江戸時代には日光街道の宿場町「杉戸宿」、今は道の駅「 アグリパークゆめすぎと」へ(トイレ○仮眠○休憩◎景観△食事○設備◎立地○)  

日光道中または日光道と呼ばれた日光街道。

江戸日本橋を起点とし、日光日光東照宮までの総延長は約142kmにおよぶ。

江戸幕府によって整備された五街道のひとつである。

そこには21の宿場が設けられた。

大名が宿泊・休憩した本陣、脇本陣などが置かれ、旅籠、木賃、茶屋や商店が建ち並んで、町場はそれぞれ大変なにぎわいを見せたという。

そのうち、埼玉県内の草加宿、越ヶ谷宿、粕壁宿、杉戸宿、幸手宿、栗橋宿の6つは「埼玉六宿」と呼ばれ、「杉戸宿」は日本橋から数えて5番目の宿場町として栄えた。

近世初頭の様子を描いたとされる「下総国絵図」や1619年(元和5)の須賀村検地帳写には「杉戸島」の記載があるが、この「杉戸島」が現在の上杉戸付近を指すと考えられ、このあたりが元々杉戸の中心であったと伝えられている。

日光道中分間延絵図「杉戸宿」【(独)東京国立博物館蔵】

東京ドーム2つ分の広大な敷地に道の駅が

いつもなら「甲子園球場2つ分」と書くのだが、ここは東京都心から北に約40キロのいわゆる「首都圏」。

ということで「東京ドーム2つ分」という広大な敷地を有する道の駅「ゆめすぎと」に行ってみた。

この道の駅は「アグリパーク」の名の通り、農業公園を中心とする道の駅である。

年間を通していろいろな野菜を収穫体験できる農園があり、子供用遊具施設、芝生公園、バーベキュー広場などもあって、家族連れで楽しめる駅になっている。 都会に近いので訪れる客は多く、週末はかなり混雑するようだ。

あいにく天気が悪く、歩き回る気が失せて、十分に見て回ることができなかったのが残念だ。

駐車場、トイレ、休憩環境は?

駐車場は、平日で非常に天気が悪いにも関わらず、かなりの車で埋まっていた。

トイレはよく目立って探すまでもないし、施設には年季が感じられるが、清掃していただいており、気持ちよく使わせていただけた。

休憩は、広々とした芝生広場で休むと気持ち良いだろうが、あいにくの雨。雨を避けることができる場所にもベンチは多い。

杉戸産や他県産の野菜が多数並ぶ直売所

道の駅の中心は、なんといっても農作物直売所だ。

杉戸産から他県産の野菜、そしてお米まで幅広く商品を扱っている。

杉戸産の野菜、とくにキュウリ、小松菜、ほうれん草、トマトなどは輸送コストが掛からないからだろうか、スーパーで販売されている野菜よりも2割近く、ものによっては3割ぐらい安いと思う。

道の駅の人気施設、レストラン「あぐり亭」。

生姜焼き定食もなど、定食が充実。1日限定20食のとんかつ定食は大人気である。

道の駅看板
駅施設
マスコット「ぴかりちゃん」
農作物直売所
レストラン「あぐり亭」
売店
カルガモ池
かつて存在した動物ふれあい公園