朝来市は、分水嶺にほど近い兵庫県の中央あたりに位置し、中国山地の山間に抱かれて豊富な自然に恵まれた地域です。阪神方面から90分という距離にあって、姫路・阪神地方と山陰地方を結ぶ交通の要衝でもあります。
道の駅「フレッシュあさご」は、2000年(平成12年)5月、播但連絡道が和田山インターまで延伸されたタイミングで、朝来市が国・県の協力を得て、朝来サービスエリア内に建設した道の駅。但馬地域の玄関口として、広域的な情報発信基地としての役割をになうこの施設は、全国でもまれな自動車専用道路沿いの道の駅として登録されました。また国道312号から町道を経由して3分で到着することもでき、有料道路からも国道からも利用することのできる施設となっています。
駐車場、トイレは抜群。仮眠は?
道の駅「フレッシュあさご」は、播但連絡有料道路のサービスエリアであり、但馬地域の玄関口として国道から入れる水戸の駅でもあるあることから、ドライバーの休憩立ち寄り場所としての基本機能はしっかりしている。まず、駐車場はとても広く、視界も良いので安全に駐車できる。
仮眠するのにどうかは、好みが分かれるだろう。私は高速利用はしないし、小さな道の駅での仮眠が落ち着くのだが、長時間高速運転を続けてきた人には仮眠場所として必須だろう。
国道から町道経由でアクセスすると、建物裏に着き、ココにも駐車できる。
アクセス方法は高速道路から向かうのが圧倒的に簡単。 施設は上り線にあるが、連絡通路があるので下り線側からもアクセス可能である。 私は「高速」を使わないので、一般道側からアクセスしたが、国道312号線から町道に入ると、見逃してしまうくらいの小さな看板が1つあるだけ。
うっかりすると道に迷ってしまう。
また、狭くて低い鉄道の高架下の道路を通らなければならないため、大型車でのアクセスは無理かもしれない。
この「裏駐車場」の横手には施設にアクセスする階段があるので、そこから施設に入るようになっている。
施設は、播但連絡道路の東側。
高速道路の対向車線側から施設にアプローチする通路も非常に立派なものだ。
トイレは抜群に美しく、気持ちよく用をたさせていただける。
スタイリッシュな休憩環境
朝来の豊かな自然が一望できるガラス張りの建物は、ユニバーサルデザインとなっており、お年寄りや障がい者の方はもちろん、誰にでも優しい休憩環境になっている。
お土産のプレゼンテーションもイケている
施設内には但馬の情報案内とお土産店、地域の素材を利用したレストラン、地物野菜の直売所が配されている。
物産販売は、吹き抜けで明るく開放的な売り場で、地元で採れた岩津ねぎ・鹿肉などで作った特産品をはじめ、日本海の海産物、但馬地域の饅頭・煎餅・クッキー・餅など3000種余りの品々を幅広く取り揃えている。
スタイリッシュなガラス張りの建物内に106席もある展望レストランがあり、岩津ねぎや鹿肉など朝来産食材を使ったメニューが楽しめて人気だ。
レストランのオープンは朝9時からだが、コーヒーのほかにパンが2つとミニサラダ,ゆで玉子,そしてフルーツと寒天がついている「モーニング」がワンコイン(500円)で人気だ。
食券の販売機はざっとこんな感じ。どれも美味しそうで迷ってしまう。
日本三大ねぎの一角「岩津ねぎ」
レストランでも一押しメニューとなっているが、日本3大ねぎのひとつ「岩津ねぎ」を筆頭に、旬の農産物を提供する道の駅であることも見逃せない。
ちなみに日本三大ネギとは下仁田、福岡、そして岩津である。
この岩津ねぎは、関東ねぎの1種で白い部分の長さが30cm以上、太さが3cm以上のものに限って名乗れるらしい。味は甘みがあって食感はとてもやわらかい。もともと幕府直轄だった生野銀山の代官が京都の九条ねぎの苗を持ち帰って作り始めたのがはじまりとされる。
旬は冬で、道の駅「フレッシュあさご」では、11月から3月ごろまで入り口にある直売コーナーで地元農家が持ち寄って発売されている。
道の駅「フレッシュあさご」に岩津ねぎを提供している登録農家はおよそ550軒、その中で安定的に1年間取引している農家だけでも150軒あるという。また、常に旬の商品を安定的に供給するための取り組みとして、北近畿エリアの近隣地で栽培された野菜や果物についても取り揃えられている。
物産館で目に付く商品は、やはり地域の特産品「岩津ネギ」を用いた商品。「岩津ネギスナック」「岩津ネギ焼きまんじゅう」「岩津ネギ佃煮」 「岩津ネギうどん」「岩津ネギ餃子」等がある。 私はビールのつまみ用に「岩津ネギスナック」を買って帰ったが、ネギ独特の苦みがあって甘すぎず、ビールにばっちり。これを選んで当たりだった。
では、ここから近い名所、絶景にアプローチしてみよう。
東方面に直谷渓谷
朝来市生野町上生野の「直谷渓谷」にある「直谷不動滝」。
落差は約15m。川幅いっぱいの広い滝口が特徴だ。滝は上下二段に分かれており、下段には中央に甌穴(おうけつ)が見られる。そばに不動尊が安置され、かつて簾野(すだれの)、魚ヶ滝の集落が守り神として再礼を行っていた。直谷渓谷登山道沿いにあり、上流には平家塚があった。
南にちょこっと走るとヨーデルの森
ヨーデルの森は自然があふれる神河町の北東に位置し、アルパカやカビパラなど60種、約200頭羽の動物達と間近にふれあえる農村公園だ。
一番人気は、タカ、フクロウ、インコが大空を飛び交う、西日本最大級のバードパフォーマンスショー。その他にも、アルパカのお散歩など、お子さん連れにはバッチリのイベントが毎日充実している。