年末の「全国高校駅伝」も新年2日3日の「箱根駅伝」も注目は「佐久長聖」。道の駅「ヘルシーテラス・佐久南」から(トイレ◎仮眠△休憩○景観○食事○設備○立地○) 

何を隠そうハゲを隠そう、私は「駅伝好き」である。

高校駅伝では故郷兵庫の「小野工業」が強いこともあるし、箱根駅伝では瀬古利彦の時代から、渡辺康幸、大迫傑の時代までずっと「早稲田大学」のファンであることもあるし。先日は、高校駅伝11回の最多優勝(男子)を誇る、通算「最強」の「世羅高校」を訪ねたほど。それほど熱心なファンである。
ちなみに来年早々の箱根駅伝では、ずっと青学、駒澤の後陣を配してきた早稲田の、2011年以来の総合優勝を本気で期待している。

その前の楽しみ、年末の高校駅伝も。

佐久長聖高校の三連覇なるかに注目が集まっている。
ということで、最近「最強」の「佐久長聖高校」を訪ねた。

早稲田推しの理由

早稲田総合優勝を期待する根拠はまず第一に、昨年早稲田大学に入学した佐久長聖高校出身の山口俊平(2回生)がいるからである。1年生で全日本大学駅伝も箱根駅伝も好走した彼がさらに成長。そして彼の後輩に力を持った1年生が加わり、刺激された上級生が相次いで好記録を出して、俄然チーム力が向上しているのである。

そして何より、「世界に行こう」と山口選手を勧誘した花田勝彦監督が私好みの指導者で、彼を応援したい気持ちが大きい。逆に嫌いなのは青学を強くした原晋監督。なぜか彼は生理的に受け付けないw。ただの個人的好き嫌いの話であり他意はないが、花田監督は原監督のように調子に乗ってチャラチャラしていなくて、目つきがすごくいい。人間として深みを感じ、本物感に溢れている。

箱根で優勝したかったら青学や駒澤を選べば近道だったろうに、指導者として、人間として、迷わず早稲田の花田監督を選んだ山口選手は、若いのに見る目があると思う。

付和雷同の対局、大したものだ!

ここのところ日本一強い「佐久長聖」

さて 佐久長聖高校駅伝部は、1998年に長野県大会を初制覇し、同年の第49回全国高校駅伝大会で4位入賞を果たす。以来、長野県代表としてなんと26回連続出場中である。

2008年の第59回大会、17年の第68回大会、23年の第74回大会と3度全国優勝。22年には日本高校最高記録の2時間1分27秒を樹立、23年には2時間1分0秒と記録を更新。

2012年ロンドン五輪代表の佐藤悠基、20年東京五輪代表の大迫傑、駒澤大学所属の鈴木芽吹ら名選手を輩出している。


そして第74回全国高等学校駅伝競走大会において佐久長聖高等学校駅伝部は2時間1分0秒の大会新記録を樹立して6年ぶり3度目の優勝。

さらに昨年の75回大会も連覇。2年連続4度目の栄冠に輝いた。

広島の強豪「世羅高校」の11回もの優勝は驚異的だが、ものすごい勢いで、その記録に迫ろうとしているのが「佐久長聖高校」なのである。

青山学院を彷彿とさせる寮

練習メニュー、練習方法、指導内容などについては、陸上に自分自身無縁だった私などはよくわからない。スポーツグラフィック誌「ナンバー」が定点観測しているので、その記事に詳しく書いてある。
ただ、「環境」という意味では、私も娘、息子が「中高一貫校」で自分の目標を達成できた経験から、その恵まれた環境についてははっきり確認できた。

「寮」である。
駅伝部の寮は、「聖修館」という運動部の男子寮とは別に、駅伝部単独の「聖修館南館」がある。

これが厳しくもあり家庭的でもあり、2軍寮まである、あの青学の寮とよく似ているのである。

学校のサイトに、駅伝部の1年生が寮について以下のようにコメントしている。

「ここ南館では駅伝部だけで寮生活を送っています。全国優勝を目指している仲間とともに生活することで生活面からも成長し、チームワークも深めることができます。寮内には、バイクをはじめとしたトレーニングマシンや酸素カプセル、超音波といったケアグッズがあり、整った環境が完備されています。自分たちでルールを決め規律や礼儀を重んじている一方でリラックスできる時間もあり、ON、OFFの切り替えも大切にしています。「強い選手になりたい!」と思う方にはどこよりも最適な環境です。駅伝部に入部して一緒に頑張りましょう。」

