露天風呂から大井川鐵道のSLが見える!絶景温泉をもつ人気の道の駅「川根温泉」へ(トイレ○仮眠△休憩◎景観◎食事○設備◎立地○) 

絶景で有名な温泉は数あれど、SLが通るのを間近に眺めながら露天風呂を楽しめる温泉となると、おそらくここ「岩根温泉」だけかもしれない。

鉄道ファンにはお馴染みだが、SLが走る大井川鐡道が道の駅の裏を走っているのだ。 そして道の駅付近に鉄橋があって、SLが大井川を渡る姿を見ることができるのである。

シーズンごとに運転本数が変わり、運休日もあるが、春のSL列車通過は12:39頃、15:15頃。また、ジジイの私には興味はないが、「きかんしゃトーマス号」も4月~12月の土日祝日を中心に通過するらしい。

汽笛の音がでかい。思わず振り向く。

その音で、「おお、来たか!」と気分が上がり、そして勇壮に走るSLが現れて、その姿を温泉の中から眺めるのは予想以上の感動だ。鉄道ファンでもないのに感動して、外に突っ立ってずっと見ていたが、「見える」ということは裏返せばこちらも「見られる」ということ。

まあ、見えたとしても米粒ほどの、ジジイの粗末ないちもつ。

SLを見たら誰でも嬉しいが、それがShort,SmallにしろLargeにしろ、いずれにしてもそんなものを見て嬉しい人などどこにもいないだろう(笑)。

SLが見える道の駅「川根温泉」

道の駅にある天然温泉施設「ふれあいの泉」は、全浴槽が源泉かけ流しの豊富な湯量とSLが見える露天風呂が魅力の日帰り温泉施設。この素晴らしい施設がある道の駅「川根温泉」は、平成10年7月21日に静岡県で10番目の道の駅としてオープンして以来、県内外から多数の客を集め続けている。

新東名高速道路の島田金谷ICから国道473号線を北に14キロ、その後、県道63号線に入って約3キロ、 静岡県のほぼ中央部の旧川根町(現島田市川根町)にあって、新東名高速道路の島田金谷ICからは30分もかからない。大井川の中流域の中山間地の景色、南アルプスの山々と大井川を眺めながらのドライブは楽しいので、30分なんてあっという間だ。

駐車場の混み具合で、道の駅の人気はわかる。こりゃ相当のもんだ。
ただ、停められないわけではない。メイン駐車場以外にもいくつかあるので、大丈夫。

休憩は、雨が降っていない限り屋外でとるのがおすすめ。

SLをゆっくり見ることができるベンチもちゃんと置かれている。

掛け流しの湯が熱いから露天中心

温泉は、内湯が1つに対して露天風呂が4つもある。

露天が中心の温泉施設なんて、道の駅温泉としては珍しいと思うが、これには理由があるという。

全浴槽を源泉かけ流しにできるほどの豊富な湯量があって、温泉基準値の11倍もの溶存物質が含まれた濃厚な温泉が地下1,142mより湧出してくるというが、その源泉は49℃とやや高め。

それをそのまま引いてきて、正真正銘の掛け流し温泉として楽しめるように、露天風呂にすることによって外気で冷ましているというわけだ。

なので冬は少し低めになるが、それでも普通の温泉よりは熱い。 外気が暑い夏は温泉の温度は高くなりすぎるで、あまりにも暑い日だけは安全のため加水して湯温を下げるらしい。

主成分は約2万年前の古海水

湯温も高いが、泉質がナトリウム-塩化物泉なので、湯上がり後にもポカポカと温かいまま。こうしたことから、川根温泉は「熱の湯」の異名を持つ。

この温泉、地層に閉じ込められた海水が地熱で温められて湧き出しているということだが、主成分は約2万年前の古海水だとか。なんでも放射性炭素年代測定によって判明したらしい。知らんけど。

2万年前だかどうだかは私にはわからないが、どうやら雨の日以外は雨水も、大井川の水などもまったく含まれていない貴重な資源をかけ流しているということになる。なんとなく贅沢な気分である。

ちなみに、この湯を煮詰めて作った塩は、当施設の人気商品「幻の塩ラーメン」にも使われています。まさか今まさに自分が浸かっている露天風呂の湯を塩にしなければいいがw

コテージやドッグラン施設も人気

このように、道の駅「川根温泉」は、温泉施設を中心とした道の駅だが、道の駅敷地内には無料の足湯や地元の新鮮な野菜を販売する道の駅売店、ドッグラン場、全棟に囲炉裏と温泉が付いたコテージなどが併設されている。

1日中たっぷりと楽しむことができ、宿泊ができることも、県外からも多くの客を集める人気の理由だろう。

物産館が2つも

物産館は温泉施設と別の建物に一つ、温泉施設の建物の中にも一つある。

2つの物産館で販売されている商品は似ているが、温泉施設の外の物産館では川根町の野菜が販売されていること、 温泉施設内の物産館は少しだけ品揃えが豊富なこと。両者の違いはそんなところだ。
たとえば代表的な特産物は、茶処・静岡の銘茶として知られている「川根茶」、そして個人的に大好きな「椎茸」だが、川根茶は温泉施設内で、椎茸は施設外の物産館でという使い分けになるだろうか。

それにしても川根茶の種類には驚くばかり。それを使った紅茶、茎茶、ほうじ茶などもあって、全部で50種くらいあるだろうか。どれがいちばん美味しいか、さっぱりわからない。

施設内のレストランと屋外の売店

道の駅のレストランは、温泉施設の中にある。 和風、洋風、様々なメニューが揃っている。
「マグロの山かけ定食」「山海のまつり丼」「ヒイアイ森の鍋焼き原始うどん」「川根抹茶そば」「白エビのかき揚げそば」といったところが道の駅ならではの味で、人気もあるようだ。
施設の外には売店もある。