アマチュアゴルファーの”四大勲章”と言えば、「ホールインワン」「ハンデ五下(ごした)」「クラブチャンピオン」そして「エージシュート」と言ったところでしょうか。
まだどれも手にしていない私は、これらがいかに難しいことかを棚に上げて上の順番で達成いけるものとタカを括っていますが、そもそもそれぞれがどれほどすごいことなのでしょうか。
能登地震の被災者の方々を思えば、能天気にゴルフやってる場合ではないですよね。不謹慎なことはしたくないので、スタートダッシュを期して1月上旬に予約していた年初のゴルフはすべてキャンセルし、その分の予算を義援金に回しました。
29年前の1月17日を前に、阪神大震災の絶望からなんとか現在まで持ち直してきた自分自身の道のりを思い出しながら、これからモノにしていく4大勲章獲得のイメージを妄想してみました。
やっぱクラチャンが最難関?
シングルハンデの中でもハンデ5以下の腕前が必要な「五下」と「クラブチャンピオン」は、まだまだ夢のまた夢である。というか、倶楽部のメンバーになったばかりの私が「クラブチャンピオンになりたい」などと語ること自体、厚かましいにも程があると心得るが、妄想だということで、そんな常識は棚に上げて。
ちなみにクラブチャンピオンというものは、ハンデ「12」以上のAクラスとか、ハンデ「10」以上とか、各倶楽部によって参加基準が決まっていて、まずその上手なAクラスの参加者たちによる予選を勝ち抜かないといけない。予選通過者が決勝ラウンドに勝ち進み、さらにそこからマッチプレーでサシの勝負を繰り広げた結果、たった一人がチャンピオンになれるというものだ。
つまりクラブチャンピオンの座は、トップアマチュアのレベルである上に、チャンピオンになるにはたったの1敗もできないから、そこを勝ち抜く精神力を持ち合わせないとなれないのである。最高のスコアばかりを提出するから実力が伴わない「なんちゃってシングル」になってしまっている私には、少なくとも今後5年ほどの修練を積んでからでないととても手が届かない存在だと思う。
ホールインワンは運次第?
そんなわけで、私でも今すぐ狙える?のは、運だけで達成する人もいる「ホールインワン」だ。ごく身近なゴルフ仲間の中で3人ほどがホールインワンを達成している。
ところで、ホールインワンって、お祝いをあげるものなのか、あるいはお祝いをいただくものなのか。ホールインワン保険に加入していれば、達成者からお祝いをするというのが通例だろうか。
月1000円の掛け金で、ホールインワンを達成した場合、保険会社が50万円相当のお金を賄うというものに加入している友人がいる。かれこれ30年ぐらい続けて、トータル30数万円は払っているが、一向にホールインワンは出ないとしきりにボヤいている。
そんな彼を見ていると保険に入る気はしないけれど、今年からプレー数が激増するので、色々な補償に対応できるゴルファー保険には入ろうと思っている。
話を戻して。統計的には、ホールインワンの出る確率は約1万2000分の1らしい。1回のラウンドでショートコースが4つあるので、3000ラウンドに1回。って、今後年100ラウンドを30年続ければ…ということか。死ぬまでに達成できるかどうか、う〜ん微妙だな(笑)。
そう考えれば、エージシュートの方がなんとかなりそうな気もする。
エージシュートの鍵は健康寿命
そのエージシュート。自分の年齢以下のスコアを出すことだが、もし90歳を過ぎてもゴルフをできているならば、達成する可能性は高い。実際、「ワシは何回エージシュートやったかわかんない」なんて言っている凄いお爺さんもいる。
とはいえ、90歳を過ぎてもゴルフって、そこに到達するのが大変だ。私の父はご長寿さんで今年94になるが、歩行困難になってもう10年になる。私ももし健康寿命が人並みに与えられたとして、85歳までにはなんとかしないといけない。しかしそんなに長生きできる自信も今はないので、72歳でパープレーして早めに達成することを目標にしている。
つまり、ホールインワンは偶然を待つだけ。エージシュートは長生きできるかどうか。そして、ハンデ5下とクラブチャンピオンは、72歳でエージシュート達成という目標への過程についてくる勲章なのかと。
これまでも十分に(笑)紆余曲折の人生だったが、今後もゴルフを楽しめるだけの財力、健康、腕前の三拍子がそろい続けないと、4大勲章の全てを手にすることはできない。ゴルフというより、まさに人生を賭けた”サバイバル競技”への挑戦。
果たして私は勝ち抜くことができるだろうか(笑)