道の駅『淡河(おうご)』は、三木三田線における安全で快適な道路交通環境の整備と地元振興・活性化を目的として、2003年4月22日に兵庫県内では26番目、政令指定都市では初となる道の駅としてオープンしています。神戸は淡河のような田舎が結構あるので道の駅のニーズがある場所もまだあるでしょう(淡河の場合、利用者は年間18万人を超えるようになったそうですが、昼間は曜日に関わらずごった返している感じです)。
政令指定都市といえば、京都もそうですが、京都市内に道の駅はいまだに一つもありません。オーバーツーリズム甚だしく、車での市内走行を極力減らしたいわけだから、当然かと思います。
その後、道の駅「淡河」は、令和元年12月21日にリニューアル。農産物直売コーナー及びレストラン、駐車場を整備し、再オープンしました。このリニューアルによって、駐車可能台数は27台から55台に増えたほか、バイク用、自転車用のスペースも確保されています。
私は、道の駅は、でかければいいというものでもないと思います。特に、仮眠が目的の場合、あまりに巨大な駐車場だと、混んでいる時は頻繁な車の出入りで落ち着かないし、逆にガラガラの場合は車がポツンと孤立して、夜などはとても怖いからです。また、大きな駐車場ほどトイレが遠くなりますし。
私は、この道の駅「淡河」ぐらいのサイズ感が好きです。昼間は混みすぎですがw
トイレ休憩、仮眠目的なら過不足なし
ちょっとした休憩で、仮眠までしないなら、とてもいい道の駅だと思う。立地上需要も多くて昼間いつも満席に近いが、駐車さえできれば休憩環境はまずまず。
トイレ(黄色い建物)を囲むように、駐車スペースが確保されている。
便器は3つしかないが(もちろん大は別にある)、マックス55台に対応するにはこれで十分かと。
道の駅の施設横にも駐車スペースがあり、こぢんまりしたこちらの方が私的には落ち着いて仮眠できる。
買い物とグルメ
地元淡河産の新鮮な野菜や全国的にも知られている新鉄砲ユリやチューリップなどを販売する直売所と、そば粉100%の「十割(とわり)そば」を提供するレストランが併設されている。
直売所は、相対的にコンパクト。
狭いながらも季節の新鮮野菜や果物、地元産の米や精肉、農産加工品や工芸品まで充実のラインナップだ。TVでもとりあげられた兵庫県認証食品『北神みそ』もある。これは神戸市北区産大豆のみを使用した無添加の手づくりみそで、生産量が年間20トンを超える年もあるという特産品だ。そのほか、牧場直営店[やまがき]の冷凍コロッケやミンチカツも人気。コロッケは10個入り680円(税込)、ミンチカツは10個入り695円(税込)と、庶民感覚としては正直高いと思うが、黒毛和牛の旨みがたっぷりと感じられる贅沢品なのだから仕方ないか。
淡河はイチゴも有名で、イチゴ農家[樹里花家(ジュリカファーム)]の『いちごまるごとアイス』は、溶けないアイス。くず粉で固めたイチゴのみでつくられる。最初はシャーベットのようなしゃりしゃり食感で、しばらく時間が経つとくず粉由来のモチモチ食感に変わるという新感覚スイーツだ。
神戸市北区淡河町は、新鉄砲ユリが全国的にも有名で、チューリップといった色彩豊かな花々や酒造好適米の山田錦の生産が盛んに行われてきた農村地域である。そんな地元の特産品を幅広く扱っている店と、直売所併設の食堂は、昼時になると駐車場が車でたちまちいっぱいになっていたそうだ。2019年のリニューアルで駐車台数が27台から55台に増え、地域の人や観光客だけでなく、配送ドライバーは休憩スポットしてもアテにできるようになったことで、今では年間18万人が訪れるようになった。
食堂[お食事処淡竹]は地元の女性たちだけで切り盛り。国産のそば粉を使用した十割そばが人気。そばはその日に出す分だけを手打ちしている。
神戸ワイナリーに行こう
自然豊かな小高い丘にある神戸ワイナリーには道の駅「淡河」からが近い。
園内では、ワイン専用ブドウを栽培しており、このブドウ園の見学や四季折々の花が鑑賞できる。
ワイン工場の見学のほかには、バーベキュー場、カフェでワインも楽しめるが、もちろんドライバーはNGだ。ゴルフをやったことがない人も、パターゴルフが楽しめるし、ゴーカート場もあるので、興味のある方はぜひ。
石峯寺
石峯寺(しゃくぶじ)は、白雉2年(651)に孝徳天皇の勅願寺として、法道仙人により開基した寺院である。
三重塔と薬師堂は国の重要文化財として指定されており、中でも本堂東の三重塔は塔高が約25m。日本にある重要文化財の三重塔のなかでも、最も高いものの一つで、見上げた姿は迫力があり、とても美しい。
敷地内には西国八十八箇所巡りの仏像もあり、紅葉の名所としても有名だ。
しあわせの村にも近い
あふれる緑に包まれ、赤い屋根と白い壁の建物が南ヨーロッパを思わせるしあわせの村は、道の駅「淡河」から30〜40分で行ける。
こどもからおとなまで、高齢者も障がいのある人も、誰もが楽しめる総合福祉ゾーンで、205ヘクタールの広大な敷地内には、自然を十分に生かしながら、高齢者・障がい者の自立を援助する福祉施設をはじめ、運動広場、芝生広場、キャンプ場など、多種類の屋外スポーツ施設、レクリエーション施設、宿泊施設、温泉施設などがあ
る。いちいちお金がかかるのが難点だが、お金は気にしない方には、文字通り「しあわせな村」を楽しめるだろう。