道の駅「安曇野松川」」からひたすら北上。「若一王子神社」と「仁科三湖」の桜へ(トイレ○仮眠○休憩△景観○食事○設備○立地◎) 

長野自動車道の安曇野ICから国道147号線を北に12キロ、その後、県道306号線を北に約1キロ、 長野県北部の松川村に道の駅「安曇野松川」がある。

松川村は手厚い移住政策によって、人口を増やしている自治体の一つだ。

一応「村」を名乗っているが人口は1万人を超え、人口要件的には「町」を名乗る資格を持っているようだ。

北西の方向には美しい北アルプスの山々を見ることができ、長寿、鈴虫でも有名。

道の駅の駐車場に車を停めて車を降りると、正面にドーンと北アルプスの姿が。
涼しい風が爽やかだが、その風はそんなに寒く感じない。とても住みやすそうなところというのが第一印象だ。

安曇野と大町の間の松川村にある道の駅

駐車場は南北に施設に沿って細長いが、停めやすいし、なんの問題もない。
これから北に向かう私は、スムーズに県道306号線に合流できるとても便利な設計に感じた。

トイレは清掃が行き届いていて、ありがたい。こちらも、とても気持ちよく使わせていただいた。

休憩環境だが、北アルプスを鑑賞できるベンチなどもあり、北アルプスを眺めながらのコーヒータイムはなかなかいい。自信を持ってお勧めできる。

道の駅の施設は物産館、農作物直売所、レストラン。

地産のコシヒカリ「鈴ひかり」は第13回米・食味分析鑑定コンクール国際大会で金賞を受賞し、「農薬・肥料を使用しない」「天日干で乾燥」「自家採種の種籾使用」「籾で保存」の4つのこだわりを持つ米として有名だ。

米と並ぶ松川村のもう一つの特産品は黒豆だ。 黒豆加工品コーナーでは、 地産の黒豆をきな粉にして沖縄県産黒砂糖で包み込んだ伝統の菓子「黒豆糖」や、 「黒豆甘納豆しぼり」「黒豆きな粉落雁」「黒豆茶」「松川福寿黒豆」などを販売している。

安曇野地方の特産品と言えば、そば、野沢菜、りんごジュースも有名だ。

売り上げNo.1の「生そば」をはじめ「安曇野そば」「山芋入り生そば」「信州十割そば」など、17種類もあるという中からよりどりみどり。

野沢菜は8つのメーカーの商品が、りんごジュースも7つのメーカの商品が販売されている。

レストランでは定食、そば、丼物、カレー、軽食、一品料理など多彩なメニューを提供している。

若一王子神社へ

道の駅「安曇野松川」を高瀬川沿いに「安曇野アートライン」を10キロ少し北上すると若一王子神社に着く。

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雲行きがちょっと怪しくなっていたので境内には入らず、そのまま今度は農具川沿いを北上して仁科三湖に向かう。

これらの湖は「農具川」で繋がっていて、道を北上していくと水田が多くなってくる。

大町市から白馬村へ

仁科三湖とは、木崎湖・中綱湖・青木湖のことだ。

仁科三湖という呼称は、古くは豪族である「仁科氏」がこの地を治めていたことからこのエリアが「仁科」で呼ばれるようになり、いつしか3つの湖は地元の人からそう呼ばれるようになったようだ。

3つの湖はそれぞれ特徴があって、春にはどの湖も桜の撮影スポットとして人気がある。中でもオオヤマザクラの水鏡が有名になって、中綱湖が大ブレイク中だ。

まず、木崎湖に到着する。
木崎湖は大町市に最も近い場所にあって観光地として栄えていて、特にカヌー・ボート・釣りが有名だが、アニメの聖地(「おねがいツインズ」「おねがいティーチャー」の舞台)としても知られるようになっている。
木崎湖は、周囲 6.5km、最大水深 約30m、標高 約760m。

湖のほとりに小さな桜が幾つかあって、国道148号からもよく見える。

[ 木崎湖の桜 ]  木崎湖に沿って走るJR大糸線の車窓からよく見えます。国道148号の歩道から撮影。踏切を渡ると桜の近くに行けます。

桜の自体はちょっとしょぼいので、湖のすぐ横を走る大糸線の列車が来るのを待って、大糸線と桜のツーショットを狙う人が多い。

木崎湖の次は、すぐ北にあって大ブレイク中の中綱湖の桜を。

中綱湖は、周囲 2.2km、最大水深 約13m、標高 約810m。仁科三湖の中では最も小さい湖だが、春のオオヤマザクラ、ヘラブナ・ワカサギ釣りで有名だ。

4月下旬から見頃となるピンクの桜の群生が、鏡のような湖面に映り込んで絶景となる。

最後は青木湖の桜。
青木湖は、周囲 6.6km、最大水深 約58m、標高 約820mと、大きさは木崎湖とあまり変わらないが仁科三湖の中で最大。標高は木崎湖より60メートル、中綱湖より10メートル高い。

ここには一本桜が、遠方にうっすら、残雪の北アルプスを背景にして美しく咲いている。