天滝、別宮の棚田へは道の駅「但馬楽座」から!!(トイレ△仮眠△休憩○景観△食事○設備○立地○)

兵庫県北部の養父市上野。

播但連絡有料道路の和田山ICから北東に11キロ、 国道9号線と312号線の重複区間が終わり、西に向かう国道9号線と北に向かう国道312号線に分岐するポイントに道の駅「但馬楽座」はあります。
美肌温泉として有名な「やぶ温泉」を中核に据えていて、 ホテルが併設された道の駅です。
2,100箇所を超える全国の道の駅の中で、宿泊施設を有する駅は90駅もありません。道の駅「但馬楽座」は、かなり珍しい宿泊施設付きの道の駅なのです。

宿泊施設は18室あり、10畳の和室が15室、洋室のシングルルームが3室。駅の地下に天然温泉があるので、基本は部屋に風呂はありませんが、身体に障がいのある方や、高齢で温泉の利用が困難という方向けに、風呂付きの特別室もあります。

ホテルがあるその前で仮眠するのはちょっとw

この道の駅は、館内に宿泊できる施設だ。その前の駐車場で、ガッツリ車中泊するのは流石に気が引ける。(数時間しか仮眠しない私でもちょっとw)

また、駐車場は雨水が溜まらないように配慮しているのだろう、全体的に少し傾斜があるようだ。

私がこの施設を利用したのは、2014年秋に自民党が負けたあの衆議院選挙前。平日だったし、利用者はとても少ない状態だった。

ただ、国道9号線と、国道312号線を行き交う車の音が常に聞こえていて、個人差はあっても、多分夜でも車の音はやや気になると思われる。

それより何より、なんと、施設の一部が自民党候補者の選挙事務所になっていて、興醒めした。期日前投票所としての利用ならまだしも、一つの政党がこういう場所を利用するって、いかがなものか(まあ、長年の癒着が当たり前で感覚が麻痺しているんだろう)。

トイレは古いがこんなものか。

トイレは、清掃の方がいくら頑張っておられても、なにぶん古いので多少の汚れはある。

照明が暗めなのは、施設支配人のセンスの問題か。

もちろん昼間なら 館内のトイレも利用できる。

館内では、休憩できるソファなどがあってゆっくりできる。

コンビニは24時間営業ではない(念のため)

コンビニ「ヤマザキショップ」の営業時間は7:00~22:00。24時間営業ではない。また、通常物産館で売っている野菜や特産品が、コンビニ内で売られていた。

この道の駅の経営事情はわからないで勝手なことを言うが、広いスペース(建物)を自民党議員に貸しておいて、これはないよなあ、と感じた。

「かにコーナー」「黒豆コーナー」「そばコーナー(出石そば)」など、商品はコーナー毎にまとめて販売されており、目当ての品を見つけやすくはなっている。

三田牛の精肉自動販売機。値が張るものを、実物を目で確かめられない自販機で買う気には(私は)ならない。

レストランは使い分けできる

から揚げ定食、カキフライ定食などの定食メニューもあるが、そば、うどん等の麺類が充実している軽食堂。但馬牛を使った高級メニューがウリの和牛遊宴、やぶ牧場。そして、中華料理のやぶ飯店。
気分、予算などの都合で選べる。選択肢が多いのはとてもいい。

プレミアムステーキコース、ステーキコースは、高級ブランド但馬牛だけにさすがに根が張る。 その中で、「とろ玉牛炙り丼」。「但馬牛炙りとろ卵丼」は温泉卵とたっぷりのローストビーフの下にグリル野菜を隠し、みそ汁とおしんこ付きで1,100円。ご飯が見えないほどたっぷりと牛肉が乗ってこのお手頃価格。古い話で恐縮だが、リクルートのじゃらん編集部による「関西・中国・四国道の駅グルメ部門」で2015年度のNo.1に輝いた傑作メニューだ。

中華の気分なら「やぶ飯店」

やぶ飯店 テーブル
やぶ飯店 調味料など
やぶ飯店 メニュー2

定番中の定番から攻めてみた(笑)

やぶ飯店 チャーハンセット 

館内「やぶ温泉」でゆっくり

温泉施設「やぶ温泉」は、ホテルのロビーから地下に入っていく。
昼間の仮眠後に、スッキリしたい時に利用するのがオススメだ。

地階にあるのに、大きな窓からは山の風景が眺められる。 河岸段丘の縁にホテルが建っているためだ。

泉質は多くの名湯の泉質であるアルカリ性単純温泉。 炭酸水素イオンを多く含み、風呂上がりには十分に肌のスベスベ感を実感することができる。 露天風呂は無いが、内風呂はおよそ5m×10mとかなり大きい。サウナもある。 施設自体は少し古くても、ちゃんと清潔感は保たれている。

日帰り温泉は入浴料600円。お風呂セットを持参してやってくる地元の人が多い。なので、長靴用の靴箱がたくさんあった。

さあ、温泉でサッパリしたら出かけよう。

天滝

天滝(てんだき)は、落差98m(県下一)を誇る名瀑だ。日本の滝100選にも選ばれている。

道の駅「但馬楽座」から西に向かう。
渓谷入口の駐車場(登り口)まで車で30分ちょっとだ。そこから渓流沿いの登山道を約1.2km登っていくと、次第に水の音が大きくなり、やがて落差98メートルと県下一を誇る名瀑「天滝」の、白い水の柱が眼前に現れる。天滝までの渓谷には、夫婦滝、鼓ヶ滝、糸滝などの滝群があり、四季折々の姿を楽しむことができる。

別宮の棚田へも

天滝まで来たら、北西方面にそびえる鉢伏山目指してつづらおりのドライブを楽しもう。中腹あたりまで車で登っていくと、別宮(べっくう)の棚田を見ることができる。この棚田は標高700mに位置するのだが、さらに高い「兵庫の屋根・氷ノ山」を背景にして約130枚もの田んぼが重なり、四季折々に絶景を見せてくれる。