国から」の麓郷の森にも寄りたくなるが、今回はスルー。
トマムへと向かった。
トマム学校
占冠村立トマム学校(しむかっぷそんりつトマムがっこう)は、北海道勇払郡占冠村にある公立(村立)の義務教育学校である。

当校の起源は、1917年に設立されたトマム小学校。
落合尋常小学校トマム第一分教場としてスタートした。
2017年4月、地域の教育ニーズの変化や少子化の影響を受けて、トマム小学校とトマム中学校が合併し、1つの義務教育学校「占冠村トマム学校」として新たに生まれ変わっている。
通学区域は、勇払郡占冠村に所在する上トマム第一、上トマム第二、中トマム、下トマムの各地域だが、在籍している生徒は、耳を疑ったが、小学校中学校ともにわずか数名ずつ。
都会にこの立派な校舎があれば、100倍の生徒が詰め込まれるであろう。
先生の数とほぼ同じの少人数ゆえに個別の指導が可能となり、一人ひとりに寄り添った教育が提供されている。

トマム駅





駅名は駅周辺の地名「苫鵡(トマム)」に由来するが、カタカナで表記され、星野リゾート・トマムの最寄駅となっている。
というか、このトマム駅、ほぼ星野リゾートのためだけにあるような駅である。

標高が高いため、冬季の積雪を考慮して駅入り口が高くなっている。










雲海テラスには雲がない、もとい、運がない
「雲海テラス」は、気象条件がそろった時に流れ込むダイナミックな雲海を間近で観賞できる星野リゾートの展望施設である。
トマム山の標高 1,088 メートルの場所に位置しており、雲海ゴンドラに乗車して片道約 13分で雲海にアクセスできる。


残念ながら気象条件が揃わず、雲海ゴンドラは運転していなかった。
実は数日前に来た時にもゴンドラは動いておらず、諦めきれずに次の日も、その次の日も連絡してみたが、すべてダメだった。
星野リゾートのホームページには5月中旬~10月中旬までの営業期間の間に、約40%の確率で雲海を観賞できると書いてあるが。
私の場合は0%。
よほど雲がない、というか運がないのだろう。
下の写真は、星野リゾートのホームページからの引用だが。



「ふん、水蒸気の塊ごときを見てキャアキャア騒ぐなど、実にアホくさいことだわい」、と負け惜しみを口にしつつ、トマムを後にした。
