春の「白馬」もそれなりだったが、やはり雪が魅力。道の駅「白馬」にてスキーカムバックを決意。(トイレ○仮眠△休憩△景観○食事△設備△立地○) 

二人の子どもがそれぞれそれなりに健全に成長し、つまり家族でのスキー旅行よりも友達との時間を優先するようになった2010年に、私はスキーをやめた。

もうスキーはしないだろうと思っていたので、軽い気持ちで春の「白馬」に出かけた。
今この一帯は、“HAKUBA VALLEY”と呼ばれているらしい。

“HAKUBA VALLEY”とは長野県北部の北アルプス山麓に位置する白馬村/ 小谷村/ 大町市の総称で、雄大な山々に囲まれた国際山岳リゾートとしての名称だという。

白馬はご存知1998 年長野冬季オリンピックの会場となり、今日では世界中からウインタースポーツを楽しむ多くの方々が訪れる。標高3000m 級の北アルプスから広がる大自然が作り出した壮大な山岳地形には豊富で良質なパウダースノーが降り積もる。そして、個性豊かな10 スキー場がひしめいている。

スキーやウエアを処分してもう15年。

このまま、もう一生スキーをしないで死ぬのか、それとも…。

山々に残る雪を見ていると、「ああ、またスキーがやりたい」という気持ちが、心の底から湧き上がってきた。

スキーをやっていた頃の思い出

私がスキーに熱中していた頃、具体的には1993年から2010年までだったが、ホームゲレンデは志賀高原、特にゴールデンウイークまで滑ることができる横手山・渋峠がマイ・ヘビロテゲレンデで、横手山山頂ヒュッテをよく利用した。

ここはゲレンデトップが標高2,307mを誇る日本で最も高い場所に位置するスキー場で、標高の高さゆえ、パウダーのクオリティは折り紙付き。縦長なコースレイアウトで上部は斜度があるが、下部はビギナーやファミリーにやさしい緩やかなコースが延びていて、なんといっても積雪状況によっては6月まで滑走できるところが最大の魅力だったのだ。

もちろん白馬八方尾根をはじめとする「白馬」のスキー場にも行ったが、子育て期間を含めると志賀高原6割、白馬2割、北海道や近場の兵庫・滋賀を含めるその他2割の配分でスキー場を選んでいた記憶がある。

白馬にハマるか?それとも?

そんなことだから、10ある「白馬のスキー場」の半分以上はまだ行ったことがない。
たぶん来年の1月に再び取り組み始めたとしても、歳も歳だし、間違っても骨折などしたくないし、何より私は混雑と人混みが無理。白馬のネックは、インバウンド人気で非常に混み合うようになっていることだ。
なので、来年の1月まで、とにかくゆっくりのんびりスキーを楽しみながら滞在できる「本拠地」を、じっくり選びたいと思う。

そして白馬に、志賀高原の「横手山」の、あの「のんびり感」を凌ぐところが見つからなければ、横手山のヘビーローテーションを再開することになるかもしれない。
あるいは、大好物の温泉中心のチョイス、例えば野沢温泉などもあり得る、というか、かなり有力だ。

また、かつて行ってとてもいい印象が残っている奥伊吹(滋賀県)あたりは近くて運転も楽なので、そうした近場に本拠を設けるかもしれない。

とにかく、いまさら「ガッツスキー」でもない。急斜面やコブへのチャレンジでもあるまい。

転けずに骨折せずに、適度に足腰を鍛えられて、エージシュートを目指すゴルフにもプラスになればいいぐらいの気持ちで。
いずれにしても、またスキーをやろうと決めると、ウキウキしてきた。

白馬エリアのスキー場
※Hakuba Valleyのサイトより引用

シーズンオフの道の駅「白馬」

道の駅「白馬」は、上信越自動車道の長野ICから国道19号線と県道31号線を西に40キロ、 或いは長野自動車道の安曇野ICから国道147号線を北に44キロ、 長野県北西部の白馬村にある。

駐車場はガラガラ。そりゃ、スキーシーズンが終われば、誰も白馬の道の駅に用はないだろう。

トイレは、人が来なくても清掃していただいており、とてもありがたい。

休憩環境としては、誰もいない春はそこそこでも、冬はどうかというのが問題だ。おそらく、ごった返して、なかなかのんびり休憩とはいかないだろう。

道の駅の敷地の南端に、飯田十三仏堂がある。このなかには十三仏を含めて17基の精巧な仏像が安置されているそうだ。

お堂脇の説明板によると、仏像群はいずれも18世紀はじめ(江戸中期)の作で、相当に熟達した仏師の手になるものばかり。具体的には寄木造りで、漆塗金箔、玉眼嵌入が施された精巧な造りだとか。
こうれだけ精巧な造りだとすると、かなりの費用がかかったはず。飯田は相当に豊かな農村だったということだろう。

現在の白馬村はスキー場で栄える村だ。

街中の雰囲気はとっても華やかで、綺麗なペンションや老舗の旅館が立ち並ぶが、道の駅が位置する場所は華やかな中心街からは少し離れていて、とても長閑な風景が広がっている。 もちろん、人が少ない春だから余計にそうなのだろうが。

冬のスキー渋滞がもうないので、沿道の交通量は少なく道の駅を訪れる客も少ない。 ゆっくりと買い物や食事を楽しむには、トップシーズン以外がいい。

野沢菜などの特産品を販売

道の駅には、物産館とレストランがある。

夏季に限り、地産の農作物を販売する農作物直売所も設置される(春にはない)。

レストランは、やっていれば朝11時から夜7時(ラストオーダーは6時30分)まで営業している。 冬のスキー客や夏の登山客の帰路に立ち寄ってもらうことを想定しているのだろう、それ以外のシーズンにどういう対応をしているかは不明だが。