12kmほども続く「千畳敷海岸」を端から端まで。時折停車しつつ道の駅「ふかうら」へ(トイレ△仮眠○休憩○景観○食事○設備△立地○)  

みみず千匹、一騎当千、千の風になって、千載一遇、千差万別、千客万来、千紫万紅etc.
「千」は、単に1000という数だけでなく、数が非常に多いことを示す場合に使われるが、大袈裟な誇張となることが多い。

「千畳敷海岸」は、1792(寛政4)年の地震によって地盤が隆起してできた岩浜だが、物珍しがった当時の津軽藩の殿様が「千畳の畳」を敷いて宴会を開いたことからこの名が付いたとされている。
って、そんなん嘘に決まってるやん(笑)

宴会はしたかもしれんけど、1000枚の畳を運んだなんてそんな大袈裟なw

また、冒頭写真の兜岩は西洋の兜と似た形状の巨岩だが、一部切り取られたような所は武芸者が一刀で切り落としたのだとか。
いや、これこそ、嘘に決まってる、間違いない(爆)

兜岩の他にも写真の「鷲岩」や、「ライオン岩」などいっぱい奇岩があるが、それぞれ形がそう見えるからとついた名前には納得もするし、兜岩だってその形は確かに西洋の兜に見えないこともない。
でも、一部切り取られたような所は「武芸者が一刀で切り落とした」って?

最近ちょっとボケてきたような気がするけど、流石にそんな低レベルの嘘には騙されまへんで(笑)

千畳敷海岸

千畳敷海岸には、確かにこんな岩は見たことがないというような「奇岩」だらけ。

そして、岩肌が海面に隆起した独特の光景は、約12kmにわたって延々と続いている。

海岸沿い五能線のクルージングトレインは2023年春に引退してしまったらしいが、走っていた当時は乗客が景観を楽しめるようにだろう、千畳敷周辺ではずいぶんスピードを落としてゆっくりゆっくり走っていたそうだ。

かそせいか焼き村

千畳敷海岸を、青森の方から秋田の方に走っていると、道の駅「ふかうら」に着く。

港と灯台、そして干してあるイカが目印となる。

地名としては青森県西部の深浦町。なので道の駅の名前は「ふかうら」だが、愛称「かそせいか焼き村」の方がインパクトがあって、実際「イカ焼き村」の方が通りが良い。

「かそせ」というのは漢字で書くと「風合瀬」。この辺りの地域の名だ。

ベタな名前なので説明するまでもないのだろうが、「いか焼き村」は、日本海で採れた真イカ、時期によってはスルメイカを炭火で焼いた「いか焼き」が名物だ。ここに来てこれを食べない手はない。

道の駅の駐車場は十分な広さがあって、仮眠もしやすい。

トイレはごく普通のトイレが館内にある。

休憩環境としては、敷地内はさほどでもないが、港の方に歩いて行くと、東北の漁村、日本海の雰囲気が堪能できる。

海産物主体の道の駅

道の駅には、物産館、海産物直売所、レストランがある。

海産物直売所では鮮魚、物産館で販売されている商品の多くは海産物を加工したもの、 レストランで提供されるメニューも海産物を使ったものが多く、この道の駅での買い物は、海産物を物色することになる。

施設の中心は海産物直売所。ここには毎日、深浦で採れた日本海の幸が並ぶ。
もちろん販売されている魚の種類は季節によって異なるが、私が訪れた初夏の鮮魚としては、石鯛、真鯛、アイナメ、カワハギ、カレイ、ホウボウ、ドンコなど、獲れたての魚が10数種類並んでいた。

物産館は、海産物加工品を主体に販売している。

農産物や惣菜なども販売されているが、どうしても海産物に押されて隅に追いやられている感じ。

レストランでは「日替り海鮮丼」「日替り漬け丼」「マグロ丼」が人気だ。