「チョウザメ」をやたらアピールしている「びふか温泉へ。道の駅「びふか」から(トイレ△仮眠○休憩○景観○食事○設備○立地○)  

「チョウザメ料理が食べられる!!」

この謳い文句に惹かれて訪れる人がどれほどいるのだろうか(笑)

びふか温泉の所在地は、中川郡美深町字紋穂内139番地。

旭川からは車で約1時間半ちょっと、美深町は人口4,000人ほどの小さな町だ。

温泉は、国道40号線沿いの「道の駅 びふか」に隣接。

駅舎の背後は川のようになっていて橋が架かっている。

この水路は昔の天塩川。今は川ではなく三日月湖になっていて、この三日月湖と今の天塩川に挟まれた部分を「びふかアイランド」と呼び、温泉施設はそこにある。

やたらチョウザメ料理を推してくるこの温泉施設だが、その周りには宿泊施設やキャンプ場、パークゴルフ場、テニスコート、ターフゲレンデなどがある。

私はもちろん?温泉に入ることだけが目的で、北海道美深町にある温泉施設「びふか温泉」を訪ねた。

びふか温泉:脱衣所

なんでチョウザメ?

温泉施設に入ると、いきなりチョウザメのいる休憩ラウンジがある。

チョウザメのラーメンやチョウザメ天丼、刺身、キャビア・燻製などのチョウザメ料理をアピールするレストランがある。

びふか温泉:レストラン

なんで、そこまでチョウザメで攻めてくるのか?

聞けば、なんでも美深町は町おこしの一環としてキャビア生産を目指しており、北海道大学とタッグを組んでチョウザメの養殖に取り組んでいるのだとか。

かつては町を流れる天塩川にチョウザメが遡上していたが、現在はほぼ絶滅したとされるそのチョウザメを、積雪寒冷地での飼育試験を兼ねて養殖し始めたそうだ。

そして1997年には「チョウザメ館」をつくってしまって(笑)、ここでチョウザメの展示を行いつつ、キャビアの収穫を目指しているという。

「チョウザメ館」には無料で入館できる。

この施設ができてからでも、もう30年近い取り組み。いったいどれほどの成果があるのだろう?

怖くてそれは聞けなかった(笑)

温泉は可もなく不可もなく(笑)

大浴場は、主浴槽、ジェットバス、水風呂、サウナ。

シンプルな造りながら、温泉自体のクオリティはそこそこ。
天然温泉は弱アルカリ性の冷鉱泉で、なめらかな湯ざわりだ。

びふか温泉:大浴場

浴後は、休憩スペースでゆっくりと寛いだ。

びふか温泉:休憩スペース

休憩場所のそばに売店や自販機などがあってとても便利だ。

道の駅「びふか」

温泉に隣接する道の駅「びふか」は、日本で道の駅設置が始まって最初の年に設置された。施設はイタリア人の建築家が設計したらしく、なぜか中世ヨーロッパのお城風の建物で、フクロウがデコレーションされている。

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道の駅の駐車場は空いているし、温泉施設の駐車場も非常に広い。

トイレは、駅舎に向かって左側・自販機の間を入るとある。

掃除は行き届いているが、施設が古いためかいくぶん汚れが目立つ。便器と手洗の機器だけは2020年に交換されているらしい。

休憩環境としては、裏手の天塩川が流れるびふか森林公園を含めると、それこそ素晴らしいの一語だ。

駅舎の1F

駅舎1Fは「双子座館」という名前がついている。

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天井がかなり低くかなり狭い印象だが、蜂蜜、美深牛肉まん、プリンの入ったクレープおにぎり、チョウザメみそぱん、チョウザメおこわなど土産の候補がいっぱい。

物産展示コーナーには、野菜やお菓子、ワイン、美深町特産「くりじゃが」、「くりかぼちゃ」を使った手作りコロッケや、いかスティックやカレーパンなどの揚げ物、ソフトクリーム、白樺樹液そば、美深の特産物が並んでいる。

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羊のミルク、チョウザメの卵キャビアも瓶詰めされて売られており、白樺の樹液をつめたドリンク「森の雫」、白樺から醸造した「白樺ビール」もある。

駅舎の2Fと屋上

駅舎2Fには、食事処「レストハウスあうる」。

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パンプキンクリーミィーパスタやインド人直伝というスパイシーなカレー、あんかけ焼きそば、生姜焼き定食が人気。

駅舎屋上は「美深アイランド展望台」になっている。