道の駅は、ドライバーにとって、トイレ休憩での利用はもちろん、特産品や温泉などその地域ならではの楽しみを堪能できる素晴らしい場所です(写真は、過去もっとも利用してきた道の駅あわじ)。
全国に1,221箇所あり、トイレやお店だけでなく、中には入浴施設を併設しているところもあるため「道の駅で車中泊ができる」と思い込んでいる人は多いようです。
しかし、国土交通省のルールでは、原則として
道の駅での「宿泊」は禁止されています。
国土交通省の見解
道の駅での車中泊について、国土交通省では次のような見解を示している。
「道の駅」は休憩施設であるため、駐車場など公共空間で宿泊目的の利用はご遠慮いただいています。
もちろん、「道の駅」は、ドライバーなど皆さんが交通事故防止のため24時間無料で利用できる休憩施設であるので、施設で仮眠していただくことはかまいません。」
つまり、道の駅では「仮眠はOK、宿泊はNG」ということになる。
ただし、車中泊専用のスペースを設けて、車中泊を許可している道の駅も少なくないから、こうしたところでの宿泊は、マナー違反をしなければルール違反にはならない。道の駅でがっつり寝ようと思う人は、車中泊が許可されているかどうか事前に確認する必要がある。
道の駅利用のメリット、デメリット
道の駅では、訪れた地域の味覚や観光を手っ取り早く楽しめる。偶然の立ち寄り、計画的な利用を問わず、これは大きなメリットだろう。トイレはもちろん、食事処なども充実しているところが多く、道の駅にRVパークやキャンプ場が併設されている場合、比較的料金が安く(私は節約しなければ旅を続けられないから利用しないが)、費用を抑えやすいのもメリットと考えられているようだ。
一方、デメリットは、がっつり寝たい場合は、事前に車中泊用の施設や設備があるか確認が必要なことが一つ。そして、不特定多数が出入りする場所であるため、防犯面の心配や騒音などもデメリットだろう。
マナー違反は論外
以下のようなルールやマナーを守れない人は、道の駅での車中泊を論じる以前に「出禁」であろう。
1 トイレや水場などの共用部分はキレイに利用すること。
2 食器などを洗うのはNG。違反者はかなり多い。
3 ゴミは決められた場所に捨てるか持ち帰ること。
4 エンジンをかけっぱなしにしない。これも違反者が多い。
5 大声で会話したり大音量で音楽を流したりしない。
6 上記は全施設に共通することだが、施設ごとに決められているルールもある。それらもすべて必ず守ること。
神生六のスタンス
幸か不幸か、私は高齢のためか頻尿である。
3時間以上続けて寝ることができない。つまり、道の駅で許されている仮眠のレベルを超えて、長時間爆睡し、車を停めたままにすることが、幸か不幸かありえないのだ。
尿意を催し目が覚めたらトイレに行って、その行き帰りには落ちているゴミを拾い(タダで休憩させていただいたせめてものお礼)車上のゴミ箱に分別して回収。そうしているうちに目がぱっちり覚めるので、次の目的地に向かって車を走らせ、眠くなったら、別の場所でまた仮眠する。
ちなみにこの3時間単位の「仮眠利用」は、防犯上もいい。
こうして、私の睡眠は場所を変えながらの「仮眠の数珠繋ぎ」である。
だから同じ道の駅に3時間以上お世話になったことはこれまで一度もなかったし、これから始める1,221泊もの長旅においても「純然たる車中泊」はないだろう。