「小松とまと」と「小松うどん」を食べたくて。道の駅「こまつ木場潟」へ(トイレ○仮眠○休憩○景観○食事○設備○立地○)  

旅は石川県小松市へ。
石川県小松市といえば、小松製作所(コマツ)の発祥の地、それから小松うどんと小松とまと、え〜っとそれから木場潟からは白山も見えると聞いたことがあるぐらい。
小松製作所(コマツ)の本社はずっと前から東京だし、とにかく木場潟を目的地に、道の駅でトマトと小松うどんをいただくことにした。

小松市周辺には、元々「加賀三湖」と言われていた湖があった。

小松市の木場潟と今江潟、小松市の南側に隣接している加賀市の柴山潟である。

今江潟は干拓によって現在はなく、柴山潟も約2/3が干拓されたが、木場潟だけが干拓されず自然のままの姿を留めているという。

ちなみに柴山潟は江戸時代に温泉が発見されて、江戸期から温泉利用のために干拓・埋立が進み、埋立地はご存知の片山津温泉街となっている。
片山津温泉は比較的最近行ったので、今回はスルー。「加賀三湖」唯一の生き残り、「木場潟」目指して車を走らせた。

小松市民が憩う木場潟公園

木場潟を取り込み、周辺の水田との調和を目指して石川県が整備した公園が、木場潟公園である。
自然のままの形で潟が残っていることで、水生植物や野鳥の宝庫になっている木場潟の、外周の東西南北4箇所の園地が周遊園路で結ばれるように岸辺に沿った1周6.4kmとかなり長い距離の周遊園路では、小松市民が毎日ジョギングやウォーキングを楽しんでいるという。

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南の日用川が水を運んで木場潟となり、潟の北の前川から流れ出て小松市街の南を流れ、安宅の河口近くで梯川(かけはしがわ)と合流し、日本海に流れ出ている。

ということで木場潟は古くから地域の貴重な農業水源でもあった。

中央園地で天皇・皇后陛下臨席で全国植樹祭が行われたことは記憶に新しい。石川県で全国植樹祭が行われたのは昭和58年(1983)に津幡町の森林公園をメイン会場にして以来。植樹祭のメイン会場は各都道府県を代表する自然公園で行われるから、木場潟公園は現在の石川を代表する自然共生公園であると言えるだろう。

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道の駅「こまつ木場潟」

道の駅「こまつ木場潟」は、北陸自動車道の小松ICから県道25号線、国道305号線等を通って南に9km、 石川県南西部の小松市にある。

高速道路並みに快適な自動車専用の国道8号線バイパス(小松バイパス)のすぐ近くなので、近畿方面からアクセスする場合は金津ICから、金沢方面からアクセスする場合は金沢西ICから小松バイパスに入り、蓮台寺ICからアクセスする方が早く着くし、安くつく。
駐車場は十分な広さがある。

トイレは清掃が行き届いていて、気持ちよく使わせていただいた。

休憩目的での立ち寄りでも、十分くつろぐことができる。

トマト王国「小松」

道の駅の施設としては、コシヒカリの地元ブランド米「蛍米」や地場野菜を販売する農作物直売所、物産館、レストランがある。

施設規模としてはそれ程大きくはないが、小松市の市街地に近いこともあり人気は上々。小松市とJA小松市が主導していて、JAが運営する特徴で栽培講習から受けられるという市民農場もある。
そんな本駅の人気商品はもちろん「小松トマト」だ。

小松市と言えば知る人ぞ知るトマト王国。

約50軒のトマト農家が存在し、年間1500トンを出荷。北陸地方では最大の生産量を誇る。特徴は「養液栽培」と呼ばれる独特の栽培方法で、この方法により味の濃いトマト生産が可能になっている。このトマト、実にうまい!

トマトそのものに勝るとも劣らない人気なのが「トマトカレー」だ。 2010年から販売を開始したこのカレーの味は、トマトの酸味を感じる独特のものである。

お目当ての「小松うどん」を

道の駅レストラン「味処 四季彩」は、地元の旬の食材を使った料理が人気。 農薬、化学肥料の使用を極限まで控えた地元の米「蛍米」を味わうことが出来るという点でも評判になっている。

この四季彩亭のオープンから指導監修を行っていたのは、何を隠そう、かの料理の鉄人・和の「道場六三郎」さんだ。

道場さんは山中温泉の出身で、2025年現在たしか94才のはずだが、まだまだお元気そう。医食同源、和の鉄人は長生きだ。

そんな四季彩亭の人気メニューは小松産トマトを使った「トマトカレー」、道場さん監修の「六さん健康おにぎり定食」など。今回は私、「小松うどん」の口になってから来たので、「弁慶力小松うどん」を注文した。

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うどん王国とまちづくり発展を目指す小松では、芭蕉も愛したという故事をもって大々的に「小松うどん」をアピール。元々、うどん店舗が多かった小松では、細うどん麺という共通点はあるものの、いろいろな種類のうどんがあった。平成22年に「小松うどんつるつる創研」というつるつるな私はドキッとする名前の組織を立ち上げ、幾つかの基準を設けて加盟店を募り、年々店舗数を拡大中。ここ「こまつ木場潟」の四季彩亭も、そのうちの一店舗だ。

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ちなみに、小松うどんの定義は「あしたのジョー」の丹下段平調。

※小松市内で製造された麺であるべし

※手打ち、手打ち風のものであるべし

※加水量は、小麦粉重量に対して35%WW以上、52%WW未満を基準とするべし

※食塩水濃度10%を基準とすべし

※白山水系の水で仕込むべし

※出汁は、うるめ・むろあじ・さば節等を主に用い、昆布をふんだんに使いひくべし

※具材は「じのもん(地の物)」を出来る限り使うべし

※こまつの発展を願い、茹で上げるべし

(こまつ観光物産ネットワークHPより)