仲間とのハイレベルな競争が成長の糧

もちろん学校のPRとして採用されているコメントなので、さほどのリアリティを感じるコメントでもないが、本人の努力と資質を最高に伸ばせる環境が用意されていることはよくわかった。

部員35人というのは、年々増えて歴代最高人数となっている。

昨年の高校駅伝連覇後のインタビューで、選手たちは口々に「一人一人の個性が強い中で、寮生活を通して意見が飛び交う活発なチームだった」と振り返った。

冒頭に紹介したが、今や早稲田のエース格となった佐久長聖高校駅伝部OBの山口俊平選手も、テレビで佐久長聖の特集を見て以来、憧れの存在となり、体験入部でその気持ちはさらに強まったという。 そして同級生の永原颯磨(現・順天堂大学)と良きライバル関係にあったことが彼を大きく成長させた。

1年生の時には同学年で山口がトップの実力を誇っていたが、2年生になり永原が頭角を現して立場を逆転された。追う立場になった危機感から山口は一層練習に身が入るようになり、3年時には5000mで当時の高校歴代5位にあたる13分34秒59をマーク。全国高校駅伝では3区を走り、日本人選手でトップとなる区間3位。チームを1位に押し上げ、優勝の原動力となった。

佐久市内2つ目の道の駅「ヘルシーテラス佐久南」

道の駅「ヘルシーテラス佐久南」は、佐久長聖高校から南に5km。
中部横断自動車道の佐久南ICからもすぐ、長野県東部の佐久市にある。

道の駅 | ヘルシーテラス佐久南 | 駅施設外観

この道の駅は、佐久市にとっては「ホットパ~ク・浅科」に続く市内2つ目の道の駅として、2017年7月にオープンした。
同一市内に2つ目の道の駅を登録する際は、「既存の道の駅とは異なったコンセプトを持つ」という条件が課せられるが、 本駅は駅名に「ヘルシーテラス」と冠し、「健康長寿に関する情報発信を行う道の駅」を打ち出してスタートしている。

申し訳ないが、「高齢者の一人として」道の駅を実際に利用してみると、「初心忘るべからず」と苦言を呈したい。オープンから8年を経過した現在は、普通の道の駅となんら変わりないではないか。

いきなりケチをつけたが、トイレはなかなか素晴らしい。

ただ、休憩環境として、高齢者への配慮があるかと言われると、それは全く感じない。

物産館の品揃えやレストランのメニューなども、特別に健康に特化はしておらず、他の道の駅と同様の普通の品揃えである。

唯一、オリジナル商品の中に「健康」「寿命」に関係するものが一部あった。

「コンシェルジュ」も、おそらく道の駅登録の際に「高齢者にやさしい」とアピールするために設けたのだろうが。てか、そこに誰もいないしw

東信地区の農産物、特産品がいっぱい

道の駅の施設は、物産館、農作物直売所、レストラン、軽食堂。 東信地区(長野県東部)では最大級の規模であり、特に農産物直売所はとても充実している。

物産館で販売されている商品は、佐久市を含めた東信地区の特産品が大半である。

道の駅オリジナルとしては「ヨーグルト風味ポップコーン」「野沢菜みそラー油」「みそ煎餅」、佐久市の特産としては「望月高原の飲むヨーグルト」「佐久鯉のうま煮」など。
長野県の特産品としては「野沢菜」や地ビールの「軽井沢ビール」、長野県の果物を使った「信州まるごとりんごジュース」「りんごバター」「桃バター」「ブルーベリーバター」「シャインマスカットジャム」「杏子ジャム」「戸隠そば」などが販売されている。

レストランと喫茶

レストラン「咲恋テラス」では、佐久市郷土料理の「鯉のうま煮・あらいセット」、東信地区ならではの郷土料理「信州米豚のとんかつ」が名物メニューになっている。

軽食コーナー「恋花カフェ」では「望月高原ソフトクリーム」「平賀味噌アイス最中」「シャインマスカットソフト」「ホットコーヒー」「アイス牛乳」「バニラシェイク」などが提供されている。